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もと【旧・故・元】🔗⭐🔉
もと【旧・故・元】
(「もと(本)」と同語源)むかし。以前。はじめ。さき。「この辺は、もとは野原だった」「もと来た道」「元首相」*伊勢‐六二「もと見し人の前に出で来て」
●元の上(うえ)
(「上」は婦人にいう敬称)以前の奥方。先妻。また、昔からの妻。
●元の鞘(さや)=に収(おさ)まる[=へ填(はま)る]
仲たがいまたは離縁したものが、もとの関係にもどる。
●元の木阿弥(もくあみ)
(筒井順昭が病死したとき、嗣子の順慶が幼少だったので、遺言によって順昭の死を隠し、順昭と声のよく似た木阿弥という盲人を招いて薄暗い寝所に置き、順昭が病床にあるように見せていたが、順慶が長ずるに及んで木阿弥はもとの市人の身にもどったという故事によるという説や、朱塗の朱がはげて木地があらわれた意の「元の木椀」から転じたものなど諸説ある)一旦よくなったものが、ふたたびもとのつまらない状態にもどること。せっかくの苦労や努力が無駄になること。
日国 ページ 19535 での【旧】単語。