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うつし‐ごき【移御器】🔗🔉

うつし‐ごき【移御器】 いったん茶碗に入れた飯を別の茶碗に移しかえること。出産や月事の忌の期間は、家族と別竈別鍋で煮炊きしたものを食うが、その禁忌がゆるんでから考え出された便法。

うつし‐ごころ【現し心】🔗🔉

うつし‐ごころ【現し心】 1 現実の心。正気。確かな心。*徒然草‐八七「うつし心なく酔ひたる者に候」 2 本心。*古今‐七一一「いで人は言のみぞよき月草のうつし心は色ことにして」

うつし‐ごころ【移心】🔗🔉

うつし‐ごころ【移心】 1 (特に男女の間の愛情について)移り気。心変り。 2 人の上に移った心。恋い慕う心。*浄・暦‐「姫君にうつし心のやるせなく」

うつし‐ごと【現し事】🔗🔉

うつし‐ごと【現し事】 正気ですること。*とりかへばや‐中「としごろの御ありさまは、うつしごととやおぼしつる」

うつし‐ざま【現し様】🔗🔉

うつし‐ざま【現し様】 (形動) 1 意識が確かなさま。正気なさま。*源氏‐賢木「御心みなみだれて、うつしざまにもあらず」 2 普通のありさま。ふだんの状態。*源氏‐須磨「おほやけのかしこまりなる人の、うつしざまにて世の中にありふるは」

うつし‐ぞめ【写染】🔗🔉

うつし‐ぞめ【写染】 型紙を使って、染料を混ぜた糊を上からひいて型つけをし、模様を出す方法。型友禅や小紋に用いる。

うつし‐だ・す【写し出す・映し出す】🔗🔉

うつし‐だ・す【写し出す・映し出す】 〔他サ五(四)〕 1 見聞や考えを、絵や文章に書いて表わす。 2 光があたって物の形をよく見えるようにする。映画、スライドなどで、映像をスクリーンに現わす。

うつし‐どの【移殿・遷殿】🔗🔉

うつし‐どの【移殿・遷殿】 1 神社の社殿改築のとき、または、新たに御神体を奉じて本宮に移す前などに、臨時に御神体を安置しておく仮の社殿(神道名目類聚鈔)。仮殿(かりどの)。 2 春日神社の社殿の一つ。神木御動座のときに、神木を移し安置する社殿。

うつし‐と・る【写し取る】🔗🔉

うつし‐と・る【写し取る】 〔他ラ五(四)〕 1 そっくりそのまま書き取る。書き写す。転写する。 2 そっくりそのまま受け入れる。そのままを模して再現する。*宇津保‐忠こそ「いと賢き人にて、みなうつしとりておこなふ」 3 鏡、写真などに姿が現われるように写す。*浄・国性爺合戦‐三「月にうつろふ父の顔、鏡の面にちかぢかと写し取て引くらべ」

日国 ページ 2072