いおう【已往】 ある時点よりも前。以前。

いか【以下・已下】 (１)それより少ないこと，また，劣っている意を表す。数量を表す用法では，その基準点を含む。→以上・未満 (２)（代表者や中心となるものを挙げて）それを始めとして。「社長―総出で出迎える」 (３)（文書などで）そこからあとに述べること。⇔以上 「―に例を示す」

いじょう【以上・已上】 (１)それより多いこと，また，優れている意を表す。数量を表す場合は，その基準点を含む。⇔以下 「予想―の好成績」「3 歳―は有料」 (２)そこまでに述べたことすべて。⇔以下 「―現状を分析してみた」 (３)文書・目録などの末尾に記して，「終わり」の意を表す。 (４)…するからには。…したからは。「引受けた―は，責任をもつ」

いぜんけい【已然形】 文語の用言・助動詞の活用形の一。六活用形のうち，第 5 番目に置かれる。係り結びで「こそ」の結びとなる。

すでに【既に・已に】 （副） (１)以前に。もう。 (２)早くも。「―12 月だ」

や・む【止む・已む】 （動五） (１)それまで続いていたことが，終わる。「雨が―・む」 (２)物事が決着して，終わりになる。「倒れてのち―・む」

やむなき【已む無き】 （連語） やむをえず。「雨で延期の―に至る」

やむなく【已む無く】 （連語） 仕方なく。「―許す」

や・める【止める・已める】 （動下一） (１)続けてきたことを，終わりにする。「タバコを―・める」 (２)しようとしていたことを，しないことにする。「雨なら外出は―・めよう」

やんぬるかな【已んぬる哉】 （連語） もうおしまいだ。どうしようもない。

【已】 〔画　数〕3画 〔区 点〕5465〔ＪＩＳ〕5661〔シフトJIS〕9BDF 〔音 訓〕イ・すでに・のみ・やむ 〔熟語一覧〕 →已往（いおう） →以下・已下（いか） →以上・已上（いじょう） →已然形（いぜんけい） →既に・已に（すでに） →止む・已む（やむ） →已む無き（やむなき） →已む無く（やむなく） →止める・已める（やめる） →已んぬる哉（やんぬるかな）