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せち【切】🔗⭐🔉
せち【切】
〔形動〕心の状態や程度のはなはだしいさま。せつ。
1 ひたむきなさま。いちずなさま。*宇津保‐内侍督「中将の朝臣の、せちなる言ひ事の数ありつるを」
2 ねんごろなさま。心をこめてするさま。*宇津保‐俊蔭「せちなりし宣旨の恐しさに、からうじて思ひ給へいでて一手つかうまつりしを」
3 しみじみと感慨や興趣を覚えるさま。興深いさま。*大鏡‐六「をぎ吹風の音ぞきこゆるとひきたりしほどこそせちなりしか」
4 身にしみて心に感じるさま。痛切なさま。*枕‐二六九「なげのことばなれど、せちに心に深く入らねど」
5 物事の急迫しているさま。重大なさま。*宇津保‐忠こそ「のちに身のならんやうもしらで、ちかげのおほい殿に参りて、せちなること申さむといふ」
6 (「せちに」の形で)
ひたすら。しきりに。ひどく。ごく。*竹取「せちに物思へるけしきなり」
どうしても。ぜひ。*源氏‐若紫「かしこに、いとせちに見るべき事の侍るを」
ひたすら。しきりに。ひどく。ごく。*竹取「せちに物思へるけしきなり」
どうしても。ぜひ。*源氏‐若紫「かしこに、いとせちに見るべき事の侍るを」
日国 ページ 11838 での【切】単語。