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いずれ【何れ】イヅレ[0]🔗⭐🔉
いずれ【何れ】イヅレ[0]
(代)
「どれ・何・どこ・どちら」の意の雅語的表現。
「―か一つを選ぶ/―〔=どちらも〕劣らぬ/真偽―にもせよ〔=本当であっても、無くても〕/―アヤメかカキツバタ〔=(a)二つの物が よく似ていて、区別しにくい形容。 (b)二人の女性の美しさが甲乙つけがたい形容〕/―も〔=どれもみな〕みごとな出来だ」
[二](副)
〔どういう経過をたどるにしても、の意〕
(一)遅い・早いの違いは有るが、同じ結果になることを表わす。どの道。
「幾ら隠したって―〔=どうせ、いつかは〕分かることだ」
(二)余り遠くない将来において。
「詳しい事は―〔=近いうち〕お目にかかって申し上げます/―〔=間もなく〕雨もあがろう」
[表記][一] は、「〈孰れ」とも書く。
いずれにせよ【何れにせよ】イヅレニセヨ🔗⭐🔉
いずれにせよ【何れにせよ】イヅレニセヨ
(一)二つの場合のどちら△を選ぶ(になる)にしても。
(二)どうなるとしても。
いずれもさま【何れも様】イヅレモサマ[0][3]🔗⭐🔉
いずれもさま【何れも様】イヅレモサマ[0][3]
「△おとくい(お近づき)の皆様」の意の老人語。
かしゅう【何首烏】[1]🔗⭐🔉
かしゅう【何首烏】[1]
「ツルドクダミ[3]〔=中国原産のタデ科の多年生植物〕」の根。強壮剤・緩下剤(カンゲザイ)。〔「う」は「しゅ」の長音でないことに注意〕
どこ【何処】[1]🔗⭐🔉
どこふくかぜ【何処吹く風】🔗⭐🔉
どこふくかぜ【何処吹く風】
普通の感覚の持主なら無視出来ないことを、自分に全く関係の無いこととして気にかけない(ふりをしている)様子。
「試験のことなど―と遊び回る」
どこいら【何処いら】[1]🔗⭐🔉
どこいら【何処いら】[1]
(代)
「どのへん」の口語的表現。
[表記]「《何《所いら」とも書く。
どこか【何処か】[1]🔗⭐🔉
どこか【何処か】[1]
どの場所・点とはっきり指示することが出来ないことを表わす。〔疑問の意にも用いられる〕
「―に良い働き口が無いか/彼は―死んだおやじに似ている/―おかしい所が有る/―からすきま風が入って来る」
[表記]「《何《所か」とも書く。
どこそこ【何処其処】[1]🔗⭐🔉
どこそこ【何処其処】[1]
(代)
特にどこといってはっきり指さない言い方。
[表記]「《何《所〈其《処・《何《所〈其《所」とも書く。
どことなく【何処と無く】[4]🔗⭐🔉
どことなく【何処と無く】[4]
(副)
どこがそうだと明確には言い切れないが、全体的な雰囲気や印象から、総合的にそう感じ取れることを表わす。どこと(は)なしに。
「一人ですわっていると、―肌寒ハダサムの感じがする/この絵には―人の心をひきつけるものが有る」
[表記]「《何《所と無く」とも書く。
どこまでも【何処迄も】[1]🔗⭐🔉
どこまでも【何処迄も】[1]
(副)
(一)その状態や行動が果てし無く続くことを表わす。
「―砂浜が続いていた/―△しらを切る(隠し通す)」
(二)任意の箇所を見本抽出しても、その性質が等しくうかがわれることを表わす。
「―お人よしな彼のことだから」
[表記]「《何《所〈迄も」とも書く。
どこやら【何処やら】[1]🔗⭐🔉
どこやら【何処やら】[1]
(副)
△何に起因するか(どこで行われるか・どこへ行ったか)分からないことを表わす。どことなく。
[表記]「《何《所やら」とも書く。
どこら【何処ら】[1]🔗⭐🔉
