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うす【臼・碓】🔗🔉

うす【臼・碓】 1 穀物の調製具。穀物を粉にしたり、精白したり、また、餅をついたりするときに用いる。搗臼(つきうす)と摺臼(すりうす)とがある。 2 女の腰の回りの大きなさまのたとえ。 3 (男根を杵(きね)にたとえるのに対して)女陰。また、転じて、女。 4 性交法の一つ。茶臼の略称。 ●臼から杵(きね) 女から男に働きかけること。働きかけの方向が普通と逆であることのたとえ。 ●臼と杵(きね) 男女和合のたとえ。陰と陽。 ●臼にする むだにする。むだ足を踏ませる。*浄・倭仮名在原系図‐三「役人を臼にするか」 ●臼になる 1 むだになる。台無しになる。*浄・有識鎌倉山−五「折角仕込んだ狂言が臼になったがや」 2 女の腰つきが男を知って大きくなる。 3 手遅れになる。後手になる。 ●臼の目 1 ひきうすの磨面に立てた凹凸の目。 2 1を図案化したもの。江戸末期に流行した羽織や着物の模様。 ●臼の目切(ぬき)り 1 ひき臼の目を刻むこと。また、それを業とする人。 2 たくあん石などにしておいた石臼が霜のために自然に目の切れる現象。江戸時代、怪異現象とされた。 ●臼の目立(めた)て 石臼の目の摩滅したのを刻み直すこと。また、それをする人。

う・す【失す】🔗🔉

う・す【失す】 〔自サ下二〕⇒うせる(失)

うす【薄】🔗🔉

うす【薄】 〔語素〕 (名詞、形容詞、動詞などの上に付く) 1 厚みが少ない意を表わす。「うす板」「うす氷」など。 2 色が濃くない意を表わす。「うす紫」「うす紅(くれない)」など。 3 濃度や密度が少ない意を表わす。「うす霧」「うすがすむ」「うす味」など。 4 程度が少ない意を表わす。「うすあかり」「うすあきない」「うす情け」など。 5 なんとなく、ちょっとの意を表わす。軽蔑の気持をこめることもある。「うす笑い」「うす汚い」「うす気味悪い」「うすのろ」など。 (名詞の下に付いて、形容動詞を作る)度合が少ない意を表わす。「望みうす」「期待うす」「気乗りうす」など。

うす‐あい【薄藍】(‥あゐ)🔗🔉

うす‐あい【薄藍】(‥あゐ) 藍色の薄いもの。薄い紺色。うすい青色。

うす‐あお【薄青】(‥あを)🔗🔉

うす‐あお【薄青】(‥あを) 1 染色の名。青色の淡いもの。空色。 2 織り色の名。縦糸が緑、横糸が黄。麹塵(きくじん)。 3 襲(かさね)の色目の名。表が薄青、裏が白。そのほか、表が薄青、または黄青、裏が青。また表裏ともに薄青などの説もある。 4 かすかに青みを帯びた色。

