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さ・す【差す】🔗⭐🔉
さ・す【差す】

自五
光が発現する。
「雲が切れて日が━」
「窓から朝の光が━」
「二階は西日が━・して暑い」
「後光ごこうが━」
「▽射す」とも。
潮が満ちてくる。また、水が入り込んでくる。
「潮が━」
「床下まで水が━」
色などが表面に現れる。
「
ほおに赤みが━」
「景気に陰りが━」
「取り澄ました顔に一瞬苦悩の色が━・した」
〔慣用句的に〕その気分や気持ちが起こってくる。
「眠けが━」
「気が━・して(=気がとがめて)要求できない」
「仕事に嫌気いやけが━」
「魔が━・して(=ふと、悪い考えを起こして)盗みを働いてしまう」
◆自然の現象が直線的に作用する意。

他五
舞で、手を前方に伸ばす。
「━手引く手」
「指す」とも。
相撲で、相手のわきの下に手を入れる。
「左を━・して寄る」
競馬で、ゴール間近で先行する馬を追い抜く。
「先行馬を━」
手で物を上の方に上げる。かざす。
「傘を━」
刀剣などを腰の帯の間にはさみ入れる。
「刀を━」
「挿す」とも。
物の間にはさみ入れる。差し込む。
「状差しに手紙を━」
「本にしおりを━」
「鉛筆を筆立てに━」
「針金を━・して鍵かぎを開ける」
「挿す」とも。
舟を進めるために、棹さおを水底に突き立てる。
「流れに棹を━」
「刺す」とも。→さおさす
ある物に他の物を加え入れる。
杯に酒をそそぎ入れる。つぐ。
「━・しつ━・されつして酒を飲む」
ごく少量の液体をある部分にそそぎ入れる。点ずる。
「目薬を━」
「機械に油を━」
液体などを少し(ずつ)加え入れる。補い加える。つぎ足す。
「花瓶に水を━」
「吹きこぼれないように水を━・しながらゆでる」
「炭を━・して火を強める」
いろどりを添える。
「
ほおに紅を━」
液体には「▽注す」、紅には「▽点す」と書いてきたが、今は一般に「差す」でまかなう。
◆「指す」「刺す」「挿す」「鎖す」「注す」「点す」と同語源。
差せる
差し
関連語
大分類‖水に関わる行為‖みずにかかわるこうい
中分類‖注ぐ‖そそぐ




































明鏡国語辞典 ページ 2407 での【差す】単語。