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(断定の助動詞「なり」「だ」の活用形) 1 「なり」が推量の助動詞「なり」「めり」を伴うときの形。終止形「なり」(一説に、連体形「なる」)の語尾が音便で撥音となり、その「ん」が表記されなかったもの。→ななり・なめり。 2 「なり」の連体形「なる」の語尾が脱落したもので、中世から近世にかけて、終止法にも連体法にも用いられた。現代語では、「だ」の活用の中で位置づけられ、終止法には用いない。形容動詞語尾としても同様であるが、体言を受ける助動詞の場合は連体法に用いることもまれで、「なのだ」の形で用いることが多い。*史記抄‐一一「そばな者にむけても、はらをたつるか」*浄・女殺油地獄‐中「十二三なめくらが」 3 終止形「なり」が接続助詞「と」に続くときの音便形。「なりとも」「…でも」の意を表す。*浄・博多小女郎波枕‐上「おまへひとりはどうなと成」

日国 ページ 15124 での単語。