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は🔗⭐🔉
は
〔係助〕(現在では「わ」と発音する)
文中の連用語を受け、述語との結びつきを強める。
1 体言・体言に準ずる語句およびこれらに助詞の付いたもの、副詞などを受ける。
叙述の題目を提示する。*万葉‐四四二五「防人に行く波(ハ)誰が背と問ふ人を」
連用語を対比的に提示する。*古事記‐上・歌謡「青山に
(ぬえ)波(ハ)鳴きぬさ野つ鳥雉(きざし)波(ハ)響む」
対比すべき事柄を言外におくことにより強める。*万葉‐八二一「飲みての後波(ハ)散りぬともよし」
地名に関して、それを含むさらに広い地域を先に提示する特殊な用法。「東京は神田の生まれ」
2 複合動詞の中間に入り、あるいは活用語の連用形・副詞などを受けて強調し、打消または逆接の表現に続く。*万葉‐一八〇七「髪だにも掻き者(ハ)梳(けづ)らず」
3 「ずは」の形で用いられた上代の特別用法。→ずは1。
4 形容詞および打消の助動詞「ず」の連用形を受け、仮定条件を表す。→「ずは」の補注(2)。*万葉‐四〇三九「布勢の浦を見ず波(ハ)上(のぼ)らじ年は経ぬとも」
(まれに)連体修飾の文節を受け、対比的に被修飾語との関係を強める。*方丈記「一条よりは南、九条より北」
〔終助〕文末にあって感動を表す。上代には単独のものはほとんどなく、「はや」「はも」の形をとる。*古事記‐中・歌謡「火中に立ちて問ひし君波(ハ)も」









日国 ページ 16073 での【は】単語。