どこら【何処ら】[1]
(代)
どのあたり。
「―へん[0]」
[表記]「《何《所ら」とも書く。
なぜ【何故】[1]🔗⭐🔉
なぜ【何故】[1]
(副)
どういう理由でそうなのかという主体の疑問、または不審の気持を表わす。
「彼女は突然物を衝ツき破った風に、『―嫉妬シツトなさるんです』と言い切って、前よりは激しく泣き出した」
なぜならば【何故ならば】[1]🔗⭐🔉
なぜならば【何故ならば】[1]
(接)
なぜかというと。その理由は。なぜなら[1]。
なに【何】[1]🔗⭐🔉
なに【何】[1]
[一](代)
(一)はっきりそれと指し示すことが出来ないことを表わす。〔疑問の意にも用いられる〕
「愛とは―か/―よりも必要だ/―を言ってみても始まらない/―を今さらという感じがしないでもない/―をもって…とするか/物事の道理も―も有ったものではない/―大学の出身か知らないが」
(二)聞き手との間に了解は行われているが、はっきりそれと言△えない(わない)ものを指す。
「例の―を頼む/―を―して/大水で家も―〔=その他一切の家財〕も失ってしまった」
なにするものぞ【何するものぞ】🔗⭐🔉
なにするものぞ【何するものぞ】
「多数党―〔=…といった所で、自分は驚かないぞ、という気持を表わす〕」
なににしても【何にしても】🔗⭐🔉
なににしても【何にしても】
「―〔=どんな点から問題にするにせよ〕靴は必需品だ」
なにをかいわんや【何をか言わんや】🔗⭐🔉
なにをかいわんや【何をか言わんや】
そういう事態になれば△論外(もうお手上げ)だ。
[二](副)
(一)すべての物事にわたってそうであるということを表わす。
「―一つとして満足な事は出来ない/―〔=全く〕不自由無く暮らす」
(二)(事の意外に驚いて)真実を確かめたいという気持を表わす。
「―〔=本当に〕、あしたやるのですか/―〔=なんだって〕、自殺したって/―〔=なんだと〕、本当に行くのか」
(三)今まで述べて来た事柄や予想される事態や自分の心の中の迷いや相手の言い分などを打ち消しながら、自分で納得する気持を表わす。
「―、構うものか/―、たいした事は無い/―、ちょっとした遅れで済むだろう/―、ぼくは要イりません/―、それでいいんだ」
〔(二)(三)は、感動詞的用法〕
なにか【何か】[1]🔗⭐🔉
なにか【何か】[1]
[一](代)
どの物ということが△特に決まって(分かって)いないことを表わす。
「―冷たいものが飲みたい/―一つ思い切った事がやってみたい/―有った〔=万一の事が起こった〕時の用意に/―悪い事をしましたか/―私に出来る事が有ればやらせてください/よほどのお人よしか―〔=その同類〕でなければ、とても勤まらない」
なにかといえば【何かと言えば】🔗⭐🔉
なにかといえば【何かと言えば】
対象や理由を限定しないことを表わす。
「―、すぐ小言コゴトだ〔=口を開くと、たいてい小言ばかり言う〕/―〔=どんな事でも理由にして〕酒を飲む」
[二](副)
特にどの点がそうだとはっきり言えないが、とにかくそう感じられることを表わす。
「そう言えば、きょうの彼は―〔=どことなく〕おかしかった」
なにかしら【何かしら】[0][1]🔗⭐🔉
なにかしら【何かしら】[0][1]
(副)
〔「何か知らぬ」の変化〕
(一)「何か[一]」の強調表現。
「彼はいつも―考え事をしている/―花が咲いている庭」
(二)それが△なんであるか(何に起因するか)分からないが、感官に知覚されたり心の中に萌(キザ)したりするものが認められることを表わす。
「―魂胆が有るようだ/―胸騒ぎがする」
なにが【何が】[1]🔗⭐🔉