うす‐あお【薄襖】(‥アヲ)🔗🔉

うす‐あお【薄襖】(‥アヲ) 薄い地質で仕立てた袷(あわせ)の狩衣(かりぎぬ)。

うす‐あおげ【薄青毛】(‥あをげ)🔗🔉

うす‐あおげ【薄青毛】(‥あをげ) 馬の毛色で、青毛の色の淡いもの。水青(みずあお)。

うす‐あか【薄赤】🔗🔉

うす‐あか【薄赤】 1 薄い赤色。 2 蚕の一種。赤熟(あかじゅく)と青熟との雑種。

うす‐あか・い【薄明い】🔗🔉

うす‐あか・い【薄明い】 〔形口〕光の強くないさま。わずかに明るい。薄明るい。薄ら明るい。

うす‐あかり【薄明】🔗🔉

うす‐あかり【薄明】 1 ほのかにさす光。かすかな明るさ。弱い光。微光。 2 日の出前、日没後などのかすかな明るさ。または光。はくめい。微明。

うす‐あかる・い【薄明るい】🔗🔉

うす‐あかる・い【薄明るい】 〔形口〕ほのかに明るい。

うす‐あきない【薄商】(‥あきなひ)🔗🔉

うす‐あきない【薄商】(‥あきなひ) 売買取引の少ないこと。

うす‐あけ【浅緋】🔗🔉

うす‐あけ【浅緋】 茜草(あかねぐさ)で染めた薄い緋(ひ)の色。また、その色の衣服。平安時代、五位以上の人の正装の袍の色目とした。

うす‐あさぎ【薄浅葱】🔗🔉

うす‐あさぎ【薄浅葱】 水色の薄いもの。*日葡辞書「Vsuasagui(ウスアサギ)」

うす‐あばた【薄痘痕】🔗🔉

うす‐あばた【薄痘痕】 疱瘡にかかったあとが、あまり目だたない程度のもの。うすいも。

うすい【臼井】(うすゐ)🔗🔉

うすい【臼井】(うすゐ) 姓氏。

う‐すい【雨水】🔗🔉

う‐すい【雨水】 1 あまみず。 2 二十四節気の一つ。天文学的には、太陽が黄道上の三三〇度の点を通過するときで、暦の上では、陰暦正月の中、新暦の二月一八日ごろに当たる。《季・春》

うすい【碓氷】(うすひ)🔗🔉

うすい【碓氷】(うすひ) 群馬県西部の地名。西は碓氷峠で長野県に接する。臼井。碓井。碓日。 「うすいとうげ(碓氷峠)」の略。

うす・い【薄い】🔗🔉

うす・い【薄い】 〔形口〕うす・し〔形ク〕 物の厚みが少ない。⇔厚い。*万葉‐九七九「わが背子が著(け)る衣(きぬ)薄(うすし)」 物の密度や濃度などが少ない。 1 物や、人の群がる密度が少ない。まばらである。*書紀‐舒明即位前・歌謡「畝傍山木立于須家苔(ウスケど)頼みかも」 2 雲、霧などの密度、濃度が少ない。濃くない。淡い。*源氏‐薄雲「雲のうすく渡れるが鈍(にび)色なるを」 3 色合いが濃くない。淡い。鮮明でない。「影が薄い」*古今‐二六七「さほ山のははその色はうすけれど」 4 物の匂いや味わいなどが淡い。濃くない。「薄く味つけする」*後拾遺‐七五六「移り香のうすく成り行くたき物の」 心、考え、経験などが深くない。浅い。 1 愛情、徳、恵み、その他の感情が深くない。薄情である。*万葉‐四四七八「宇須伎(ウスキ)心をわが思はなくに」 2 思慮、知識などが乏しい。浅い。浅薄である。浅学である。*大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点「朕い学浅(ウすク)心拙ければ」 3 洗練されていない。野暮ったい。*浮・傾城禁短気‐五「こちは一分(ぶん)(すい)のやうに思へど、そなた達の目からは、まだ薄(ウス)う見へるかして」 4 知能程度が低い。おろかである。*評判・難波物語「りはつはかけはてたる、まことに、うすきむまれつきなり」 ものごとが豊かでない。乏しい。十分でない。 1 効果、利益、収入などが少ない。「利が薄い」*紫式部日記「阿闍梨の験のうすきにあらず」 2 幸運に恵まれない。運が弱い。はかない。*新後拾遺‐二九四「きても猶うすき契や恨むらん」 3 財産が乏しい。たくわえが少ない。*仮・東海道名所記‐一「うすき身上の者なれども」 4 身なりがみすぼらしい。*浄・新版歌祭文‐油屋「お前は、ても薄いお姿で」 ものごとの程度が強くない。弱い。軽い。かすかである。 1 病、傷、痛みなどが軽い。「痛みが薄い」*御湯殿上日記‐文明一六年一〇月二二日「うすく御おこりあり」 2 勢いが弱い。ぬるい。*浄・重井筒‐中「ヤアこたつの火がうすひ」 3 関係などが浅い。「なじみがうすい」 4 物事に対する気持の程度が弱い。「関心が薄い」*談・古朽木‐二「浅草様より有難みが薄いやうな」 5 囲碁で、石の形(布石)がしっかりしていない。 6 客の入りが悪い。「客足が薄くなる」 うす‐さ(名)

うす‐いた【薄板】🔗🔉

うす‐いた【薄板】 1 薄い板。⇔厚板。 2 花器などの下敷にする薄い板。用途により、矢筈板、蛤端(はまぐりば)、丸高台などの種類がある。 3 地の薄い織物。とくに唐織の薄地。薄盤。薄板物。⇔厚板。 4 経木の幅の広いもの。 5 「さじらん(匙蘭)」の異名。

