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さい【妻】🔗🔉

さい】 つま。女房。家内。

さい‐し【妻子】🔗🔉

さい‐し妻子】 ①妻と子。つまこ。「―を養う」 ②妻。源氏物語帚木「なつかしき―とうち頼まむに…恥かしくなん見え侍りし」 ⇒さいし‐けんぞく【妻子眷属】

さい‐じ【妻児】🔗🔉

さい‐じ妻児】 妻と子。つまこ。さいし。

さいし‐けんぞく【妻子眷属】🔗🔉

さいし‐けんぞく妻子眷属】 妻子と家来。一家一門。平治物語「その―東西に逃げまどひ」 ⇒さい‐し【妻子】

さい‐しつ【妻室】🔗🔉

さい‐しつ妻室】 妻。家内。平治物語「紀伊の二位とぞ申しける。信西が―と成て」

さい‐じょ【妻女】‥ヂヨ🔗🔉

さい‐じょ妻女‥ヂヨ ①妻と娘。 ②妻たる女。妻。

さい‐しょう【妻妾】‥セフ🔗🔉

さい‐しょう妻妾‥セフ 妻とめかけ。

さい‐たい【妻帯】🔗🔉

さい‐たい妻帯】 妻を持つこと。「―者」

さい‐ど【妻孥】🔗🔉

さい‐ど妻孥】 (「孥」は子、または妻子の意)妻と子。家族。眷族けんぞく

せい‐じ【妻児】🔗🔉

せい‐じ妻児】 妻と子。妻子。さいじ。源氏物語玉鬘「胡の地の―をば空しく捨て捨てつ」

つま【妻・夫】🔗🔉

つま妻・夫】 ①配偶者の一方である異性。 ㋐結婚している男女間で、互いに相手を呼ぶ称。男女どちらにもいう。また、第三者からいう場合もある。万葉集4「もののふの八十伴緒やそとものおと出で行きし愛夫うつくしつまは」。万葉集20「花にほひ照りて立てるは愛しき誰が―」 ㋑転じて現在では、夫婦の一方としての女。↔おっと。 ②(「具」とも当てる)刺身さしみや汁などのあしらいとして添える野菜・海藻などの称。また、主要なものを引き立てるために軽く添えるもの。「話の―にされる」 ③〔建〕(「端」とも書く) ㋐建物の長手方向のはし。棟と直角の壁面。↔平ひら。 ㋑切妻きりづまや入母屋いりもやの側面の三角形の壁面。→端つま

つま‐いた【妻板】🔗🔉

つま‐いた妻板】 側面の板。→妻3

つま‐いり【妻入】🔗🔉

つま‐いり妻入(→)つま3に出入口を設けて、これを正面とする建築様式。↔平入ひらいり

つまおり‐がさ【端折傘・妻折傘】‥ヲリ‥🔗🔉

つまおり‐がさ端折傘・妻折傘‥ヲリ‥ 骨の端を内へ曲げて造った長柄の立傘。晴天には白布の袋に入れて持参した。後世は参内の際に用いた。 端折傘 ⇒つま‐おり【端折・爪折】

つま‐がき【端書・妻書】🔗🔉

つま‐がき端書・妻書】 江戸時代、両替屋仲間で、振手形に記入した渡し先の宛名書。

つま‐かざり【妻飾り】🔗🔉

つま‐かざり妻飾り】 切妻きりづまや入母屋いりもやの妻の三角形の部分の装飾。

つま‐かべ【妻壁】🔗🔉

つま‐かべ妻壁】 建物の妻の壁面。

つま‐ぎさき【妻后】🔗🔉

つま‐ぎさき妻后】 皇后。きさき。栄華物語若水「御門の御母后―をはなちては」

つま‐ぎぬ【妻衣】🔗🔉

つま‐ぎぬ妻衣】 妻のこと。謡曲、蘆刈「おのが―それならで、または誰にか馴れ衣」

つま‐こ【妻子】🔗🔉

つま‐こ妻子】 妻と子。さいし。

つまご【妻籠】🔗🔉

つまご妻籠】 長野県南西部、木曾郡南木曾なぎそ町の地名。中山道の宿場町で、景観保存地区になっている。 妻籠宿 撮影:山梨勝弘

つま‐ごい【夫恋い・妻恋い】‥ゴヒ🔗🔉

つま‐ごい夫恋い・妻恋い‥ゴヒ 夫婦または牡牝が、相手を恋い慕うこと。万葉集5「遠つ人まつらさよひめ―に」 ⇒つまごい‐ごろも【妻恋い衣】 ⇒つまごい‐どり【妻恋い鳥】

