おそ【悪阻】 つわり。

おそ・い【遅い】 （形） (１)（「晩い」とも書く）基準になる時から時間がかなり経過している。⇔はやい 「例年より開花が―・い」 (２)時期がすでに過ぎていて役に立たない。「今ごろ来たってもう―・い」 (３)物事をするのに時間がかかる。のろい。⇔はやい 「仕事が―・い」

おそいかか・る【襲い掛かる】 （動五） 突然，攻撃をしかける。

おそ・う【襲う】 （動五） (１)不意に攻めかかる。「暴漢に―・われる」 (２)風雨・地震などが被害を及ぼす。「台風が九州を―・う」 (３)突然，いやな思いが浮かぶ。「強迫観念に―・われる」 (４)地位や名跡を受け継ぐ。襲名。「会長のあとを―・う」 (５)不意に押しかける。「夜遅く友人宅を―・う」

おそうまれ【遅生まれ】 4 月 2 日から 12 月 31 日までに生まれたこと。また，その人。⇔早生まれ

おそぐされびょう【遅腐れ病】 ブドウに発生する炭疽（たんそ）病。→炭疽病

おそくも【遅くも】 （副） たとえ遅くなっても。遅くとも。「―今週中に仕上げる」

おそざき【遅咲き】 開花時期が遅いこと。また，遅く咲く品種。⇔早咲き

おそしさま【御祖師様】 仏教の各宗派の開祖の尊敬語。特に，日蓮上人の称。

おそじも【晩霜】 4〜5 月になって降りる霜。ばんそう。

おそぢえ【遅知恵】 (１)知恵の発達の遅れていること。 (２)事が終わったあとになって浮かんだ知恵。あとぢえ。

おそで【遅出】 遅く出勤すること。⇔早出

おそなえ【御供え】 (１)神仏に供える物。お供物（くもつ）。「―物（もの）」 (２)鏡餅。

おそなわ・る【遅なわる】 （動五） おそくなる。おくれる。〔古風な言い方〕

おそばまい【遅場米】 稲の成熟の遅い地方でとれる米。

おそばん【遅番】 交代勤務で，あとの出番。⇔早番

おそびん【遅便】 郵便や飛行機で，出発や到着がその日のうちで遅いもの。

おそまき【遅蒔き】 (１)時期を遅らせて種をまくこと。また，その品種。 (２)時期に遅れて，事をなすこと。「―ながら」

おそまつ【御粗末】 （形動） 上等でないことや不手際であることを，謙遜・自嘲の気持ちをこめていう語。「なんとも―な話だ」

おそまつさま【御粗末様】 （感） 相手に提供した物事を謙遜していう語。

おそめ【遅め】 (１)きまった時間よりも少し遅いこと。「―の昼食をとる」 (２)速度が少し遅いこと。⇔早め

おそめひさまつ【お染久松】 1708 年，大坂の油屋の娘お染と丁稚（でつち）久松とが，身分違いの恋から心中に至った巷説を脚色した作品類の通称。

おそらく【恐らく】 （副） 多分。きっと。「―来ないだろう」

おそるおそる【恐る恐る】 （副） びくびくしながら。こわごわ。「―申し上げる」

おそるべき【恐るべき】 （連語） おそろしいほどの。「原爆の―破壊力」「―才能の持ち主」

おそれ【恐れ】 (１)こわいという気持ち。「―をなす」 (２)（「虞」とも書く）心配。懸念。「おそ霜の―がある」

おそれい・る【恐れ入る】 （動五） (１)すっかり感心する。「刑事の眼力に―・る」 (２)あまりのことにあきれる。「―・った屁理屈」 (３)（「恐れ入ります」の形で）相手への感謝や相手への迷惑・失礼をわびる思いなどを表す。

おそれおお・い【畏れ多い】 （形） まことに恐縮すべきことである。もったいない。

おそれおのの・く【恐れ戦く】 （動五） 体が震えるほど，非常に恐れる。

おそれざん【恐山】 青森県下北半島北部にある火山。海抜 879m。カルデラ湖岸の円通寺は日本三大霊場の一つで，7 月に「いたこの口寄せ」がある。宇曾利（うそり）山。

おそれながら【恐れ乍ら】 （副） 恐れ多いことであるが。「―申し上げます」

おそ・れる【恐れる・怖れる・懼れる・惧れる】 （動下一） (１)恐ろしいと思う。「野獣は火を―・れる」 (２)不安をいだく。危惧（きぐ）する。「失敗を―・れる」

おそ・れる【畏れる】 （動下一） 尊いものとして敬い，身をつつしむ。「神をも―・れぬ所業」

おそろい【御揃い】 〔「そろい」の丁寧語〕 (１)二人以上の人が一緒にいること。「―でおでかけですか」 (２)衣服・持ち物などが同じであること。「―のゆかた」

おそろし・い【恐ろしい】 （形） (１)恐怖を感ずる。「―・くて声も出せない」 (２)警戒しなければならない。「地震によるパニックが―・い」 (３)程度が並外れている。「―・く足の速い男」 (４)説明がつかない。「慣れとは―・いもので」

おそわ・る【教わる】 （動五） 教えを受ける。教えてもらう。「道を―・る」

おそわ・れる【魘れる】 （動下一） こわい夢に苦しめられる。うなされる。「悪夢に―・れる」

おそん【汚損】 物を汚し傷つけること。