うすい‐だいよく【臼井大翼】(うすゐ‥)🔗🔉

うすい‐だいよく【臼井大翼】(うすゐ‥) 歌人。千葉県出身。東京帝国大学卒。歌誌「覇王樹」を主宰。歌集「紙燭」。(一八八五〜一九四七)

うす‐いちご【臼苺】🔗🔉

うす‐いちご【臼苺】 「うすのき(臼木)」の異名。

うすい‐とうげ【碓氷峠】(うすひたうげ)🔗🔉

うすい‐とうげ【碓氷峠】(うすひたうげ) 群馬県と長野県の境にある峠。旧道の峠は中山道第一の険所として知られ、東すそに関所があった。碓氷坂。笛吹峠。

うすい‐の‐せき【碓氷関】(うすひ‥)🔗🔉

うすい‐の‐せき【碓氷関】(うすひ‥) 群馬県碓氷峠の東すそにあった中山道の関所。平安時代、関東鎮守の要所。近世以降は安中藩の支配下。横川関。

うすい‐まさたね【臼井雅胤】(うすゐ‥)🔗🔉

うすい‐まさたね【臼井雅胤】(うすゐ‥) 江戸中期の神道家。本姓千葉。号、玄鉾子。京都の白川雅光王に学んで伯家の学頭となる。主著「三種神宝秘訣」「神代紀秘訣」。生没年不詳。

うす‐いも【薄痘痕】🔗🔉

うす‐いも【薄痘痕】 =うすあばた(薄痘痕)

うす‐いろ【薄色】🔗🔉

うす‐いろ【薄色】 1 薄い色。薄い染色。 2 染色の名称。薄紫色、または、二藍の色の薄いもの。 3 織り色の名称。縦糸を紫、横糸を白で織ったもの。緯白(ぬきじろ)。 4 襲(かさね)の色目の名。表は赤みを帯びた薄縹(うすはなだ)色、裏は薄紫色、または白。 5 江戸時代、吉原などの高級遊女の愛用した刻みタバコ。 ●薄色に飲み込む (薄色5を飲むことにかけて)世態、人情をすっかり理解している。*洒・嘉和美多里「世界をぐっとうす色にのみこんだつら付」

うす‐うきぼり【薄浮彫】🔗🔉

うす‐うきぼり【薄浮彫】 =うすにくぼり(薄肉彫)

うす‐うす【薄薄】🔗🔉

うす‐うす【薄薄】 〔副〕 1 繊細でいかにも厚みを感じさせないさま。*中華若木詩抄‐中「白紵を以て、いかにもうすうすと、春衣をこしらゆるぞ」 2 色の濃さ、光の強さ、物の鮮明度、密度などが少ないさま。うっすらと。かすかに。ほのかに。*日葡辞書「Vsuvsuto(ウスウスト) ソムル」 3 事情などがはっきりはしないが、幾分わかっているさま。おぼろげに。「うすうす理解する」*浄・博多小女郎波枕‐上「ていしゅうすうす見しりが有ふ」

