
内にある能力・特質・気力などを外に現し示す。
「実力[元気・スピード]を━」
「研究に精を━」
「もっと仕事に欲を━・せ」
「ぼろを━(=隠していた欠点を現す)」

表現者や作品がその時その場に応じた気分や雰囲気を表し示す。かもしだす。
「けだるいムードを━・してジャズを歌う」
「この映画は昭和三〇年代の雰囲気をうまく━・している」

ばくちやくじ引きで、当たりの目を作ったり特定の札を引き当て(て役を作っ)たりする。
「ぞろ目を━」
「札をめくって坊主[スペードのエース]を━」
「くじ引きで特賞を━」

地域や集団がある人材を輩出する。また、資源などを産出する。
「本県は首相を三人も━・している」
「多量の石油を━・している土地柄」

店などを作って営業する。
「駅前にレストラン[三号店]を━」
「札幌に支社を━」

《「顔を━」の形で》

表面に現れる。
「○○の新譜がベストテンに顔を━」
「隠された本音
ほんねが顔を━」
「なにかにつけ損得勘定が顔を━」

その場所に来る。また、会議などに出席する。顔を見せる。
「時には僕の店にも顔を━・せよ」
「練習に顔を━」
「ちょっとだけ顔を━」

《「葬式を━」「葬儀を━」の形で》死者をあの世へ送るための儀式を執り行う。
「仏式で葬式を━」
◇〜ヲに

結果

をとる。棺を送り出すことによって儀式を成立させる意でいう。

《「売りに━」の形で》売り物として広く公開する。
「家屋敷を売りに━」

《「口に━」の形で》ことばに表す。口にする。
「口に━・して言うほどのことでもない」
「疲労感を口に━」
◆


〜


は〜ヲに

対象

(動作・作用の対象となるもの)を、

〜


は

結果

(動作・作用の結果生じたもの)をとる言い方。

《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》

そうすることによって外や表面に現れるようにする。
「逃げ━・飛び━・はみ━・担ぎ━」
「話を聞き━」
「昔のことを思い━」
「落とし物を捜し━」
「大型画面に写し━」

その動作を始める、その作用が始まる。…始める。
「歩き━・泣き━」
「言い━・したら後へは引かない」
「雨が降り━」
出せる
出し
関連語
大分類‖移動‖いどう
中分類‖
出る‖でる
大分類‖移動‖いどう
中分類‖
出発‖しゅっぱつ
大分類‖現れる‖あらわれる
中分類‖
現れる‖あらわれる
大分類‖与える‖あたえる
中分類‖
送る‖おくる
た‐すう【多数】


名


数が多いこと。
「━の賛成者」
⇔
少数