つまごい‐ごろも【妻恋い衣】‥ゴヒ‥🔗🔉

つまごい‐ごろも妻恋い衣‥ゴヒ‥ 妻を恋しく思って涙にぬれる衣。玉葉集「彦星の―こよひだに」 ⇒つま‐ごい【夫恋い・妻恋い】

つまごい‐どり【妻恋い鳥】‥ゴヒ‥🔗🔉

つまごい‐どり妻恋い鳥‥ゴヒ‥ (万葉集の「春の野にあさるきぎしの妻恋に」の歌から)雉子きじ。浄瑠璃、冥途飛脚「人にはあらで―の羽音に怖ぢる身となるは」 ⇒つま‐ごい【夫恋い・妻恋い】

つま‐ごうし【妻格子】‥ガウ‥🔗🔉

つま‐ごうし妻格子‥ガウ‥ (→)狐格子きつねごうしに同じ。

つま‐こうりょう【妻虹梁】‥リヤウ🔗🔉

つま‐こうりょう妻虹梁‥リヤウ 建物の妻3にある虹梁。

つま‐ごと【夫事・妻事】🔗🔉

つま‐ごと夫事・妻事】 夫婦の仲。夫婦の関係。

つま‐ごと【妻琴・爪琴】🔗🔉

つま‐ごと妻琴・爪琴】 (爪で弾くところから)箏そうの異称。「爪」を「妻」にかけていう。謡曲、砧「ひき別れにし―の、つひの別れとなりけるぞや」

つま‐ごみ【夫籠み・妻籠み】🔗🔉

つま‐ごみ夫籠み・妻籠み】 夫婦が一緒に住むこと。また、妻をこもらせること。古事記「やくもたつ出雲八重垣―に」

つま‐ごめ【夫籠め・妻籠め】🔗🔉

つま‐ごめ夫籠め・妻籠め(→)「つまごみ」に同じ。神代紀「八雲立つ出雲八重垣―に」

つま‐ごもり【妻籠り】🔗🔉

つま‐ごもり妻籠り】 求妻のため、神仏の前に堂籠りすること。狂言、因幡堂「因幡堂の薬師へ―に行かれたと」

つま‐ごも・る【妻隠る】(自四)🔗🔉

つま‐ごも・る妻隠る】 〔自四〕 夫婦が同じ所にこもりすむ。かくれている。風雅和歌集「埋もるる雪の下草いかにして―・れりとひとに知らせむ」

つま‐ごもる【妻隠る】(枕)🔗🔉

つま‐ごもる妻隠る】 〔枕〕 「や(屋)」「や(矢)」「をさほ(小佐保)」にかかる。万葉集2「―屋上やかみの山の雲間より」

つま‐さだめ【夫定め・妻定め】🔗🔉

つま‐さだめ夫定め・妻定め】 自分の夫(または妻)を定めること。浄瑠璃、国性爺合戦「心にそまぬ―さうなく引くべき様はなし」

つま‐ど【妻戸】🔗🔉

つま‐ど妻戸】 (端戸つまどの意) ①寝殿造の殿舎の四隅に設けて出入口とした、両開きの戸。源氏物語空蝉「東の―に立て奉りて」 妻戸 ②家の端の方にある開き戸。中庭などに出入りする戸。

