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きる【着る】🔗🔉

きる【着る】 他上一 衣服を身につける。特に、体全体または上半身に身につける。まとう。着する。着用する。 「上着[コート・着物・潜水服]を━」 「布団をて寝る」 「収賄事件でぬれぎぬを━(=無実の罪を身に受ける)」 ⇔脱ぐ もと、笠かさ・烏帽子えぼし・袴はかま・刀など身につけるものに広く使った。「親の威光を笠に着る」「裃かみしもを着たようにかしこまる」などの比喩表現に残る。 「はく(く)」は、衣類を下半身につける場合に使われ、動作は足先から身体の中心部に向かってなされる。「かぶる(被る)」はその逆で、「ぼうしをかぶる」のように頭から身体の中心部に向かってなされる動作。また、「はめる(嵌める)」は、「てぶくろをはめる」のように身体の一部分にぴったりとつける場合に使われる。「着る」は、漠然と身体全体に衣類を身につける場合に使う。また、下半身につける衣類についてもまれに「袴を着る」などと単独で使うほか、「羽織と袴を着る」「モーニングに縞しまのズボンを着る」など、上下を対比的に並べるときに使う。 《「罪を━」の形で》罪を身に引き受ける。 「無実の罪をて獄舎につながれる」 《「…を恩おんに━」の形で》→恩に着る可能形は「着られる」。「着れる」は、ら抜き言葉。→ら抜き言葉 尊敬語に「召す・召される」がある。 き・る(上一) 関連語 大分類‖生活‖せいかつ 中分類‖着る‖きる

明鏡国語辞典 ページ 1668 での着る単語。