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つか・う【使う・遣う】ツカフ🔗🔉

つか・う【使う・遣う】ツカフ 他五 使雇ったり言いつけたり頼んだりして人に仕事をさせる。 「事務所ではアルバイトを二人━・っている」 「試合で━・ってくれるよう監督に訴える」 「人を━のは難しい」 「あごで━」 使・遣ある目的のためにものを役立たせる。道具として有効に働かせる。使用する。 「ほうきを━・って掃く」 「新幹線を━・って帰る」 「比喩ひゆを━」 「漢字を━」 「会議には五階の応接室を━」 「治療に新薬を━」 使・遣ある目的のために身体(部分)を有効に働かせる。また、心をあれこれ働かせる。 「体[全身の筋肉]を━」 「頭を━・って考える」 「取材には足を━・え」 「色目を━」 「気[神経]を遣う 使・遣有効な方法・手段としてそれを用いる。また、巧みによそおって偽りの状況を作り出す。 「賄賂わいろ[汚い手]を━」 「権力を━・っていやがらせをする」 「居留守を━」 「仮病を━(=偽って病気だという)」 使・遣扱いの難しいものや訓練を要する術などを巧みにあやつる。特に、自在にことばをあやつる。 「猛獣[剣・魔法]を━」 「巧みにスワヒリ語を━」 使・遣何かの用に充ててその量をへらす。費やす。 「多額の金を━」 「時間を有効に━」 「燃料[体力]を━」 使〔慣用句的に〕それを用いて特定の行為をする。 「産湯うぶゆを━」 「風呂ふろを━」 「弁当を━(=食べる)」 ◆本来は「仕える」の他動詞形。 「…を使って〜する」における「…を使って」は、しばしば格助詞的に働き、手段を表す「…で」で置き換えが可能となる(特にの場合)。「炊飯器を使って/で炊く」「右手を使って/で書く」 「使」は広く使う。「遣」は心をあれこれ働かせる意に使うほか、「使」の美的な表記として、技や術を巧みに使う、工夫して巧みに使う意で好まれる。例えば「刀を使って切る/刀を遣って舞う」では、前者は刀の単なる使用に、後者は工夫された巧みな使用に重点がおかれる。「言葉を使う/遣う」では、「人は言葉を使う動物だ/巧みに言葉を遣って説得する」のように、単なる使用と、工夫された巧みな使用とで使い分けることが多かった。しかし、近年「気遣う」を唯一の例外として、動詞にはほとんどの場合「使」を用い、「遣」は「〜遣い」の形で、「心遣い・息遣い・筆遣い・金遣い」など、特定の名詞にのみ使う傾向が強くなっている。そのため、「心を使う/心遣い」「人形を使う/人形遣い」「言葉を使う/言葉遣い」「金を使う/金遣い」のように、動詞と名詞とで用いる漢字を異にするものが多くなった。 使える つかい 関連語 大分類‖金銭‖きんせん 中分類‖消費‖しょうひ 大分類‖使う‖つかう 中分類‖雇用‖こよう 大分類‖使う‖つかう 中分類‖使用‖しよう

明鏡国語辞典 ページ 4024 での使う単語。