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たた・く【叩く(敲く)】🔗🔉

たた・く【叩く(敲く)】 他五 手や道具を使って、(連続して)打つ。特に、被害などを与えることを目的として、強い力で打つ。 「布団を━・いてほこりを払う」 「ドアを━」 「漱石の門を━(=入門のため訪れる)」 「太鼓[肩]を━」 「紙を丸めてゴキブリを━」 「懲らしめのために尻しりを━」 手などで自分の体の一部を打つ。 「自分の頭を━・いて悔しがる」 「手を━・いて喜ぶ」 「ひざを━・いて感嘆の声を上げる」 「胸を━・いて自信のほどを見せる」 その行為が身体言語となってさまざまな意味を派生することが多い。 〔やや修辞的な言い方で〕雨や風が強く打ち付ける。 「雨が激しく窓を━」 「逆巻く波がどどっと岩を━」 ゴルフで、球を打つのに失敗して不本意な結果を出す。 「痛恨のダブルボギーを━」 〜ヲに結果をとる。 魚肉などを包丁で打つようにして細かく切ったり柔らかくしたりする。 「アジを包丁の刃で━」 「牛肉を━・いてカルパッチョに作る」 攻撃を加えて相手をやっつける。また、相手の主張などを激しく非難攻撃する。 「空中から敵の要塞ようさいを━」 「敵の出端ではなを━」 「マスコミが政府を━」 それとなく相手の考えを聞いたり探ったりする。打診する。 「念のため専門家の意見も━・いてみよう」 値段を負けさせる。値切る。 「千円の品を半額に━・いて買う」 〔俗〕財布の中のお金をすっかり使ってしまう。はたく。 「財布の底を━」 ◇「叩はたく」を「たたく」と読み誤ったことから。 《「…口を━」の形で》そのような口をきいたり口のきき方をしたりする。 「大きな口[減らず口・憎まれ口・無駄口・陰口]を━」 〜ヲに結果をとる。 〔古〕クイナが鳴く。 ◇泣き声が戸をたたく音に似ていることから。 ◆「敲」は「戸[門]を敲く」などと好まれる。 たたける 叩き 関連語 大分類‖打つ‖うつ 中分類‖打つ‖うつ

明鏡国語辞典 ページ 3738 での叩く(敲く)単語。