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広辞苑の検索結果 (17)
きん‐だい【近代】🔗⭐🔉
きん‐だい【近代】
①今に近い時代。近ごろ。「―秀歌」
②(modern age)歴史の時代区分の一つ。広義には近世と同義で、一般には封建制社会のあとをうけた資本主義社会についていう。日本史では明治維新から太平洋戦争の終結までとするのが通説。→近世→現代。
⇒きんだい‐か【近代化】
⇒きんだい‐けいざいがく【近代経済学】
⇒きんだい‐げき【近代劇】
⇒きんだい‐けんちく【近代建築】
⇒きんだい‐ごしゅきょうぎ【近代五種競技】
⇒きんだい‐こっか【近代国家】
⇒きんだい‐さんぎょう【近代産業】
⇒きんだい‐し【近代詩】
⇒きんだい‐しゅぎ【近代主義】
⇒きんだい‐てき【近代的】
⇒きんだい‐とし【近代都市】
⇒きんだいは‐けいほうがく【近代派刑法学】
⇒きんだい‐ぶんがく【近代文学】
きんだい‐か【近代化】‥クワ🔗⭐🔉
きんだい‐か【近代化】‥クワ
近代的な状態への移行とそれに伴う変化。産業化・資本主義化・合理化・民主化など、捉える側面により多様な観点が存在する。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐けいざいがく【近代経済学】🔗⭐🔉
きんだい‐けいざいがく【近代経済学】
1870年代以降、ヨーロッパやアメリカにおいて発達してきた経済学。マルクス経済学と対比される。代表的な学派としてはオーストリア学派・ローザンヌ学派・ケンブリッジ学派など。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐げき【近代劇】🔗⭐🔉
きんだい‐げき【近代劇】
19世紀末にヨーロッパで起こったリアリズム演劇。主として個人主義または自然主義の立場から切実な人生問題や社会問題を取り扱うもの。イプセンに始まり、ストリンドベリ・ハウプトマン・チェーホフ・ゴーリキー・ショー・シングらの作家、また、フランスの「自由劇場」、ロシアの「芸術座」などはこれに属し、日本の「文芸協会」「自由劇場」もこの運動の影響下に成立した。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐けんちく【近代建築】🔗⭐🔉
きんだい‐けんちく【近代建築】
近代的な建築。19世紀末以降の建築で、過去の様式重視を否定し、効率と技術を重んじた合理主義・機能主義による設計と鉄・コンクリート・ガラスなどの使用を特徴とする。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐ごしゅきょうぎ【近代五種競技】‥キヤウ‥🔗⭐🔉
きんだい‐ごしゅきょうぎ【近代五種競技】‥キヤウ‥
(modern pentathlon)一人の競技者が、射撃(エアピストル)・水泳(300メートル自由形、女子は200メートル)・フェンシング(エペ)・馬術(障害飛越)・陸上(4000メートルクロス‐カントリー、女子は2000メートル)の5種目を連続して行い、総合得点を競う競技。オリンピック種目の一つ。モダン‐ペンタスロン。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐こっか【近代国家】‥コク‥🔗⭐🔉
きんだい‐こっか【近代国家】‥コク‥
中世末期の封建国家の崩壊後に、絶対主義下の近代ヨーロッパに成立した、領土・国民・主権を備えた中央集権的な国家。日本では、幕藩体制の崩壊と明治維新によって樹立された中央集権的な天皇制的統一国家。市民革命を経た市民国家・国民国家を含めて呼ぶ場合もある。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐さんぎょう【近代産業】‥ゲフ🔗⭐🔉
