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いけ‐な・い🔗🔉

いけ‐な・い 連語 好ましくないこととして、それをいう語。 「いたずらばかりして、━子ね」 「私が強情を張ったのが━・かった」 「━!遅刻しそうだ」 《「━・くなる」「━・かった」の形で》「死ぬ」を婉曲えんきょくにいう。 「手当てを尽くしたがほどなく━・くなった」 《「…て[で]━」の形で、マイナス評価の語を受けて》 感情などが制御できなくて困る意を表す。…てならない。…てたまらない。 「気が散って━」 「一人では寂しくて━」 好ましくない事態になって困る意を表す。 「注意しないと増長して━」 「このままでは手狭で━」 《「…て[で]は━」の形で》禁止や、当為の否定(=べきではない)の意を表す。…てはならない。…するべきではない。 「後ろを振り返っては━」 「落第したくらいで悲しんでは━」 《「…なければ━」「…なくては━」の形で》必要・義務の意を表す。…なければならない。…なくてはだめだ。 「足下に注意しなければ━よ」 「もっと早起きしなければ━」 ◆「行ける」の未然形+打ち消しの助動詞「ない」。 は、くだけた口頭語では「ちゃいけない」「じゃいけない」となる。丁寧な言い方では「いけません」となる。 は、「…て(は)ならない」「…なければならない」のように、「ならない」の系列で言い換えることができるが、これは「いけない」よりも義務の意に傾斜しやすく、かつやや文章語的。

明鏡国語辞典 ページ 326 でのいけな・い単語。