つま‐どい【妻問い】‥ドヒ🔗🔉

つま‐どい妻問い‥ドヒ 男が女を訪れて求婚すること。万葉集3「―しけむ葛飾かずしかの真間の手児奈が」 ⇒つまどい‐こん【妻問い婚】

つまどい‐こん【妻問い婚】‥ドヒ‥🔗🔉

つまどい‐こん妻問い婚‥ドヒ‥ 夫が妻の家を訪れるだけで、同居しない婚姻様式。 ⇒つま‐どい【妻問い】

つま‐ど・う【妻問ふ】‥ドフ🔗🔉

つま‐ど・う妻問ふ‥ドフ 〔自四〕 異性に恋慕して言い寄る。特に、男が女を訪れて求婚する。動物が異性を求めるのにもいう。万葉集9「いにしへのしのだ男の―・ひし」「秋萩を―・ふ鹿こそ」

つまどり‐おどし【褄取縅・妻取縅】‥ヲドシ🔗🔉

つまどり‐おどし褄取縅・妻取縅‥ヲドシよろいの縅の一種。鎧の袖または草摺くさずりの端を三角形に地色じいろとは別の色の緒でおどしたもの。

つまとり‐そう【妻取草】‥サウ🔗🔉

つまとり‐そう妻取草‥サウ サクラソウ科の多年草。広く寒地・高山に自生。高さ約10センチメートル。葉は茎頂に多く集まり、長楕円形で両端が尖り、下部の葉は小さく卵形。夏、葉腋から長い花柄を出し、白色7弁の可憐な花を開き、花後、蒴果さくかを結ぶ。

つま‐ど・る【端取る・妻取る】🔗🔉

つま‐ど・る端取る・妻取る】 〔他四〕 鎧の袖または草摺くさずりの両端を別色の糸または革でおどす。太平記32「洗ひ皮の鎧の―・りたるに」

つま‐なし【妻梨】🔗🔉

つま‐なし妻梨】 梨。「妻無し」の縁語として用いる。万葉集10「―の木を手折りかざさむ」

つま‐な・る【夫馴る・妻馴る】🔗🔉

つま‐な・る夫馴る・妻馴る】 〔自下二〕 雌雄、また異性同士がなれ親しむ。好色一代男2「おのがさまざま―・るるもをかしくて」

つま‐の‐こ【妻の子・夫の子】🔗🔉

つま‐の‐こ妻の子・夫の子】 ①妻を親愛の情を示していう語。万葉集18「その―と朝宵に笑みみ笑まずみ」 ②夫を親愛の情を示していう語。万葉集10「その―があらたまの年の緒長く思ひ来し」

つま‐の‐みこと【妻の命・夫の命】🔗🔉

つま‐の‐みこと妻の命・夫の命】 ①妻を親愛の情を示していう語。古事記「若草の―」 ②夫を親愛の情を示していう語。万葉集2「靡かひし―のたたなづく柔膚にきはだすらを」

つま‐びさし【妻廂】🔗🔉

つま‐びさし妻廂(→)妻3につき出した小屋根。

つまむかえ‐ぶね【妻迎え船】‥ムカヘ‥🔗🔉

つまむかえ‐ぶね妻迎え船‥ムカヘ‥ 妻を迎えに行く船。七夕たなばたに、彦星が乗って織女を迎えに出るという。万葉集8「彦星の―漕ぎ出らし」

つま‐や【妻屋・嬬屋】🔗🔉

つま‐や妻屋・嬬屋】 妻問い婚で、夫が通う夫婦のための家。また、夫婦の寝室。閨房。万葉集5「―さぶしく思ほゆべしも」

つま‐やしろ【端社・妻社】🔗🔉

つま‐やしろ端社・妻社】 道端などにある小さいやしろ。夫木和歌抄34「草深き野中の森の―」

つま‐よ・ぶ【妻呼ぶ】🔗🔉

つま‐よ・ぶ妻呼ぶ】 〔自四〕 獣・鳥・虫などが異性をよび求める。万葉集6「あしたづの―・ぶ声は宮もとどろに」

みょうと【女夫・妻夫・夫婦】メウト🔗🔉

みょうと女夫・妻夫・夫婦メウト (メヲトの転)妻と夫。ふうふ。

め‐あわ・す【妻わす】メアハス🔗🔉

め‐あわ・す妻わすメアハス [一]〔他五〕 「めあわせる」に同じ。 [二]〔他下二〕 ⇒めあわせる(下一)