うすうす‐し・い【薄薄しい】🔗🔉

うすうす‐し・い【薄薄しい】 〔形口〕形容詞「うすい」を強めた言いかた。*唐詩選国字解‐七言古「紛々と多く世界中が、みなうすうすしい風俗ぢゃによって」

うす‐うた【臼唄】🔗🔉

うす‐うた【臼唄】 臼で穀物をついたり、ひいたりする作業の時にうたう民謡の総称。奉公人の夜なべ仕事の苦しさを歌ったものが多い。

うす‐えり【薄襟】🔗🔉

うす‐えり【薄襟】 襟に厚い芯を使わないで、薄く仕立てること。また、その襟や衣服。

うす‐おこし【臼起】🔗🔉

うす‐おこし【臼起】 大みそかに伏せて休めた臼を、正月二日に起こし、餅のつきぞめをする行事。

うす‐がい【薄飼】(‥がひ)🔗🔉

うす‐がい【薄飼】(‥がひ) 蚕を一定面積に標準数より少なく飼育すること。⇔厚飼

うす‐がいぶん【薄外聞】(‥グヮイブン)🔗🔉

うす‐がいぶん【薄外聞】(‥グヮイブン) ⇒うすがいぶん(薄外聞)が悪い ●薄外聞が悪(わる)い なんとなくみっともない。

うす‐がき【薄柿】🔗🔉

うす‐がき【薄柿】 薄い柿色。薄い赤茶色。また、その色の着物。

うす‐がき【薄書】🔗🔉

うす‐がき【薄書】 薄い墨で書くこと。また、そのもの。凶事見舞いの手紙などに用いる。薄墨。

うす‐がく【薄学】🔗🔉

うす‐がく【薄学】 (形動)学識が浅いこと。浅学。

うす‐かざり【臼飾】🔗🔉

うす‐かざり【臼飾】 新年に、農家で、臼にしめなわを張って、鏡餅を供えること。かざりうす。

うす‐がすみ【薄霞】🔗🔉

うす‐がすみ【薄霞】 薄くかかったかすみ。また、かすみが薄くかかるさま。《季・春》

うす‐がす・む【薄霞む】🔗🔉

うす‐がす・む【薄霞む】 〔自マ四〕かすみが薄くかかる。ぼんやりとかすむ。

うすがた‐みみかざり【臼形耳飾】🔗🔉

うすがた‐みみかざり【臼形耳飾】 縄文文化期の耳飾り。円形で、周縁に耳たぶを挿入するための溝をもつ。多く土製で、まれに魚骨製、滑石製、木製のものがある。滑車形耳飾り。

うす‐がね【薄金】🔗🔉

うす‐がね【薄金】 1 厚さの少ない金属。うすかわ。 2 鎧の札(さね)を薄い板で製作したもの。 3 「うすがね(薄金)の鎧」の略。 ●薄金の鎧(よろい) 小札(こざね)に薄金を交えておどした鎧。源氏重代の八領の鎧の一つ。金交大荒目(かなまぜのおおあらめ)。

うす‐かば【薄樺】🔗🔉

うす‐かば【薄樺】 薄い樺色。薄い赤黄色。

うす‐がみ【薄紙】🔗🔉

うす‐がみ【薄紙】 紙のごく薄いもの。 ●薄紙を=剥(は)ぐよう[=へぐよう] 物事が少しずつはっきりしていくさま。特に、病状が少しずつ日ごとによくなるさまにいう。

うす‐がゆ【薄粥】🔗🔉

うす‐がゆ【薄粥】 濃くない、水気の多い粥。

うす‐かわ【薄皮】(‥かは)🔗🔉

うす‐かわ【薄皮】(‥かは) 1 物の表面をおおうごく薄い層。膜。「蜜柑の薄皮」 2 (形動)きめが細かく透き通るように色の白い皮膚。また、そのさま。かわうす。*日葡辞書「Vsucauana(ウスカワナ) ヒト」 3 「うすかわまんじゅう(薄皮饅頭)」の略。 4 =うすかわみかん(薄皮蜜柑) 5 =きょうぎ(経木) 6 =うすがね(薄金) ●薄皮の剥(む)けたよう 皮膚が白くきめの細かい洗練された女の顔や肌の形容。

うすかわ‐まいまい【薄皮蝸牛】(うすかはまひまひ)🔗🔉

うすかわ‐まいまい【薄皮蝸牛】(うすかはまひまひ) オナジマイマイ科のカタツムリ。殻高二センチメートル、殻径二・五センチメートル。球状で螺塔は低く、黄白色または紫褐色。北海道以南に分布し、苗や野菜などに害を与える。

うすかわ‐まゆ【薄皮繭】(うすかは‥)🔗🔉

うすかわ‐まゆ【薄皮繭】(うすかは‥) 繭層の薄い繭。また、糸を繰るとき、繭層が半ば以上繰り取られ薄くなったもの。

うすかわ‐まんじゅう【薄皮饅頭】(うすかはマンヂュウ)🔗🔉

うすかわ‐まんじゅう【薄皮饅頭】(うすかはマンヂュウ) 皮が薄く餡の多いまんじゅう。うすかわ。

うすかわ‐みかん【薄皮蜜柑】(うすかは‥)🔗🔉

うすかわ‐みかん【薄皮蜜柑】(うすかは‥) 「こうじみかん(柑子蜜柑)」の異名。

うすき【臼杵】🔗🔉

うすき【臼杵】 大分県東部、臼杵湾に臨む地名。永禄六年大友宗麟の築城以来、ポルトガル人との交易で繁栄。江戸時代以降は稲葉氏の城下町。特別史跡臼杵石仏がある。昭和二五年市制。

