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あた・える【与える】アタヘル🔗🔉

あた・える【与える】アタヘル 他下一 自分の領域に属するもの(特に、所有するもの)などを他に渡して、その人のものとする。授ける。 「ノーベル賞[メダル・助成金]を━」 「病人に薬を━」 「子供に小遣いを━」 「アサガオに水を━」 「所領地[地位・仕事]を━」 「特権[資格]を━」 「神が━・えた(=天与の)才能」 「買い━・分け━」 ◇「与(與)」の漢文訓読から一般化した。多く、上の者から下の者への授ける行為にいう。 「与える」の尊敬語には「賜たまわる・くださる」などが、謙譲語には「差し上げる・捧ささげる・奉たてまつる・献けんずる・奉まつる」などがある。 《「━・えられた」の形で》数学などで、所与の、既定の、一定のなどの意。 「━・えられた線分AB」 「━・えられた条件を満たす」 ◇givenなど欧米語の術語の訳語から。 難題などを課す。また、刑罰などを科す。 「生徒に課題を━」 「違反者に刑罰を━」 相手が有利になるような状況を作ってやる。また、結果としてそういう状況を作る。 「恩恵[便宜]を━」 「弁明の機会を━」 「敵に反撃の機会を━・えてしまう」 何らかの影響を及ぼす。受けさせる。被らせる。 「物体に衝撃を━」 「国土に損害を━」 「農作物に影響を━」 「隣国に脅威を━」 相手のためになることなどをことばで告げる。 「生徒に指針[ヒント・示唆]を━」 「友人に忠告を━」 「部下に注意を━」 ある物や物事がある印象や感覚などを引き起こす。 「好印象[感銘]を━」 ある物や物事にある性質を担わせる。 「ボールに回転を━」 「ビールに香味を━」 「表現に真実味を━」 あた・ふ(下二) 関連語 大分類‖与える‖あたえる 中分類‖与える‖あたえる

明鏡国語辞典 ページ 120 での与える単語。