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きんだい【近代】🔗🔉

きんだい【近代】 (1)近頃の世。この頃。現代。「―都市」 (2)歴史の時代区分の一。(ア)西洋史では,ルネサンス,大航海,宗教改革以降の時代,特に市民社会と資本主義を特徴とする時代をいう。(イ)日本史では一般に,明治維新から太平洋戦争終了までの時期をさし,それ以降を現代という。

きんだいおんがく【近代音楽】🔗🔉

きんだいおんがく【近代音楽】 広義には,ルネサンス以後の音楽の総称。狭義には,ロマン派以後 1890 年頃から第一次大戦終了までの期間の印象派などの音楽をいう。

きんだいか【近代化】🔗🔉

きんだいか【近代化】 社会的諸関係や人間の価値観・行動が,合理的・科学的・民主的になること。

きんだいかがく【近代科学】🔗🔉

きんだいかがく【近代科学】 ギリシャ的・中世的な自然学を継承しつつ,これを克服して成立したヨーロッパ近代の自然科学の諸体系の総称。非擬人的自然・物質観に基づき,これに数学的・定量的な方法や仮説・演繹・実験によって接近するなどの特徴がある。

きんだいかぞく【近代家族】🔗🔉

きんだいかぞく【近代家族】 前近代の家父長的家族に対し,成員それぞれの人格の尊重,愛情と信頼関係によって成立していると考えられる家族。子供の養育が重要な責務となる。

きんだいくみきょく【近代組曲】🔗🔉

きんだいくみきょく【近代組曲】 19 世紀以後に発展した組曲。劇の付随音楽やバレエ曲などを演奏会用に編曲した管弦楽曲やピアノ曲。ビゼーの「アルルの女」,チャイコフスキーの「くるみ割り人形」など。

きんだいけいざいがく【近代経済学】🔗🔉

きんだいけいざいがく【近代経済学】 1870 年代以降,限界効用理論に基づいて打ちたてられた経済学諸派の体系の総称。日本ではマルクス経済学に対して用いられる語。オーストリア学派に始まり,ローザンヌ学派・ケンブリッジ学派・北欧学派・ケインズ学派など。

きんだいげき【近代劇】🔗🔉

きんだいげき【近代劇】 19 世紀後半ヨーロッパにおこった演劇革新運動。近代市民の思想に基づいた個人主義や自然な写実性尊重の立場で,社会問題や人生問題をテーマとする。イプセン「人形の家」などはその代表的作品。

きんだいけんちく【近代建築】🔗🔉

きんだいけんちく【近代建築】 近代に建てられた建築の総称。産業革命以後の新しい建築技術・材料・建築運動などを背景とした新しい建築をいう。狭義には 1920 年代を中心とする建築形式をさす。

きんだいご【近代語】🔗🔉

きんだいご【近代語】 (1)日本語の歴史を大きく二分した場合,古代語に対して,中世以降の国語をいう。 (2)昭和以降の現代語に対し,明治期あるいは明治・大正期の言語を近代語ということもある。時に幕末期も含む。

きんだいごしゅきょうぎ【近代五種競技】🔗🔉

きんだいごしゅきょうぎ【近代五種競技】 一人の競技者が,馬術・フェンシング(エペ)・射撃(ピストル)・水泳(自由形 300m)・断郊(クロスカントリー 4000m)の 5 種目を行い,その総合得点で順位を争う競技。オリンピック競技種目の一。

きんだいこっか【近代国家】🔗🔉

きんだいこっか【近代国家】 中世封建国家や近世の絶対主義国家の崩壊後に成立した国家。人間の自由・平等を根底におき,議会制度,行政制度,司法制度,常備軍制度などが整備され,中央集権的統治機構をもつ国家。

きんだいさんぎょう【近代産業】🔗🔉

きんだいさんぎょう【近代産業】 産業革命以後におこった産業。近代的な機械を用いた工場での分業体制が特色。

きんだいしそう【近代思想】🔗🔉

きんだいしそう【近代思想】 1912 年(大正 1)大杉栄によって創刊された社会主義文芸雑誌。月刊。

きんだいしゃかい【近代社会】🔗🔉

きんだいしゃかい【近代社会】 普通,市民革命および産業革命による封建的・共同体的社会の崩壊に伴って現れてきた社会をさす。経済的には資本主義,政治的には民主主義,思想的には個人主義を基調にした,自由な諸個人が形成する開放的社会とされる。資本主義社会。市民社会。

きんだいしゅぎ【近代主義】🔗🔉

きんだいしゅぎ【近代主義】 (1)日本の近代化に関して,近代市民社会の原理を制度上のみならず人間変革をも含めて確立しようとする主張。 (2)19 世紀末から 20 世紀初頭にかけて,カトリック教会内部で起きた近代化の思想・運動。ネオ-トミスムに対立,近代科学の成果を取り入れ,聖書の歴史的批評的解釈を試みた。教皇ピウス 10 世に禁圧された。 (3)芸術に関しては,モダニズムに同じ。

きんだいてき【近代的】🔗🔉

きんだいてき【近代的】 (形動) 近代の特質を備えているさま。新しい感じを与えるさま。「―な設備」

きんだいのちょうこく【近代の超克】🔗🔉

きんだいのちょうこく【近代の超克】 1942 年(昭和 17)に雑誌「文学界」に収録された同名の座談会で論じられた中心テーマ。日本の近代化に伴う思想的問題が「文学界」同人,京都学派,日本浪漫派を代表する論客たちにより提示された。

きんだいぶんがく【近代文学】🔗🔉

きんだいぶんがく【近代文学】 文芸雑誌。1946 年(昭和 21)創刊,64 年廃刊。同人に本多秋五・平野謙・山室静・埴谷雄高・荒正人・佐々木基一・小田切秀雄。政治に対する文学の自律性と人間の主体性を強調,戦後の批評界を領導した。

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