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起点通過点となる場所を表す。🔗🔉

起点通過点となる場所を表す。 「成田から出発する」 「出先から戻る」 「玄関から入る」 「すきまから光が漏れる」 出発や通過の場所を表すときは「を」に言い換えられる。「成田を出発する」 起点となる時間を表す。 「三時から始まる」 「九月から再開する」 変化する前のもとの状態や事態を表す。 「ひなから育てる」 「少女から大人になる」 《多く「…から…まで」の形で》範囲を定める基準点を表す。 「駅前から商店街までをパレードする」 「三歳から五歳までの子供」 「この川から南を規制区域とする」 原因根拠を表す。 「不注意からけがをする」 「顔色から健康状態を判断する」 原料成分を表す。 「果物から酒を造る」 「台座は青銅から作る」 「この本は三章からなる」 「で」に言い換えられることもある。「果物で酒を造る」 順序を表す。 「好きなものから食べる」 「子供から診察する」 受身ややり取りの表現の相手を表す。 「友だちから頼まれた」 「父から受け継ぐ」 「人から聞いた」 「に」に言い換えられることもある。「人に聞いた」 《方向性のある表現を伴って》動作を起こす主体を表す。 「君から渡しなさい」 「僕から電話しようか?」 「が」に言い換えられることもある。「君が渡しなさい」 《「…てから」の形で、動詞連用形を受けて》一つの動作の成立時点を次の事態の起点として表す。 「食事を済ませてから出かける」 「あのとき別れてから会っていない」 《「から見て」「から言って」「からして」の形で》後に続く判断の根拠を表す。 「状況から見て、殺人事件だ」 「あの様子からして結婚は間近だ」 《しばしば「して」を伴って》最も基本的なものを挙げ、他はまして、と強める。 「先生から(して)そんな服装では困ります」 →からして 《数量を表す語に付いて》それ以上であることを表す。程度が多いという含みがある。 「金は百万からかかる」 「重さは一〇キログラムからある」 「五万人からの署名を集めた」 一般に「も」に言い換えられる。「金は百万もかかる」 接助《活用語の終止形を受けて》 次に続くことの原因理由根拠を表す。 「時間がないから急ごう」 「連絡がないから心配した」 「疲れたから一休みしよう」 ので 《「…で(も)いい━」「…て(も)いい━」の形で、下に希望・意志・依頼・命令などの表現を伴って》後に続く事柄が成立するための、許容できる(最低限の)根拠を表す。 「死球でいい━塁に出たい」 「高くてもいい━売ってください」 自然のなりゆきで成立する、希望・命令などの根拠を表す「から」を使うのが標準的。説得・説明する気持ちで理由を述べる「ので」を用いるのは標準的でない。「×誰でもいいので連れて来い」「一日でいいので、つきあってください」 《「からだ」の形で》先に述べたことの原因理由根拠を表す。 「遅れたのは渋滞に巻き込まれたからだ」 「やっぱりしかられたな。悪ふざけするからだよ」 《「…からといって」「…からって」「…からとて」の形で、多く下に打ち消しの語を伴って》…という理由で。また、ただそれだけの理由で。 「疲れたからといって休むわけにはいかない」 「長男だからっていばるなよ」 「からって」は口語的、「からとて」は文語的。→からとて 《「…から(に)は」の形で》…する以上は。→からには 《文末に用いて》注意・警告・慰めなどの気持ちを表す。 「先生に言いつけてやるから」 「私もう帰るから」 「心配しなくていいから 《「…んだ━」「…のだ━」の形で、言いさして》相手に反論する気持ちで、言外に示す意見のよってきたる理由を説得的に示す。 「(だって)ことばが通じないんだ━」 「(気持ちはわかるが)こんな時代なのだ━」 がら 肉を取り去ったあとの鶏などの骨。だしをとるのに用いる。 品質の劣ったコークス。また、石炭の燃えたあとに残ったコークス状のもの。 ◆「殻から」が濁音化した語。

明鏡国語辞典 ページ 1290 での起点や通過点となる場所を表す。単語。