きんだい‐さんぎょう【近代産業】‥ゲフ
産業革命を経て、工場制大工業として成立した産業。→産業革命。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐し【近代詩】🔗⭐🔉
きんだい‐し【近代詩】
明治時代に、伝統の拘束から脱して、欧米の詩体にならい、新時代の思想感情を自由に歌った詩。
⇒きん‐だい【近代】
きんだいしゅうか【近代秀歌】‥シウ‥🔗⭐🔉
きんだいしゅうか【近代秀歌】‥シウ‥
歌論書。1巻。藤原定家の著作として最も信頼すべきものの一つ。1209年(承元3)成立。元来、源実朝のための作歌指導書で、詞ことばは古きを慕い、心は新しきを求めるべきことを主張、経信・俊頼以下の近代歌人の秀歌を挙げる。後に定家は、例歌を入れかえた。
きんだい‐しゅぎ【近代主義】🔗⭐🔉
きんだい‐しゅぎ【近代主義】
(modernism)
①20世紀初期のローマ‐カトリック教会内で、歴史科学や自由主義思想とスコラ的教義とを調和させようとした運動。代表はフランスのロワジー(A. Loisy1857〜1940)、イギリスのティレル(G. Tyrell1861〜1909)ら。教皇ピウス10世の反対を受けた。現代主義。
②封建制に反対して近代的自我の確立など近代化を追求する立場。→モダニズム。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐てき【近代的】🔗⭐🔉
きんだい‐てき【近代的】
近代の特徴を有しているさま。また、古くさくなく、新しい感じをもっているさま。モダン。「―な建築」「―なものの考え方」
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐とし【近代都市】🔗⭐🔉
きんだい‐とし【近代都市】
近代に発達した都市。また、近代社会の構造・機能を有する都市。
⇒きん‐だい【近代】
きんだいのうがくしゅう【近代能楽集】‥シフ🔗⭐🔉
きんだいのうがくしゅう【近代能楽集】‥シフ
三島由紀夫が能楽に触発されて書いた一幕物戯曲の総称。1950〜60年作。「邯鄲かんたん」「綾の鼓」「卒塔婆小町」「葵上」「班女」「熊野ゆや」「道成寺」「弱法師よろぼし」の8編。
きんだいは‐けいほうがく【近代派刑法学】‥ハフ‥🔗⭐🔉
きんだいは‐けいほうがく【近代派刑法学】‥ハフ‥
19世紀後半に登場した刑法学派。自由意思を否定する決定論の立場から、行為者の反社会的性格を重視する主観主義、目的刑主義・教育刑主義を説いた。新派刑法学。↔古典派刑法学。
⇒きん‐だい【近代】
きんだい‐ぶんがく【近代文学】🔗⭐🔉
きんだい‐ぶんがく【近代文学】
ヨーロッパではルネサンス以後の文学、とりわけフランス革命以後(バルザック・トルストイなど)、中国では20世紀初めの文学革命以後(魯迅など)、日本では明治維新以後の文学。(誌名別項)
⇒きん‐だい【近代】
きんだいぶんがく【近代文学】(雑誌名)🔗⭐🔉
きんだいぶんがく【近代文学】
文芸雑誌。荒正人・平野謙・埴谷雄高ら7人により1946年1月創刊。過去の日本文学、特にプロレタリア文学を批判的に受けとめ、人間の主体性を重視。64年8月終刊。→戦後派文学
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きん-だい【近代】🔗⭐🔉
きん-だい [1] 【近代】
(1)近頃の世。この頃。現代。「―都市」「―建築」「―性」
(2)歴史の時代区分の一。西洋史では,ルネサンス,大航海,宗教改革以降の時代,特に市民社会と資本主義を特徴とする時代をいう。日本史では一般に,明治維新から太平洋戦争終了までの時期をさし,それ以降を現代というが,1917年のロシア革命以後を現代,それ以前を近代とする考え方もある。
