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む【無・无】🔗🔉

む【無・无】 1 ないこと。存在しないこと。「無に等しい」 2 仏語。 ある行為、はたらきを否定すること。はたらきをおこさせないようにすること。禅宗で、修行者がその意味を問い、解決しなければならないとされるもので、経験や知識以前の純粋な意識にかかわるもの。→無門関。 3 無駄な意を表す。→無になる・無になす。 4 (ドイツNichtsの訳)哲学で、キェルケゴールでは不安の観念と結びつき、神の前にあって微小なものと意識された人間存在の在り方。神の死を主張したニーチェでは、神の代わりに人間を支えるもの。ハイデガーでは、人間にとっての死の可能性の観念。 〔接頭〕漢語の名詞の上に付けて、そのものが存在しないこと、その状態がないことを表す。「無免許」「無資格」「無公害」「無修正」「無抵抗」「無理解」など。 ●無に=なす[=する] むだにする。だいなしにする。「せっかくの好意を無にする」 ●無になる むだになる。だいなしになる。無に帰す。「精進が無になる」

日国 ページ 19100 での単語。