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つま【妻】🔗🔉

つま【妻】 結婚した男女のうち、女性のほう。 ⇔ ◇古くは「つま」に「夫」の字をあて、配偶者の男女どちらをもさした。 刺身などのあしらいに添える野菜・海藻など。 ふつう仮名書き。 主となるものに添えるもの。 「話の━にされる」 ふつう仮名書き。 関連語 大分類‖親族‖しんぞく 中分類‖‖つま 「妻」の敬語表現 〔尊敬語〕 奥様「奥様によろしくお伝えください」 奥さん「佐藤君の奥さんならば一度お会いしたことがあります」 内室ないしつ・御内室・御内室様「あのお方は将軍様の御内室でいらっしゃいます」 令閨れいけい・御令閨・御令閨様「御令閨には御高配を賜り、誠にありがたく存じます」 令室れいしつ・御令室・御令室様「御令室の御快復を心よりお祈りいたします」 令夫人れいふじん・令夫人様「会長ならびに令夫人の御臨席を賜り、光栄の至りでございます」  *「令閨」「令室」「令夫人」は、それ自体が尊敬の意を含む語だが、「御〜」「〜様」を添えた、より敬度の高い言い方も広く行われる。  *「(御)内室(様)」は、古風な言い方。  *「お上さん/内儀おかみ」は、他人(特に、商人)の妻について、親しみの中に軽い敬意を添えていう語。「お店に見えないようですが、お上さんはお出かけですか」  *「御寮人ごりょうにん(=町家の若い妻)」に軽い敬意を添えた言い方に、「ごりょうさん/はん」「ごりょんさん/はん」がある。主に関西で使う。  *尊敬語ではないが、他人の妻をいう語として「愛妻(=愛し大切にしている妻)」「良妻(=よい妻)」や、古い言い方で、身分の高いことをいって敬意を表す「奥方」などがある。尊敬語として、「賢夫人けんぷじん(=かしこく、しっかりした夫人)」や、夫の姓または姓名にも要職名などにも、さらに妻の名などにも付けて使うことができる「〜夫人」がある(田中夫人・田中太郎夫人・大学教授夫人・里子夫人)。これを「婦人」と書くのは誤り。 〔謙譲語〕 愚妻「愚妻にもお心遣いを賜り、ありがとうございました」 荊妻けいさい「荊妻ともども伺いたく存じますので、よろしくお願いいたします」  *特にへりくだって言う場合以外は、「妻」「女房」「家内かない」などと言う。「家内」より「女房」のほうがよりくだけた感じがある。親しい人に対していう言い方で、古くは「妻さい」「細君・妻君」などとも言った。まれに「ワイフ」も聞くが、今は「(うちの)上さん」が一般的であろう。  *ふつう、他人に対しては、身内である自分の妻について、「奥様」「奥さん」などという敬語表現は使わない。「奥さん」は、近年よく耳にするようになった言い方だが、まだ慣用になじまない。「×日曜は奥さんと買い物に行きました→日曜は妻と買い物に行きました」

明鏡国語辞典 ページ 4093 での単語。