きんだい-おんがく【近代音楽】🔗⭐🔉
きんだい-おんがく [5] 【近代音楽】
ロマン派以後1890年頃から第一次大戦終了までの期間の,印象派や新古典主義などの音楽を漠然とさす総称。広義の現代音楽には,この期間を含めることがある。
きんだい-か【近代化】🔗⭐🔉
きんだい-か ―クワ [0] 【近代化】 (名)スル
社会的諸関係や人間の価値観・行動が,封建的な因習・様式などを脱して合理的・科学的・民主的になること。「―された工場」
きんだい-かがく【近代科学】🔗⭐🔉
きんだい-かがく ―クワ― [5] 【近代科学】
ギリシャ的・中世的な自然学を継承しつつ,これを克服して成立したヨーロッパ近代の自然科学の諸体系の総称。非擬人的自然・物質観に基づき,これに数学的・定量的な方法や仮説・演繹・実験によって接近するなどの特徴がある。中国・アラビアなどヨーロッパ以外の伝統科学に対してもいう。一六世紀半ばに始まり,分野によっては一九世紀に至って成立する。
きんだい-かぞく【近代家族】🔗⭐🔉
きんだい-かぞく [5] 【近代家族】
前近代の家父長的家族に対し,成員それぞれの人格の尊重,愛情と信頼関係によって成立していると考えられる家族。子供の養育が重要な責務となる。
きんだい-くみきょく【近代組曲】🔗⭐🔉
きんだい-くみきょく [6] 【近代組曲】
一九世紀以後に発展した組曲。劇の付随音楽やバレエ曲などを演奏会用に編曲した管弦楽曲やピアノ曲。ビゼーの「アルルの女」,チャイコフスキーの「くるみ割り人形」など。
きんだい-けいざいがく【近代経済学】🔗⭐🔉
きんだい-けいざいがく [7] 【近代経済学】
1870年代以降に限界効用理論に基づいて打ちたてられた経済学の体系の一。日本ではマルクス経済学に対して用いられる用語。オーストリア学派に始まり,ローザンヌ学派・ケンブリッジ学派・北欧学派・ケインズ学派などを総称する。
きんだい-げき【近代劇】🔗⭐🔉
きんだい-げき [3] 【近代劇】
一九世紀後半ヨーロッパにおこった演劇革新運動。近代市民の思想に基づいた個人主義や自然な写実性尊重の立場で,社会問題や人生問題をテーマとする。イプセン「人形の家」などはその代表的作品。日本では坪内逍遥(シヨウヨウ)・島村抱月の文芸協会や小山内薫(オサナイカオル)・二世市川左団次らの自由劇場が,イプセン・ストリンドベリ・ハウプトマン・チェーホフの作品を上演,日本の演劇に近代写実主義と社会問題を扱った翻訳劇という新分野をもたらし日本新劇運動の先駆をなした。
きんだい-けんちく【近代建築】🔗⭐🔉
きんだい-けんちく [5] 【近代建築】
近代に建てられた建築の総称。産業革命以後の新しい建築技術・材料・建築運動などを背景とした新しい建築をいう。狭義には1920年代を中心とする建築形式をさす。
きんだい-ご【近代語】🔗⭐🔉
きんだい-ご [0] 【近代語】
(1)日本語の歴史を大きく二分した場合,古代語に対して,中世以降の国語をいう。
(2)昭和以降の現代語に対し,明治期あるいは明治・大正期の言語を近代語ということもある。さらに幕末期を含めていうこともある。
きんだい-ごしゅきょうぎ【近代五種競技】🔗⭐🔉
きんだい-ごしゅきょうぎ ―キヤウギ [7] 【近代五種競技】
一人の競技者が馬術・フェンシング(エペ)・射撃(ピストル)・水泳(自由形300メートル)・断郊(クロスカントリー4000メートル)の五種目を行い,その総合得点で順位を争う競技。オリンピック競技種目の一。
きんだい-こっか【近代国家】🔗⭐🔉
きんだい-こっか ―コク― [5] 【近代国家】
中世封建国家や近世の絶対主義国家の崩壊後に成立した国家。国民の代表機関である議会制度,統一的に組織された行政制度,合理的法体系に基づく司法制度,国民的基盤に立つ常備軍制度などが整備され,中央集権的統治機構をもつ国家。
