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ち・る【散る】🔗🔉

ち・る【散る】 自五〔固くまとまっていたものが離れ離れになって飛ぶ意〕 花や葉が枝や茎から離れて落ちる。舞い散る。 「花[木の葉]が━」 死や消滅、敗北などの象徴とする。「花の━ごとく、葉の落つるがごとく、…一人一人相ついで逝ってしまった永井荷風」「〔電報で〕サクラチル(=不合格だ)」 雪や紙片などが木の葉のように舞い落ちる。また、光が小さな粒となって降り注ぐ。 「雪[紙吹雪]が━」 「広い河の水の面には北支の初秋の陽が細かく━・り井上靖 ばらばらになって四方に飛ぶ。 「火花[火の粉・しぶき]が━」 「鎖が切れて真珠が床に━」 集まっていた人たちが別れ別れになる。散じる。 「参会者が三々五々と━」 「蜘蛛くもの子を散らしたように━」 「指令とともに調査員が全国に━」 墨やインクなどが周りにしみて広がる。にじむ。 「墨が━」 広い範囲に伝わる。知れ渡る。 「うわさが━」 気持ちがあちこちに移って落ち着かなくなる。注意が散漫になる。 「気が━」 ちりぢりになって消えてなくなる。 「雲[霧]が━」 はれや痛みなどが衰えてなくなる。 「痛み[鬱血うっけつ]が━」 関連語 大分類‖分かれる‖わかれる 中分類‖分散‖ぶんさん

明鏡国語辞典 ページ 3992 での散る単語。