なにが【何が】[1]
(副)
相手の言動に対して、心の底から反論したり強く抗議したりする意を表わす。
「生徒や教師が少々愚図愚図言ったって―〔=どうして〕恐ろしいものか/―愉快なものか〔=ちっとも愉快ではない〕」
なにがさて【何がさて】[1]🔗⭐🔉
なにがさて【何がさて】[1]
(副)
その時の主体の意志や判断が、他の何物にもまさって強いという意を表わす。
「―〔=ともかく〕これをやってしまおう/―私は幸福だったのだ」
なにがなしに【何が無しに】[4][5][0]🔗⭐🔉
なにがなしに【何が無しに】[4][5][0]
(副)
〔「何か無しに」の変化〕これというはっきりした理由も無くそうしたり確たる原因が見つからぬままそう感じたりすることを表わす。何が無し[4][0][1]。
「―窓外を見ると/―さびしさを感じる」
なにがなんでも【何が何でも】[4]、[1]‐[1]🔗⭐🔉
なにがなんでも【何が何でも】[4]、[1]‐[1]
(一)どんな事態が起こっても、やり通す主体の強い意志を表わす。
「―やって見せるぞ/―勝たねばならぬ」
(二)どんな事情が有っても、それは認められないという気持を表わす。いくら何でも。
「―それは無理だ」
なにがな【何がな】[1]🔗⭐🔉
なにがな【何がな】[1]
(副)
「なんなりとも」の意の老人語。
なにかは【何かは】[1]🔗⭐🔉
なにかは【何かは】[1]
(副)
〔雅〕どうして。〔下に、そんな事が有ろうかと、強く否定する意を含めた表現を伴う〕
「鳶トビのゐたらんは、―苦しかるべき」
なにからなにまで【何から何まで】[1]‐[1]🔗⭐🔉
なにからなにまで【何から何まで】[1]‐[1]
何もかも。すべて。
「―世話を焼かせる」
なにくそ【何糞】[1][4][0]🔗⭐🔉
なにくそ【何糞】[1][4][0]
(感)
〔口頭〕これくらいの事で負けるものか、と自分の気持を奮い立たせる時に使う語。
なにくわぬかお【何食わぬ顔】ナニクハヌカホ[4]🔗⭐🔉
なにくわぬかお【何食わぬ顔】ナニクハヌカホ[4]
実際は深くかかわっているのに、自分は全く関係が無いというような顔つき。
なにげない【何気無い】[4]:[4]🔗⭐🔉
なにげない【何気無い】[4]:[4]
(形)
(一)相手にそれらしい様子を感じさせない。
「生活はかなり苦しかったらしいが、―さまを装っていた」
(二)はっきりした意図を持ってそうしたのではない。
「―言葉が相手の心を傷つけた/何気無く目にした」
なにごころなく【何心無く】[6]🔗⭐🔉
なにごころなく【何心無く】[6]
(副)
はっきりした目的を持たずに何かをしてしまうことを表わす。
なにごと【何事】[0]🔗⭐🔉
なにごと【何事】[0]
(一)どんな事。
「一体―が起こったのか/―もなるようにしかならない/―によらず〔=どんな些細ササイな事でも〕」
(二)特に△問題(話題)として取り上げる事。
「―も無く会は終わった/―も無かったかのように平然としている」
なにごとだ【何事だ】🔗⭐🔉
なにごとだ【何事だ】
有ってはいけない事として相手の行為をとがめることを表わす。
「うそをつくとは―」
なにさま【何様】🔗⭐🔉
なにさま【何様】
[一][0][1]どこの何という名で、人から仰がれる存在。〔皮肉な気持を含めて言うことも有る〕
「どこの―〔=お方〕か知らないが/一体―〔=自分をどんな偉い人〕だと思っているのか」
[二][1][4][0](副)
「なにしろ」の意の老人語。
なにしろ【何しろ】[1]🔗⭐🔉
なにしろ【何しろ】[1]
(副)