うす‐ぎ【薄着】🔗🔉

うす‐ぎ【薄着】 衣服を何枚も重ね着しないこと。少なく着ること。⇔厚着

うすき‐じょう【臼杵城】(‥ジャウ)🔗🔉

うすき‐じょう【臼杵城】(‥ジャウ) 大分県臼杵市丹生島にあった城。永禄六年大友宗麟が築城。のち福原直高、稲葉貞通がはいり、明治維新に至る。

うすき‐せきぶつ【臼杵石仏】🔗🔉

うすき‐せきぶつ【臼杵石仏】 大分県臼杵市にある平安時代の磨崖仏群。凝灰岩の岩壁に弥陀三尊、山王山如来、大日如来像など数十体がある。深田石仏。

うす‐ぎたな・い【薄汚い】🔗🔉

うす‐ぎたな・い【薄汚い】 〔形口〕うすぎたな・し〔形ク〕なんとなく汚らしい感じである。うそ汚い。*人情・恩愛二葉草‐三「薄穢(ウスギタナ)い女乞食」 うすぎたな‐げ(形動)/うすぎたな‐さ(名)

うす‐ぎぬ【薄衣】🔗🔉

うす‐ぎぬ【薄衣】 1 地の薄い袿(うちき)、または打掛け。うすごろも。⇔厚衣。 2 被衣(かずき)をいう女房詞。ひとえぎぬ。 3 薄い衣を思わせるようなものをたとえていう。うすごろも。

うす‐ぎぬ【薄絹】🔗🔉

うす‐ぎぬ【薄絹】 1 細い糸を用いて地を薄くした軽い絹織物。羅(ら)、紗(しゃ)、絵絹の類。うすもの。うすはた。 2 1を思わせるような、柔らかくきめの細かいもの、白く軽い感じのものなどのたとえ。

うす‐きね【臼杵】🔗🔉

うす‐きね【臼杵】 長い板の中央を枕木で支え、板の両端に人が乗って交互に上下する遊戯道具。今のシーソーのようなもの。つくまい。

うす‐きみ【薄気味】🔗🔉

うす‐きみ【薄気味】 ⇒うすきみ(薄気味)が悪い ●薄気味=が悪(わる)い[=の好くない] =うすきみわるい(薄気味悪)

うす‐きみわる・い【薄気味悪い】🔗🔉

うす‐きみわる・い【薄気味悪い】 〔形口〕うすきみわる・し〔形ク〕(「うす」は「きみわるい」全体にかかる。「うすぎみわるい」とも)なんとなくこわい感じがして、また何だかいやな感じがして気持がわるい。うそきみわるい。うすきみがわるい。「薄気味悪く笑う」

うす‐ぎり【薄切】🔗🔉

うす‐ぎり【薄切】 薄く切ること。また、そのもの。

うす‐ぎり【薄霧】🔗🔉

うす‐ぎり【薄霧】 薄くかかった霧。

うす‐ぎりふ【薄切斑】🔗🔉

うす‐ぎりふ【薄切斑】 白に数条の薄い黒の斑紋のある鳥の羽。また、それを用いた矢。

うす‐ぎ・る【薄霧る】🔗🔉

うす‐ぎ・る【薄霧る】 〔自ラ四〕薄く霧が立ちこめる。*風雅‐六一九「霧ふかき籬の花はうすぎりて」

うすき‐わん【臼杵湾】🔗🔉

うすき‐わん【臼杵湾】 大分県東部の湾。豊後水道の西端で、佐賀関半島と楠屋鼻に囲まれる。リアス式。

うす‐きん【薄金】🔗🔉

うす‐きん【薄金】 銀の中に少量の金を含有すること。また、そのもの。

うす‐くずあん【薄葛餡】🔗🔉

うす‐くずあん【薄葛餡】 醤油、みりんなどを加えて煮立てた汁に、水でといた葛粉を入れて、さっと煮たもの。いろいろな料理の上にかける。

うす‐くち【薄口】🔗🔉

うす‐くち【薄口】 1 どびん、ちょこなどの、薄手に作ってあるもの。 2 料理の味が薄く付けてあるもの。 3 =うすくちしょうゆ(薄口醤油) 4 紙の比較的薄いものに対する呼び方。

