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《「と━と」「と━・えば」「と━・ったら」の形で》題目を提示するのに使う。…(ということ)について言えば。…を話題にすれば。…に言及すれば。🔗⭐🔉
《「と━と」「と━・えば」「と━・ったら」の形で》題目を提示するのに使う。…(ということ)について言えば。…を話題にすれば。…に言及すれば。
「『研究』と━と少し大げさだが…」
「相談と━と例の件ですか」
「優勝と━・えば今日は千秋楽だ」
「最も混雑する時間帯と━・ったら朝の七時台だ」
《「かと━と」「かと━・えば」「かと━・ったら」の形で》提示された疑問に対する答えを述べるときの前置きに使う。
「犯人は誰かと━と、お前だ」
「なぜ休んだかと━と、頭痛がひどかったからです」
「どちらが好きかと━・えば、A子さんだ」
《「Aと━・えばA」の形で》…と言えないこともない意を表す。
「寒いと━・えば寒い」
「優勝に貢献したと━・えば貢献した」
判断・評価に迷う気持ちを暗示し、下に同趣の否定・反意表現を伴うことも多い。…とも言えるし…でないとも言える。「授業は面白いと━・えば面白い、少々退屈だと━・えば退屈だ」
《「から━と」「から━・えば」「から━・って」の形で》話し手の基準となる視点を表す。…からする[見る]と。
「消費者の立場から━と値下げ競争は好ましいということになる」
「彼の主義から━・えば納得はすまい」
「値段から━・ってこちらがお得です」
《状態を表す語+「と━・ったらない」の形で》言いようがないほど…だの意で、程度を強調する。これ以上に…なことはない。…ったらない。
「すばらしいと━・ったらない」
「疲れたと━・ったらない」
「褒められたときのうれしさと━・ったらない」
《「と━ことだ」の形で》伝聞を表す。…とのことだ。…だそうだ。
「今年は一〇年ぶりの猛暑だと━ことだ」
《「と━ものだ」の形で》話し手の判断を断定・強調する。
「成功したのだから苦労のしがいもあったと━ものだ」
「それはあんまりと━ものだ」
《「とは━・え」「と━・って」「と(は)━・っても」「とは━ものの」「とは━・いながら」などの形で》前提を認めたうえで、それに反することが成り立つ意を表す。…だけれども、しかし。…だとしても。…といえども。
「親しい間柄とは━・え、礼儀を忘れてはいけない」
「いやになったからと━・って辞めるわけにもいかない」
「今日中にできると(は)━・っても何の保証もない」
「読んだとは━ものの精読してはいない」
「知らざることとは━・いながら、誠に失礼しました」
接続詞的にも使う。「休みたい。とは━・え、休むわけにはいかない」
《「(そう)かと━・って」の形で、下に否定的な表現を伴って》前提から予想されることが、現実には成り立たない意を表す。しかし、そうはいうものの。さりとて。
「害にはならないが、かと━・って役に立つわけでもない」
《「それと━のも」の形で、多く下に「…から(なの)だ」など理由を表す表現を伴って》前文が成り立つ理由を補足的に説明するのに使う。なぜそうかと言うと。
「料理の腕前は玄人はだしだが、それと━のも食い道楽だからだ」
《「からと━・って」の形で、下に否定的な表現を伴って》理由となるべき根拠が一般に認められるとしても、必ずしも正当な理由とはならない意を表す。…からって。
「入選したからと━・ってそんなに自慢するものではない」
「作曲家だからと━・ってピアノが弾けるとは限らない」
「社長だからと━・ってごり押しは困る」

自五
《擬声語+「(と)━」の形で》人以外の動物が声を出す。鳴く。また、物が音を立てる。鳴る。
「犬がワンワン━・って
えさを求める」
「床がみしみし━」
「雨戸ががたがた━」
「腹がグーグー━」
◆
「言う」の発音は「ユー」であるが、「言います」などでは「イー」となる。現代仮名遣いでは、語幹を「い」にそろえて「いう」と書くことになっている。「ソーユー」「ユワユル」なども正式の仮名遣いとしては「い」(そういう・いわゆる)。

〜
は「言」、

と
はかな書きが一般的。「謂」は主に「謂わゆる」「…の謂いい」「謂わば」などと、「云」は「田中と云う人」「『真実』と云う語」などと使うが、今はかな書きが一般的。
言える
関連語
大分類‖言う‖いう
中分類‖言う‖いう
【言い得て妙みょう】
巧みに言い表しているさま。
明鏡国語辞典 ページ 287 での【ということ】単語。