どういう事情を考慮するにせよ、その事柄自身は変わることが無いという主体の気持を表わす。
「―〔=とにかく〕やってみたまえ/―〔=なんと言っても〕あの始末だから/―〔=何分〕事柄が事柄なので」
なにせ【何せ】[1]🔗⭐🔉
なにせ【何せ】[1]
(副)
〔青森・石川、四国方言〕
(一)直前の叙述を一応肯定した上で、それにもかかわらず、次の事が成立する、ということを表わす。
「昔は元気盛んなこともあったが、―〔=とにかく今は〕寄る年波だ」
(二)前文の断定を受け、その理由とする所を開陳することを表わす。
「女の相談事なら、俺オレは不適当だ、たった今しがた、大文字屋主人に話して来たところだ。―我が家一つ、治めかねているのだからな」
なにとぞ【何卒】[0]🔗⭐🔉
なにとぞ【何卒】[0]
(副)
その状態の実現を心から期待することを表わす。
「―〔=どうか〕お出かけください/神様、―私を合格させてください」
なになに【何何】🔗⭐🔉
なになに【何何】
[一][2][1](代)
具体的な名をあげるかわりに、幾つかの物がそこにあることを表わす。
「必要なものは―と書き出しなさい」
[二][1](感)
相手の言葉をそのまま了解出来ずにいぶかしく思うことを表わす。
なには【何は】[1]🔗⭐🔉
なには【何は】[1]
なにはさておき【何はさておき】[1]‐[1]🔗⭐🔉
なにはさておき【何はさておき】[1]‐[1]
ほかの事はあと回しにしても、その事だけはまず第一に取り上げることを表わす。
なにはともあれ【何はともあれ】[1]‐[1]🔗⭐🔉
なにはともあれ【何はともあれ】[1]‐[1]
ほかの事はかなえられないとしても、優先的にその事が満足されねばならぬことを表わす。
なにはなくとも【何は無くとも】[1]‐[1]🔗⭐🔉
なにはなくとも【何は無くとも】[1]‐[1]
ほかの物は何もいらないが、それだけは欠かすことが出来ないことを表わす。
なにびと【何人】[0]🔗⭐🔉
なにびと【何人】[0]
なんびと。
なにぶん【何分】[0]🔗⭐🔉
なにぶん【何分】[0]
[一]その実質について制限を加えないことを表わす。
「―〔=なんらか〕の沙汰サタ」
[二](副)
(一)しかるべき善処方を相手に期待することを表わす。
「―〔=どうか〕子供をよろしくお願いします」
(二)あれこれ△考えた(やってみた)所で、その事実そのものは変わらないことを表わす。
「―夜ですので参りかねます/―年寄りの事ですから」
なにぼう【何某】[1]🔗⭐🔉
なにぼう【何某】[1]
(代)
具体的に名をあげる△必要の無い(ことが出来ない事情にある)人を指して言う語。なんとか言う名前の人。
なにほど【何程】[0]🔗⭐🔉
なにほど【何程】[0]
(副)
量について制限しないことを表わす。
「お金は―〔=どれだけ〕あってもいいものだ/―の〔=たいした〕利益でもない/―か〔=若干量〕」
なにも【何も】[1][0]🔗⭐🔉
なにも【何も】[1][0]
(副)
(一)(A)その事を強調したりそれに類するものの一切を含めてそうであることを表わす。
「理由も―〔=理由なんて一切〕無い/着物も―〔=身につけているものはすべて〕びしょ濡ヌれだ」
(B)そういう事実や行為が全く無いことを表わす。
「―〔=全く〕痛くない」
(C)そうするだけの理由が特に無いことを表わす。
「―〔=特別に〕そう怒ることはない」
(二)相手の誤解をはらそうとして、真意を述べる主体の気持を表わす。
「世話になるって、―あたしが酔興スイキヨウで世話になる訳じゃありゃしない/あさってかしあさってキット返しに行くからって、鈴木に会ったらそう云イって置いてくれ給え。―初めッから返さない積りじゃないんだから…」
