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こう‐けん【後見】🔗🔉

こう‐けん【後見】 (「後見(うしろみ)」を音読した語) 1 昔、一国一郡の長、または家長が年少でその職に耐えないとき、その代理となったり、補佐したりすること。また、その人。*中右記‐長承三年三月五日「朝隆自本家御後見之人也」 2 鎌倉幕府の政所の執権や連署をさしていう。 3 室町幕府が関東地方を治めるためにおいた関東管領をさしていう。 4 戦国時代の武家で一家の主が幼少で家督をついだとき、その家長にかわり、一族を指揮し、領地を治め、また軍役を勤めるなどした者。名代。陣代。 5 江戸後期、徳川幕府で将軍が幼少のとき、これに代わって政務をとる大老や老中の上におかれた臨時の職。家茂が将軍になったとき田安慶頼が前将軍の遺言によりなったのが最初。 6 禁治産者または親権者のいない未成年者を保護し、その財産管理や法律行為を代理する職務。また、その制度。 7 (後見をする人は実際に権力を持っていることが多いところから転じて)権威、威光をいう。*浄・心中万年草‐中「親のこうけん是非なうて、どうなり共と言ひました」 8 能、狂言、歌舞伎、舞踊などで演技の際、後見座に控えて、演技者の装束を直したり作り物や小道具を扱う役。 後に見ること。時間を経過してから見ること。 1 後に出会うこと。再会すること。*海道記「再征再征、我は一時の命なれば後見を期し難し」 2 書物などを後日に他人が見ること。また、その人。*高野山文書‐嘉元元年一〇月一三日「云手跡、云文言、後見雖其憚、病中自筆奉之」

日国 ページ 7155 での後見単語。