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あた・る【当たる(▽中たる)】🔗⭐🔉
あた・る【当たる(▽中たる)】

自五
進んでいくものが他のものに強く接触する。ぶつかる。特に、命中する。
「石が頭に━」
「バットがボールに━」
「雨が顔に━」
「犬も歩けば棒に━」
「銃弾が標的に━」
「━を幸い(=手当たり次第に)投げ飛ばす」
動くものが他の物に断続的に触れる。さわる。
「荷物が足に━・って歩きにくい」
「首がカラーに━・って痛い」
光・熱・風などの作用や天罰があるものに及ぶ。また、あるものがその作用を受ける。
「この部屋はよく日が━」
「罰ばちが━」
「風に━・って洗濯物が乾く」
「火鉢[直射日光・夜風]に━」
敵などに立ち向かう。対抗する。また、物事に対処したり従事したりする。
「一丸となって強敵に━」
「難局[外部との折衝・問題の解決・警備]に━」
競技者が、競技の組み合わせに従って対戦する。
「順調に勝ち進めば準決勝でA校と━」
「一回戦から優勝候補同士が━」
人に対して怒りやいらだちをぶつける。
「家族[部下]につらく━」
「不機嫌になって━・り散らす」
《「〜に━・って」「〜に━・り」の形で、名詞や動詞連体形に付いて》ある事態や場面に臨んで。〜に直面して。〜に際して。
「新年に━・って一言挨拶あいさつする」
「ここを去るに━・って言い残しておきたいことがある」
あるものや事柄が他の何かに相当する。該当する。
「彼女は私のいとこに━」
「今日は母の命日に━」
「そんな言い方は失礼に━」
「極刑に━罪」
《「〜するに(は)━・らない」の形で》〜するに(は)及ばない。〜する必要はない。
「驚くには━・らない」
「遠慮するには━・らない」
前もって言った(思った)ことなどが事実と一致する。ぴったり合う。的中する。
「予想がぴたりと━」
「勘[第六感]が━」
「彼の批判は━・っていない」
催しや商売などが成功する。また、物事がよい結果になる。
「芝居[小説]が━」
「商売が━・って巨富を得る」
「今年はメロンが━・った」
くじや懸賞などで選ばれる。また、選ばれて賞品などがもらえるようになる。
「宝くじが特等に━」
「懸賞で中国旅行が━」
飲食物・毒・暑さなどによって体がそこなわれる。
「サバに━」
「暑さに━・ってぐったりする」
〔古い言い方で〕果物などが傷む。
「この桃はところどころ━・っている」
《「━・った」「━・っている」の形で》布などがあてがわれたの意。
「つぎの━・った服」
「ほころびにつぎを当てる」などと使う他動詞「当てる」の自動詞用法。
《「━・っている」の形で》野球で、打撃が好調である。
「あの打者はこのところよく━・っている」
授業で、教師に指名されて問題を解くなどの仕事を与えられる。当てられる。
「教材の朗読が僕に━・った」
「どうか━・りませんように」

他五
不明な点を明らかにしようとして、探りを入れる。また、調べ確かめる。
「その件は当局に━・ってみよう」
「問題の箇所を辞書に━」
「胴回りの寸法を━」
「剃する」「擂する」「こする」などの忌み詞ことば。
「ひげ[顔]を━」
「墨を━」
◇商家などで、「する」が身代をする(=なくす)に通じることを嫌って言ったことから。
◆

⇔外れる
命中・的中の意(

)では「中たる」とも。中毒の意(
)では多く「中たる」。
当たれる
当たり
関連語
大分類‖栄える‖さかえる
中分類‖栄える‖さかえる
大分類‖会う‖あう
中分類‖会う‖あう
大分類‖学習‖がくしゅう
中分類‖調べる‖しらべる
大分類‖合う‖あう
中分類‖相応しい‖ふさわしい
大分類‖当たる‖あたる
中分類‖接する‖せっする
大分類‖当たる‖あたる
中分類‖当たる‖あたる
大分類‖妨げる‖さまたげる
中分類‖逆らう‖さからう









































明鏡国語辞典 ページ 130 での【当たる(中たる)】単語。