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め【目】[1]🔗🔉

め【目】[1] [一](一)物を見る器官。人間では顔の中心をなし、二つ有る。〔眼球と視神経とから成り、それを保護するものに、まぶた・まつげと眉毛マユゲが有る〕 「青い―〔=瞳ヒトミ〕/―〔=目の神経〕が疲れる/―に浮かぶ/―に余る〔=(a)黙って見ていることが出来ないほどひどい。(b)一目でどれだけと言うことが出来ないほど多い〕/―に止まる〔=(a)見える。(b)見て△印象に残る(気に入る)〕/―がいい〔=視力が強くて、△遠くの(細かい)物までよく見える〕/(…の)―を盗む〔=見つけられないように、こっそりと何かをする〕/見た―に〔=見た(だけの)様子が〕いい/見る―が変わる〔=別な人が見る〕と、また別の判断も出て来る/―に物見せてくれるぞ〔=今に思い知らせてやるぞ〕/―を疑う」 (二)〔穏やかな眼マナ差しとは異なる〕何かを見るときの目つき。 「―がきつい/変な―で見る/険の有る―/いやらしい―/鋭い―/遠い―をする〔=遠い〕」 (三)特定の対象に向けられている目。 「―の遣場ヤリバに困る/―〔=視線〕をそらす/思わず―をそむけたくなるような惨状」 (四)〔一定の判断に基づき、予見を伴う〕見方。 「そういう―で見ると疑わしいとも言える/専門家の―と素人シロウトの―/大人の―〔=広い視野〕と子供の―〔=狭い視点〕/人を見る―〔=見る〕」 (五)それを瞥見(ベツケン)した時の印象。 「見た―〔=感じ〕がいい/そば―・はた―・人―・よそ―」 (六)その人自身が身を置く境遇。 「憂き―/辛い―/ひどい―にあう/とても怖い―にあった/△散散な(とんだ・えらい)―にあった/いい―を見る〔=いい思いをする〕」 [二](一)「目[一](一)」に似た形のもの。 「台風の―〔=台風〕/針の―〔=縫い針のめど。『耳』とも言う〕/うおの―/鳩ハト―」 (二)〔碁で〕自分の石によって囲んだ、ただ一点から成る空所で、囲みが相手の石によって切断される可能性の無いもの。〔広義では、交互の着手によって、そのような空所が確保できる石の配置をも指す〕 「―が二つ有れば活き〔=生き[一](一)〕/―が出来ている〔=死なない石の並びが見られる。死ぬ(二)『石が死ぬ』〕/―形ガタチ〔=目が出来そうな石の配置。眼形ガンケイ〕」 〔碁盤の「目[三](一)」や「目モク【造語成分】(四)」と区別するために「《眼」と書くことが多い。また「目」の数を算カゾえる時には「眼ガン」を用いる。例、一眼イチガン・二眼ニガン欠け目(三) (三)すごろくなどの采(サイ)の面に付けられた、一から六までの点。〔二個の目が同じ数でそろったり一・六の組合せが出たりすると有利とされる〕 「いい―が出る/乞コイ―〔=出て欲しいと思うすごろくの目〕を願う」 [三](一)織り成す小さな四角形(に似た形)。 「畳の―/―の粗いふるい/碁盤の―〔=(a)縦線と横線の交点。点(一)。駄目【造語成分】もく(目)(四)(b)俗に、模様として考えた時、縦線と横線によって出来る最小の正方形〕」 (二)布や織物などの上に顕著に付けられた跡。〔布では縫った跡が点のごとく見え、織物ではかがった跡が一つひとつ隆起して見える〕〔算える時にも用いられる〕 「編物の―数/ミシン―[0]・縫い―・編み―」 (三)〔木の〕もくめ。 「―の△粗い(つんだ)板/柾マサ―・板―」 [四](一)(A)数量を示すために、はかり・ものさしなどの表面に付けたしるし。 「はかりの―/―を盛る」 (B)量。 「―が足りない/―が切れる〔=目方が少し足りない〕/―を盗む〔=少なめに量る〕/―減り・―一杯・斤―・枡マス―」 (二)のこぎりややすり・すり鉢などの表面に付けたぎざぎざ。 [五]〔[二](三)の用法から転じて〕可能性。 「逆転の―が無くなる」 [表記]「《眼」とも書く。また特に[一](一)は、「〈瞳」とも書く。

新明解 ページ 5293 での単語。