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ふか・い【深い】🔗⭐🔉
ふか・い【深い】
〔形口〕
ふか・し〔形ク〕(「ふける(更)」と同根)
1 空間的に表面・外面から底や奥までの距離が長い。
海・川・淵などの水面や、谷・竪穴などのへりや、箱形・筒形の物の上部から底までのへだたりが大きい。浅くない。*万葉‐四四九一「大き海の水底布可久(フカク)思ひつつ」
家、山、野などの入口から内への奥行が遠い。奥まっている。*竹取「ただ一所ふかき山へ入給ひぬ」
(転じて)思想やことばに表される内容の窮極、詳細など、深遠微妙でいたりつくことが困難であるさま。「深い思想」*源氏‐橋姫「見さし給へる文どものふかきなど」
2 (心に深く感じる意で)
感情・思慮・思索・情欲などの程度が並み一通りでない。「深い悲しみ」「深く感動する」*万葉‐二四六九「心に深(ふか)く吾が恋止まず」
情趣、情緒、風流心や美意識の到達度が十分であるさま。情趣豊かである。*新後撰‐三九六「秋のよのふかき哀をとどめけり」
3 物事と関係し合う程度が並み一通りでない。かかわり合い方が強い。
縁、恩、交際などの人間関係が並み以上であるさま。親しくなじみ合っている。「深い仲」*宇津保‐祭の使「ふかきちぎりある人は、よしある折を過さぬぞよき」
罪や過失や危難の度合が大きい。きびしい。*源氏‐葵「罪ふかうゆゆしきを」
学問、知識、経験、技巧などが十分である。「造詣(知識)が深い」*源氏‐帚木「手を書きたるにもふかき事はなく」
一般に、行為動作の程度がはなはだしいさま。*平家‐一〇「いそぎ馬よりおり、ふかうかしこまって通りければ」
4 色、香や自然物の広がりが濃密であるさま。
色が濃い。濃密な色合である。*万葉‐四四二四「色夫可久(ブカク)背なが衣は染めましを」
かおりがたかい。匂いが強くしみるさま。*源氏‐行幸「唐のたき物心ことにかほりふかく」
霞、霧、もやなどが濃い。*源氏‐橋姫「霧のふかければ」
草や木や毛が密生している。*宇津保‐吹上上「かくふかきよもぎの住処を」
5 事の始まりから時がかなりたっているさま。
年がだいぶたっているさま。年寄っている。*万葉‐四一五九「根を延へて年深(ふか)からし神さびにけり」
その季節になってからかなり時がたっているさま。いまやたけなわである。*後撰‐一一一「春深き色にもある哉住の江の」
夜になってからかなり時がたっているさま。また、夜が明けるにはまだかなり間があるさま。*源氏‐葵「あかつきふかく帰り給」
ふか‐が・る(他ラ四)/ふか‐げ(形動)/ふか‐さ(名)/ふか‐み(名)
●深い仲(なか)
男女の間で情交を伴う親密な間柄。

















●深い仲(なか)🔗⭐🔉
●深い仲(なか)
男女の間で情交を伴う親密な間柄。
ぶ‐かい【部会】(‥クヮイ)
部門別になっている組織で、各部門ごとにもたれる会合。
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