うすくち‐しょうゆ【薄口醤油】(‥シャウユ)🔗🔉

うすくち‐しょうゆ【薄口醤油】(‥シャウユ) 比較的色や味が薄い醤油。

うす‐くちば【薄朽葉】🔗🔉

うす‐くちば【薄朽葉】 襲(かさね)の一種。表は朽葉(赤みのある黄色)の薄いもので、裏は黄色。秋に用いる。薄朽葉襲(かさね)。

うす‐くちびる【薄唇】🔗🔉

うす‐くちびる【薄唇】 1 厚みの薄いくちびる。 2 口数の多い人。おしゃべり。

うす‐ぐも【薄雲】🔗🔉

うす‐ぐも【薄雲】 1 薄くたなびいている雲。うっすらとした雲。淡雲(たんうん)。 2 香の名。伽羅(きゃら)の一種。 「源氏物語」第十九帖の名。源氏三一歳の冬から三二歳の秋まで。藤壺の病死と、源氏の遁世への思い、帝がその出生の秘密を知ることなどが語られる。

うす‐ぐもり【薄曇】🔗🔉

うす‐ぐもり【薄曇】 薄い雲がかかって曇ること。また、その天候。気象用語としては、雲量が八以上の天気の状態で、最多雲量が上層雲である場合をいう。⇔高曇り・本曇り

うすぐもり‐かん【薄曇羹】🔗🔉

うすぐもり‐かん【薄曇羹】 白羊羹(しろようかん)、または芋羊羹のたねに、大納言小豆、金時豆、豆(ささげ)などの砂糖漬けにしたものを、練り混ぜて作った羊羹。

うす‐ぐも・る【薄曇る】🔗🔉

うす‐ぐも・る【薄曇る】 〔自ラ五(四)〕 1 薄い雲がかかって少し曇る。*風雅‐三〇一「うすくもる青葉の山の朝明けに」 2 少しよごれて透明でなくなる。

うす‐ぐら・い【薄暗い】🔗🔉

うす‐ぐら・い【薄暗い】 〔形口〕うすぐら・し〔形ク〕(「うすくらい」とも)日光がささないで、また灯火などの光が弱くて、すこし暗い。ほのぐらい。*中華若木詩抄‐上「薄暮は黄昏のうすぐらき時分也」 うすぐら‐さ(名)

うす‐くらがり【薄暗がり】🔗🔉

うす‐くらがり【薄暗がり】 光がかすかで、少し暗くなっていること。また、その場所。

うす‐くりげ【薄栗毛】🔗🔉

うす‐くりげ【薄栗毛】 馬の毛色。体の毛は栗毛に黄みを帯びたもので、たてがみの黒いもの。

うす‐ぐれ【薄暮】🔗🔉

うす‐ぐれ【薄暮】 日没から暗くなるまでの間。はくぼ。

うす‐くれない【薄紅】(‥くれなゐ)🔗🔉

うす‐くれない【薄紅】(‥くれなゐ) (「うすぐれない」とも) 1 薄いくれない色。淡紅。 2 香の銘。五十種名香の一つ。伽羅で、香味は甘辛。

うす‐ぐろ・い【薄黒い】🔗🔉

うす‐ぐろ・い【薄黒い】 〔形口〕うすぐろ・し〔形ク〕いくらか黒い。光、つやなどがなくて、暗くくすんだ感じである。 うすぐろ‐さ(名)

うす‐けい🔗🔉

うす‐けい 「しらん(紫蘭)」の異名。

うす‐げしょう【薄化粧】(‥ゲシャウ)🔗🔉

うす‐げしょう【薄化粧】(‥ゲシャウ) 1 目立たないようにあっさりとした化粧をすること。また、そのような化粧。うすけわい。⇔厚化粧。 2 山などに雪がうっすらと積もること。また、そのさま。