なにもかも【何も彼も】[1]‐[1]、[4]🔗⭐🔉
なにもかも【何も彼も】[1]‐[1]、[4]
漏れる所無くそう△する(である)ことを表わす。
「―〔=全部〕さらけ出す」
なにもの【何物】[0]🔗⭐🔉
なにもの【何物】[0]
そのものについて制限を加えないことを表わす。
「人生の―たるか〔=どんなものであるか〕がやっと分かって来た/どんなつまらない本でも読めば―かを得る〔=何かプラスになるものが得られる〕ものだ/憎悪以外の―でもない〔=憎悪にほかならない〕」
なにもの【何者】[0]🔗⭐🔉
なにもの【何者】[0]
(一)その人の名前・身分などが分からないことを表わす。
「―だ? 名乗れ」
(二)その人について制限を加えないことを表わす。
「―〔=どんな人〕も私の意見に反対することが出来ないだろう」
なにやかや【何や彼や】[1]‐[1]、[1]🔗⭐🔉
なにやかや【何や彼や】[1]‐[1]、[1]
(副)
関連する事柄や費目に格別の制限が無いことを表わす。あれやこれや。
「―(と)文句を言われる/―でお金をだいぶ使った」
なにやつ【何奴】[0]🔗⭐🔉
なにやつ【何奴】[0]
なんというやつ。〔無遠慮に不特定の第三者を指して言う語〕
「―の仕業か」
なにやら【何やら】[1]🔗⭐🔉
なにやら【何やら】[1]
(副)
その実態ははっきりしないが、何かが△ある(行われている)と認められることを表わす。
なにゆえ【何故】ナニユヱ[0]🔗⭐🔉
なにゆえ【何故】ナニユヱ[0]
(副)
その原因・理由がなんであるか確かめることを表わす。
なにより【何より】[1]🔗⭐🔉
なにより【何より】[1]
(副)
それに比べれば、ほかの物事は問題にならないことを表わす。
「―まずい事には/健康が―〔=最も大切〕だ/寒い時には火が―〔=一番のごちそう〕だ/―の〔=(a)最もほしいと思っていた。(b)結構な〕品/―も平穏な生活を望んでいる人びとの切実な気持がその中ににじみ出ているようだった」
なにを【何を】[3]🔗⭐🔉
なにを【何を】[3]
(感)
相手に負けていられないぞ、とまともに張りあおうとする気持を表わす。〔強調形は「何をっ[3]」〕
なん【何】🔗⭐🔉
なん【何】
(造語)
幾(イク)。
「―人・―万」
なん【何】[1]🔗⭐🔉
なん【何】[1]
(代)
〔「なに」の変化〕
「―と/―だ/―の」
なんかい【何回】ナンクワイ[1]🔗⭐🔉
なんかい【何回】ナンクワイ[1]
〔反復される事が△既定の事実である(十分に期待される)場合に〕その回数が限定されないことを表わす。〔疑問の意にも用いられる〕
「―優勝しても気持がいいもんだ/これで―回ったかしら」
なんすれぞ【何為れぞ】[5][3][1]🔗⭐🔉
なんすれぞ【何為れぞ】[5][3][1]
(副)
〔古〕〔「なにすれぞ」の変化〕どういうわけで。〔下に、そうするのか、乃至ナイシそうしないのかという、相手の行動を批判する意を含めた表現を伴う〕
「夷狄イテキの楽ガク、―此ココに於オイてするや/―去らざるや」
なんせ【何せ】[1]🔗⭐🔉
なんせ【何せ】[1]
(副)
〔秋田・山形・新潟、近畿、香川方言〕「なにせ」の変化。
「この家の奥さんですよ。―まあ、美しいからなあ」
なんぞ【何ぞ】[1]🔗⭐🔉
なんぞ【何ぞ】[1]
[一]存在の意味やその理由について確かめることを表わす。〔疑問の場合にも用いられる〕
「人生とは―や〔=なんであるか〕/―知らん〔=だれが予測し得たろうか〕腹心の部下に裏切られんとは」