きんだい-さんぎょう【近代産業】🔗⭐🔉
きんだい-さんぎょう ―ゲフ [5] 【近代産業】
産業革命以後におこった産業。近代的な機械を用いた工場での分業体制が特色。
きんだい-し【近代詩】🔗⭐🔉
きんだい-し [3] 【近代詩】
伝統的な和歌・俳諧・漢詩などを排し,自由な形式と平易な言葉で,新しい思想・感情を表した詩。欧米の詩型と詩法に影響されて,明治中期新体詩として成立。島崎藤村の「若菜集」に始まり,象徴詩運動を経て萩原朔太郎の「月に吠える」で口語自由詩として完成した。
きんだい-しゃかい【近代社会】🔗⭐🔉
きんだい-しゃかい ―クワイ [5] 【近代社会】
普通,市民革命および産業革命による封建的・共同体的社会の崩壊に伴って現れてきた社会をさす。経済的には資本主義,政治的には民主主義,思想的には個人主義を基調にした,自由な諸個人が形成する開放的社会とされる。資本主義社会。市民社会。
きんだい-しゅぎ【近代主義】🔗⭐🔉
きんだい-しゅぎ [5] 【近代主義】
(1)日本の近代化に関して,近代市民社会の原理を制度上のみならず人間変革をも含めて確立しようとする主張。
(2)一九世紀末から二〇世紀初頭にかけて,カトリック教会内部で起きた近代化の思想・運動。ネオ-トミスムに対立,近代科学の成果を取り入れ,聖書の歴史的批評的解釈を試みた。教皇ピウス一〇世に禁圧された。
(3)芸術に関しては,モダニズム{(2)(3)}に同じ。
きんだい-じん【近代人】🔗⭐🔉
きんだい-じん [3] 【近代人】
近代の特徴である個人主義的・合理的・科学的傾向を身につけている人。近代的な人。
きんだい-てき【近代的】🔗⭐🔉
きんだい-てき [0] 【近代的】 (形動)
近代の特質を備えていて,いかにも新しい感じを与えるさま。封建的思想から解放され,合理的で自由な考え方をし,人間性・個性を尊重し,また能率的・機械化された状態などをいう。「―なものの考え方」「―な設備」
きんだい-とし【近代都市】🔗⭐🔉
きんだい-とし [5] 【近代都市】
近代になって発達し,近代社会特有の構造や機能をもった都市。
きんだい-の-ちょうこく【近代の超克】🔗⭐🔉
きんだい-の-ちょうこく ―テウコク [1] 【近代の超克】
1942年(昭和17)に雑誌「文学界」に収録された同名の座談会で論じられた中心テーマ。日本の近代化に伴う思想的問題が「文学界」同人,京都学派,日本浪漫派を代表する論客たちにより提示された。
きんだい-ぶんがく【近代文学】🔗⭐🔉
きんだい-ぶんがく [5] 【近代文学】
(1)近代社会の文学。世界文学の上で,広義ではルネサンス以後,狭義では一九世紀以後の近代精神・人間中心主義に基づく文学。日本では普通,明治20年代以後の,自我の確立と人間性の尊重をめざした文学をいう。
(2)雑誌名(別項参照)。
きんだいしそう【近代思想】🔗⭐🔉
きんだいしそう ―シサウ 【近代思想】
1912年(大正1)大杉栄によって創刊された社会主義文芸雑誌。月刊。
きんだいしゅうか【近代秀歌】🔗⭐🔉
きんだいしゅうか ―シウカ 【近代秀歌】
歌論書。一巻。藤原定家著。1209年成立。新古今歌風に対する評価と反省および和歌詠出の技術論,秀歌例などを記す。初学者である源実朝のために書かれ,中世歌人に重んじられた。
きんだいぶんがく【近代文学】🔗⭐🔉
きんだいぶんがく 【近代文学】
文芸雑誌。1946年(昭和21)創刊,64年廃刊。本多秋五・平野謙・山室静・埴谷雄高・荒正人・佐々木基一・小田切秀雄を同人に創刊。政治に対する文学の自律性と人間の主体性を強調,戦後の批評界を主導した。
きんだい【近代】(和英)🔗⭐🔉
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