うす‐けむり【薄煙】🔗🔉

うす‐けむり【薄煙】 (「うすけぶり」とも) 1 薄く立つ煙。 2 水蒸気、または水、ちりなどが細かく飛び散って煙のようにぼんやり見えるもの。 3 (炊煙がうすいことから)貧しい生活のたとえ。細い煙。*浄・近頃河原達引‐堀川「同じ都も世につれて、田舎がましの薄烟(ウスケムリ)」

うすげ・る【薄化る】🔗🔉

うすげ・る【薄化る】 〔自ラ四〕薄化粧をする。特に役者の化粧にいう。*滑・古今百馬鹿‐上「けふらは、薄化(ウスゲッ)てゐるから、別してヤンヤだ」

うす‐けわい【薄粧】(‥けはひ)🔗🔉

うす‐けわい【薄粧】(‥けはひ) (「うすげわい」とも)=うすげしょう(薄化粧)1

うす‐こうぞめ【薄香染】(‥カウぞめ)🔗🔉

うす‐こうぞめ【薄香染】(‥カウぞめ) 黄色に赤みを帯びた、香染めの薄いもの。薄い丁子染(ちょうじぞ)め。

うす‐こうばい【薄紅梅】🔗🔉

うす‐こうばい【薄紅梅】 1 紅梅の一種。花の色の薄いもの。《季・春》 2 1の花のような色。とき色。 3 織色、襲(かさね)の色目。織色は紅梅の薄いもの。襲の色目は裏表ともに、紅梅の薄いもの。 4 江戸時代の高級タバコの名。 5 香木の名。伽羅(きゃら)の一種。 6 魚「うぐい(に)」の異名。

ウスコーベヤ🔗🔉

ウスコーベヤ =ムスコビヤ

うす‐ごおり【薄氷】(‥ごほり)🔗🔉

うす‐ごおり【薄氷】(‥ごほり) 1 薄く張った氷。《季・冬》→うすらひ。 2 模様の名。氷のひびのはいったようすを図案化したもの。 3 富山県小矢部市石動(いするぎ)の古い銘菓。

うす‐こお・る【薄氷る】(‥こほる)🔗🔉

うす‐こお・る【薄氷る】(‥こほる) 〔自ラ四〕薄く氷が張る。*堀河百首‐冬「昨日こそ秋はくれしかいつのまに岩間の水のうす氷らん」

うす‐ごすん【薄五寸】🔗🔉

うす‐ごすん【薄五寸】 練り染めの絹糸を用いて、平織りにした薄い甲斐絹(かいき)。主産地は山梨県郡内地方。洋傘の生地にする。幅が一尺五寸(約四五・五センチメートル)あるところからいう。

うす‐こはく【薄琥珀】🔗🔉

うす‐こはく【薄琥珀】 琥珀織りの薄地の絹織物。

うす‐ざいしき【薄彩色】🔗🔉

うす‐ざいしき【薄彩色】 墨絵の上に、簡単な色を要所だけにごく薄く彩色すること。また、そのように彩色したもの。淡彩。

うす‐ざくら【薄桜】🔗🔉

うす‐ざくら【薄桜】 1 =うすはなざくら(薄花桜)1 2 =うすはなざくら(薄花桜)3 3 「さくらがい(桜貝)」の異名。

うすざくら‐もえぎ【薄桜萌葱】🔗🔉

うすざくら‐もえぎ【薄桜萌葱】 衣服の襲(かさね)の色目。表が青、裏は蘇芳(すおう)色(高倉家色目書)。一説に、表が薄青、裏は桜色(雑事記)。春に着用。

うす‐さびし・い【薄淋しい】🔗🔉

うす‐さびし・い【薄淋しい】 〔形口〕うすさびし〔形シク〕どことなくさびしい感じである。

うす‐さむ・い【薄寒い】🔗🔉

うす‐さむ・い【薄寒い】 〔形口〕うすさむ・し〔形ク〕(「うすざむい」とも)少し寒さを身に感じる。なんとなく寒々とした感じである。*人情・郭の花笠‐二「何だか薄寒くなって来た」 うすさむ‐さ(名)

うす‐ざや【薄鞘】🔗🔉

うす‐ざや【薄鞘】 1 売値と買値の差が少ないこと。 2 相場と相場の差が少ないこと。特に米穀取引所では、当限(とうぎり)、中限(なかぎり)、先限(さきぎり)の間に値段の差が少ないこと。

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