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す・ぎる【過ぎる】🔗🔉

す・ぎる【過ぎる】 動上一 ある場所を通り越す。通り過ぎる。通過する。 「信号を━と右手に駐車場がある」 「山門を━・ぎて本堂に至る」 「パレードが目の前を━・ぎてゆく」 「夕立が━のを待つ」 自ら移動する物を「ガ」、通過する場所を「ヲ」で示す。 ある時間・期日が経過する。特に、基準とする時間・期日から、ある時間・期日が経過する。 「まもなく前半の四五分が━ところだ」 「事件から一週間が━・ぎた」 「期限が/を一日━・ぎただけで無効になる」 「事件から一週間過ぎた」は、「一週間」という時間そのものが動いたとみなす表現。「事件から一週間過ぎた頃…」は、事物が「一週間」という時間の中を動いたとみなす表現。の場合も同じ。 ある時期が終わりになる。 「夏休みもあっという間に━・ぎた」 「横綱は盛りが/を━・ぎたがまだやれる」 「彼岸を/が━と暑さもやわらぐ」 事態の推移の中で一定の数量を超える。 「二〇歳を━ともう一人前だ」 「マラソンは三五キロを━付近からが勝負だ」 普通の程度を越える。 「いたずらが━」 「なれなれしさも度が━と問題だ」 「冗談が━・ぎますよ」 「彼の考えは安易に━・ぎよう」 マイナスに評価していう。 《「…に━・ぎた」の形で》…にはもったいないほど優れている。 「私には━・ぎた妻[夫]だ」 「受賞は身に━・ぎた栄誉と思っております」 《「…に━・ぎない」の形で》程度が低い意を表す。…以上のものではない。ただ…であるだけだ。 「彼の主張は単なる思いつきに━・ぎない」 「事件は氷山の一角に━・ぎない」 《動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて複合語を作る》物事がある程度をこえる。度をこえる。 「働き━・喜び━・みじか━・多━・静か━・危険━」 「自信がなさ━」 「あまりにも情けなさ━」 「ぎごちな(さ)━」 「人の意見を聴かな━」 「…ない」に続くときは、語によって「なさすぎる」「なすぎる」の形になる。「情けない→情けなさすぎる」「つまらない→つまらなすぎる」→「ない」のコラム す・ぐ(上二) 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖通過‖つうか

明鏡国語辞典 ページ 3190 での過ぎる単語。