複数辞典一括検索+

ゆかし・い【床しい・懐しい】🔗🔉

ゆかし・い【床しい・懐しい】 〔形口〕ゆかし〔形シク〕(動詞「ゆく(行)」の形容詞化。ある物事に好奇心を抱き、心がその方に行くさま、心ひかれるさまをいう。「床」「懐」は当て字) 1 それに心がひかれ、実際に自分で接してみたいという気持を表す。 どんな様子か見たい。行って、それを見たい。また、心ひかれている人に、会いたい。*竹取「五人の中に、ゆかしき物をみせ給へらんに」何であるか知りたい。誰であるか知りたい。どんな様子や状態か知りたい。*落窪‐一「いかなるさまにておはすらむとゆかしければ」演奏、声などを聞きたい。*源氏‐若菜下「耳なれぬ手ども弾き給ふらんを、ゆかしとおぼして」人や物を、自分のものにしたい。欲しい。*源氏‐総角「恋わびて死ぬるくすりのゆかしきに」 2 なつかしい。恋しい。慕わしい。*平家‐六「むかしの名残もさすがゆかしくて」 3 情趣や気品、優美さなどがあって何となく心がひかれる。上品で深みがある。*俳・野ざらし紀行「山路来てなにやらゆかしすみれ草」 ゆかし‐が・る(他ラ四)/ゆかし‐げ(形動)/ゆかし‐さ(名)

日国 ページ 20007 での床しい単語。