[二]〔関西方言〕おやつ。
「―無いか」
なんだか【何だか】[1]🔗⭐🔉
なんだか【何だか】[1]
(副)
(一)そのものの実態が分からないことを表わす。
「何が―分からない」
(二)どうしてだか、理由が分からないことを表わす。
「―このあたりが痛くて苦しい」
なんたって【何たって】[1]🔗⭐🔉
なんたって【何たって】[1]
〔口頭〕「何と言ったって」の圧縮表現。何といっても。
「―足が速いからかなわない」
なんたる【何たる】[1]🔗⭐🔉
なんたる【何たる】[1]
(一)
「哲学の―〔=何である〕かを学ぶ」
(二)ひどく驚いたり慨嘆したりすることを表わす。
「―〔=なんというすばらしい〕景観ぞや/―〔=なんという情けない〕ことだ」
なんて【何て】[1]🔗⭐🔉
なんて【何て】[1]
「なんという(二)
(三)」の口頭語における圧縮表現。
「―〔=特別な〕事は無い/―ったって〔=どんな点から見ても〕違うよ/―親切な人だろう」
なんで【何で】[1]🔗⭐🔉
なんで【何で】[1]
(副)
[一]どんな理由が有ってそう△する(である)かを確かめたり疑問に思ったりすることを表わす。どうして。
「―こんなに寒いんだろう/―学校を休んだ」
[二]手段・方法を確かめたり疑問に思ったりすることを表わす。
「―〔=どの交通機関で〕行くか/―〔=どの筆記具で〕書くか」
なんでも【何でも】[1][4]🔗⭐🔉
なんでも【何でも】[1][4]
(副)
(一)存在・行為について特に限定を加えないことを表わす。
「―〔=どんな事でも〕やる/―〔=どんな物でも〕有る」
(二)事実かどうか確かではないが、何かそれらしい事が有ることを表わす。
「―〔=どうやら〕近いうちに円の切上げが有るそうだ」
(三)どんな条件にも左右されず、その事を行うことを表わす。
「―〔=どうしても〕行くと言ってきかない/何が―〔=
何が〕」

なんでもかでも【何でも彼でも】🔗⭐🔉
なんでもかでも【何でも彼でも】
(一)取捨選択を一切行わずに、該当しそうなものはすべて対象とすることを表わす。
(二)どんなことがあろうとも。〔強調表現は「なんでもかんでも」〕
なんでもない【何でもない】[5]:[5]🔗⭐🔉
なんでもない【何でもない】[5]:[5]
(形)
特に取り上げて問題にするほどの事は無い。
「毎日見られる―〔=別に変わった所の無い〕事です/それくらいのご用は―〔=たやすい〕事です/あなたなら―〔=平気な〕事です」
なんでもや【何でも屋】[0]🔗⭐🔉
なんでもや【何でも屋】[0]
何にでも手を出したがる人。なんでもある程度のことは出来る人。
なんと【何と】[1]🔗⭐🔉
なんと【何と】[1]
[一](感)
(一)形容の方法が無いということを表わす。
「―きれいな花だろう/方方捜したが、―〔=驚いたことには〕すぐ手もとにあった/―まあ」
(二)相手に同意を求めたり意向を確かめたりすることを表わす。
「―、そうではありませんか/―、時にどうか」
[二](副)
(一)どういう方法をとって対処したらよいか分からないことを表わす。
「―したものだろう」
(二)〔感動詞的に〕言葉に表わせないほど程度が並はずれていることを表わす。
「―困ったことではないか」
なんといっても【何と言っても】[1]🔗⭐🔉
なんといっても【何と言っても】[1]
(副)
いろいろ批判はしても、△動かされ(そのものの評価が動か)ないことを表わす。
「―あいつは秀才だよ」
なんとしても【何としても】[1][5]🔗⭐🔉
なんとしても【何としても】[1][5]
(副)
