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受身ややり取りの表現の相手を表す。🔗🔉

受身ややり取りの表現の相手を表す。 「友だちから頼まれた」 「父から受け継ぐ」 「人から聞いた」 「に」に言い換えられることもある。「人に聞いた」 《方向性のある表現を伴って》動作を起こす主体を表す。 「君から渡しなさい」 「僕から電話しようか?」 「が」に言い換えられることもある。「君が渡しなさい」 《「…てから」の形で、動詞連用形を受けて》一つの動作の成立時点を次の事態の起点として表す。 「食事を済ませてから出かける」 「あのとき別れてから会っていない」 《「から見て」「から言って」「からして」の形で》後に続く判断の根拠を表す。 「状況から見て、殺人事件だ」 「あの様子からして結婚は間近だ」 《しばしば「して」を伴って》最も基本的なものを挙げ、他はまして、と強める。 「先生から(して)そんな服装では困ります」 →からして 《数量を表す語に付いて》それ以上であることを表す。程度が多いという含みがある。 「金は百万からかかる」 「重さは一〇キログラムからある」 「五万人からの署名を集めた」 一般に「も」に言い換えられる。「金は百万もかかる」 接助《活用語の終止形を受けて》 次に続くことの原因理由根拠を表す。 「時間がないから急ごう」 「連絡がないから心配した」 「疲れたから一休みしよう」 ので 《「…で(も)いい━」「…て(も)いい━」の形で、下に希望・意志・依頼・命令などの表現を伴って》後に続く事柄が成立するための、許容できる(最低限の)根拠を表す。 「死球でいい━塁に出たい」 「高くてもいい━売ってください」 自然のなりゆきで成立する、希望・命令などの根拠を表す「から」を使うのが標準的。説得・説明する気持ちで理由を述べる「ので」を用いるのは標準的でない。「×誰でもいいので連れて来い」「一日でいいので、つきあってください」 《「からだ」の形で》先に述べたことの原因理由根拠を表す。 「遅れたのは渋滞に巻き込まれたからだ」 「やっぱりしかられたな。悪ふざけするからだよ」 《「…からといって」「…からって」「…からとて」の形で、多く下に打ち消しの語を伴って》…という理由で。また、ただそれだけの理由で。 「疲れたからといって休むわけにはいかない」 「長男だからっていばるなよ」 「からって」は口語的、「からとて」は文語的。→からとて 《「…から(に)は」の形で》…する以上は。→からには 《文末に用いて》注意・警告・慰めなどの気持ちを表す。 「先生に言いつけてやるから」 「私もう帰るから」 「心配しなくていいから 《「…んだ━」「…のだ━」の形で、言いさして》相手に反論する気持ちで、言外に示す意見のよってきたる理由を説得的に示す。 「(だって)ことばが通じないんだ━」 「(気持ちはわかるが)こんな時代なのだ━」 がら 肉を取り去ったあとの鶏などの骨。だしをとるのに用いる。 品質の劣ったコークス。また、石炭の燃えたあとに残ったコークス状のもの。 ◆「殻から」が濁音化した語。

明鏡国語辞典 ページ 1290 での受身ややり取りの表現の相手を表す。単語。