め‐あわ・せる【妻わせる】メアハセル🔗🔉

め‐あわ・せる妻わせるメアハセル 〔他下一〕[文]めあは・す(下二) (「女合わせる」の意)添わせて妻とする。結婚させる。〈倭名類聚鈔2〉。「娘を銀行員に―・せる」

め‐お【女男・妻夫】‥ヲ🔗🔉

め‐お女男・妻夫‥ヲ ①女と男。 ②妻と夫。夫婦。めおと。発心集「―相具して」

め‐がたき【女敵・妻敵】🔗🔉

め‐がたき女敵・妻敵】 自分の妻を奪った男。〈日葡辞書〉 ⇒めがたき‐うち【女敵討】

め‐がね【妻がね】🔗🔉

め‐がね妻がね】 かねて妻と思い定めた人。やがて妻とすべき女。宇津保物語貴宮「おのが―を」

め‐ぎみ【女君・妻君】🔗🔉

め‐ぎみ女君・妻君】 他人の息女または妻に対する尊敬語。更級日記「宇治の大将の浮舟の―のやうにこそあらめ」

め‐こ【妻子】🔗🔉

め‐こ妻子】 ①妻と子。さいし。万葉集5「―見ればめぐしうつくし」 ②妻。宇津保物語嵯峨院「わが―出でこむ」

め‐じゃ‐もの【妻ぢゃ者】‥ヂヤ‥🔗🔉

め‐じゃ‐もの妻ぢゃ者‥ヂヤ‥ 妻である者。妻。狂言、貰聟「夜前―とことば論をいたしたれば」

め‐の‐おと【妻の妹】🔗🔉

め‐の‐おと妻の妹】 ①妻の妹。めのおとうと。〈倭名類聚鈔2〉 ②乳母。

め‐の‐おんな【妻の女】‥ヲンナ🔗🔉

め‐の‐おんな妻の女‥ヲンナ 妻である女。妻。水鏡「この―を見るたびごとに吠えしかば」 ○目の敵にするめのかたきにする 何かにつけて憎く思う。敵視する。 ⇒め【目・眼】

め‐ま・ぐ【妻覓ぐ】🔗🔉

め‐ま・ぐ妻覓ぐ】 〔自四〕 妻を迎える。めとる。類聚名義抄「婚、トツギ・ツルブ・メマク」

め‐むかえ【妻迎え】‥ムカヘ🔗🔉

め‐むかえ妻迎え‥ムカヘ 12月8日か9日の大黒祭に二股大根を供えること。大黒様の年夜。大黒様の嫁取。→嫁御大根

め‐もうけ【妻儲け】‥マウケ🔗🔉

め‐もうけ妻儲け‥マウケ 妻をめとること。よめとり。栄華物語様々喜「御―の程、兄君にこよなうまさり給ひぬめり」 ○目も及ばずめもおよばず ①正しく見ることができないほどに美しい。 ②速くて目にもとまらない。 ⇒め【目・眼】 ○目も呉れないめもくれない 見向きもしない。 ⇒め【目・眼】

[漢]妻🔗🔉

 字形  筆順 〔女部5画/8画/教育/2642・3A4A〕 〔音〕サイ(呉) 〔訓〕つま [意味] ①夫の配偶者。つま。(対)夫。「妻さいを伴う」「妻子・妻女・夫妻・先妻・愛妻」▶「妾しょう」(=側室)と対比した時は、特に正室をさす。 ②めあわす。とつがせる。「以其子妻之=その子をもってこれにめあわす」〔論語〕 [解字] 会意。「」(=かんざし)+「」(=手)+「女」。手で髪にかんざしをつけている女の意。 [下ツキ 愛妻・悪妻・恐妻・愚妻・荊妻・継妻・後妻・権妻・山妻・正妻・先妻・前妻・嫡妻・内妻・夫妻・本妻・梵妻・良妻・老妻

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