(一)「どうしても」の意のやや古風な言い方。
「―承知しない/―動かない」
(二)どんな観点から見ても、そのような見解が成立するということを表わす。
「ことばを通して、その社会の風習に染まりながら成長していくことは、―人間の特徴でしょう」
なんど【何度】[1]🔗⭐🔉
なんど【何度】[1]
〔たまには同じ事が繰り返される事について〕その回数が限定されないことを表わす。〔疑問の意にも用いられる〕
「―も言った通り/―言えば分かるんだ/雨が激しく降ったので―もころんだ/―でも箱から出して見た/―か申し込んでいるうちには当たるさ/あの人の来るのは今度で―目かしら/―指摘してもし過ぎることは無い」
なんという【何と言う】ナントイフ[1]🔗⭐🔉
なんという【何と言う】ナントイフ[1]
(一)そのものの名前が不明であることを表わす。
「―人か知らない」
(二)どのようにもたとえようが無いということを表わす。
「―意気地の無い奴ヤツか/―見上げた方だろう」
(三)特に取り上げて問題にすることを表わす。
「―事は無い」
〔口頭語形は「なんていう[1]」、(一)(二)は俗に、「なんちゅう[1]・なんつう[1]」とも言う〕
なんとか【何とか】[1]🔗⭐🔉
なんとか【何とか】[1]
(副)
(一)これこれとはっきり△言えない(言わない)事柄を表わす。
「彼はその事について―言いましたか/―〔=あれこれ〕言われても結局やって来た/―言って〔=あいさつぐらいして〕行け/―〔=『ばか』と言うのをはばかった言い方〕とはさみは使いよう」
(二)手段を尽くして何かをすることを表わす。
「―してそこまで行きたい/―〔=かろうじて〕説明がつく/一万円ばかり入用だが―ならないだろうか〔=融通してもらえないだろうか〕」
〔強調表現は「―かんとか[1]‐[1]」〕
なんどき【何時】[0]🔗⭐🔉
なんどき【何時】[0]
(一)時刻を問う「何時ナンジ」の意の老人語。
(二)「いつ」の意の老人語。
なんとなく【何と無く】[4]🔗⭐🔉
なんとなく【何と無く】[4]
(副)
(一)特にどの点がそうと限定出来ないことを表わす。
「―からだがだるい/―〔=とにかく〕気に入らない/―〔=うまく〕なだめてしまう」
(二)特に意識しないで何かをすることを表わす。
「―駅まで来てしまった」
なんとなれば【何となれば】[1]🔗⭐🔉
なんとなれば【何となれば】[1]
(接)
前の文を承(ウ)けて、その理由を説明する文を導入することを表わす。
なんとはなしに【何とは無しに】[5]🔗⭐🔉
なんとはなしに【何とは無しに】[5]
そう△する(なる)きっかけを与える事がはっきりしないことを表わす。
「―いや気がさした/―そうする気になった/―そう決まってしまった」
なんとも【何とも】🔗⭐🔉
なんとも【何とも】
(副)
(一)[4]これこれと特に取り上げて言うほどの事ではないという主体の気持を表わす。
「ころんだが―なかった/―思っていないよ」
(二)[4][1]どんな点から取り上げるかについて限定が無いことを表わす。
「僕からは―言えない/―〔=どう言おうにも〕説明がつかない/―〔=どんな点から見ても〕かっこうがつかない/―手の尽くしようが無い」
(三)[1]〔感動詞的に〕何ものにたとえることも出来ないほど、程度が並はずれていることを表わす。
「―見事な事でした/―閉口した/―残念と言うほかは無い/―歯がゆい限りである」
なんなら【何なら】[3]🔗⭐🔉
なんなら【何なら】[3]
(副)
相手の事情によってはそうしてもよいということを表わす。
