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かく・れる【隠れる】🔗🔉

かく・れる【隠れる】 〔自ラ下一〕かく・る〔自ラ下二〕 1 物の陰にはいったり、おおわれたりして、しぜんに見えなくなる。かくる。「雲で月が隠れる」*万葉‐三三八九「筑波山可久礼(カクレ)ぬ程に袖は振りてな」 2 人目につかないような所にひそむ。また、逃げて姿を消す。「人に隠れて悪いことをする」*枕‐一二五「人の妻のすずろなるもの怨じしてかくれたるを」 3 世間から離れて山里などに住む。「隠れ住む」*平中‐一「人の国にもかくれ、山林(はやし)にも入りぬべし」 4 周囲の状況や他の物の影響などで、ある物事の存在が感じられなくなる。「隠れた人材(才能)」*古今‐四一「春の夜のやみはあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる」 5 権力、庇護などの陰で守られる状態でいる。*源氏‐関屋「この御徳にかくれたりしを」 6 死ぬ。多く高貴の人についていう。*大和‐九八「菅原の君かくれ給ひにけるとき」 ●隠れたる信あらば顕(あら)われたる験(しるし) (「隠れての信は顕われての徳」とも)心中ひそかに神仏を信仰していても、利益はおのずから我が身にあらわれてくる。 ●隠れたるより顕(あら)わるるは無し (「中庸」の「莫乎隠、莫乎微」による)他人に隠れて悪事を行なって、それを知る者がないと考えるのは誤りで、自分が知っているのだから、これ以上明白なことはない。転じて、秘密は隠しても、かえって世間に知れやすいことをいう。→隠すより現わる

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