「―そうしよう/―こちらからお伺いしてもよろしいのですが」
なんなりと【何なりと】[1]🔗⭐🔉
なんなりと【何なりと】[1]
(副)
こちらからは特に限定を加えずに、相手の気持次第で何かをするに任せることを表わす。
「―おっしゃってください/―一筆書いてください/この子供たちに―恵んでやっていただければ幸いです」
なんにも【何にも】[4][0]🔗⭐🔉
なんにも【何にも】[4][0]
(副)
(一)「なににも」の変化。
「賞金で釣ったって―ならん〔=全く役に立たない〕だろうということは分かっております」
(二)〔「なにも」の変化〕言うこと・すること・考えることなどや、存在することを全面的に否定することを表わす。
「―〔=何一つ〕聞いていない/―〔=全く〕見えない/―〔=まるっきり〕無い」
なんの【何の】[3][1]🔗⭐🔉
なんの【何の】[3][1]
[一](連体)
(一)その物事の△名前(内容・性質など)について限定しないことを表わす。〔疑問の意にも用いられる〕
「―本だか私には分からない/―苦も無くやってのけた」
(二)そうであることの意義が無いことを表わす。
「こんな時に来てくれないで―〔=なんのための〕友達ぞ」
[二](感)
〔相手の気づかいなどを〕打ち消す気持を表わす。
「―、これしき」
[三]言いようが無いという気持を表わす。
「すばらしいの―って」
なんのかの【何の彼の】🔗⭐🔉
なんのかの【何の彼の】
あれこれ。
「―と言っても」
なんのきなしに【何の気なしに】🔗⭐🔉
なんのきなしに【何の気なしに】
特にどうするつもりもなく。
なんのことはない【何の事は無い】🔗⭐🔉
なんのことはない【何の事は無い】
(一)特に取り立てて言うほどの事ではない。
「さぞやしかられると思いきや、何の事は無かった」
(二)△期待(想像)していたほどの事は無い。
「―、日本記録に遠く及ばなかった/詩人だと聞いていたが、―〔=言ってみれば〕ただの俗人だった」
なんのその【何のその】[1]🔗⭐🔉
なんのその【何のその】[1]
人が恐れる物事について、気にかける所が少しも無いことを表わす。
「雷なんて―〔=平気だ〕」
なんのための【何の為の】🔗⭐🔉
なんのための【何の為の】
それが行われるだけの十分な理由が無いという批判の気持を表わす。
「―△共通テスト(中間報告)か」
なんびと【何人】[0]🔗⭐🔉
なんびと【何人】[0]
〔「なにびと」の変化〕どんな種類の人間であるかについて限定を加えないことを表わす。〔疑問の意にも用いられる〕
「―も認めるところ」
なんぴと【何人】[0]🔗⭐🔉
なんぴと【何人】[0]
「なにびと」の変化。
なんべん【何遍】[1]🔗⭐🔉
なんべん【何遍】[1]
(副)
回数が△不足(不明)であることを表わす。
「―見たか忘れてしまった/―言ってやっても分からない/―か催促したが、梨ナシの礫ツブテだ/―も繰り返すうちには覚えるさ」
なんら【何等】[3][1][0]🔗⭐🔉
なんら【何等】[3][1][0]
(副)
いかなる意味においても、それおよびそれに類するものは一切無いという主体の判断を表わす。
「―〔=少しも〕心配無い/―の疑問も無い/―打つ手を持たない/―為ナすこと無く今日を迎える/―含む所は無い」
なんらか【何等か】[4][1][0]🔗⭐🔉
なんらか【何等か】[4][1][0]
(副)
決して十分とは言えないが、何かそこに存在することを表わす。
「―知っているらしい/―の貢献をする/―の手段を取る」
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