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で・きる【出来る】🔗🔉

で・きる【出来る】 自上一 事物が新たに生じる。 ものごとが自然に生じる。発生する。出現する。生まれる。 「顔ににきびが━」 「夫婦の間に子供が━」 「用事[友達]が━」 「生活にゆとりが━」 持ち主に注目すると、自分のものになる(手に入る、得られる)意を表す。「受験資格[金・暇]が━」 ものごとが意図的に作り出される。 「駅前にマンションが━」 「組合[原稿]が━」 「食事が━・きました」 作物が(立派に)育つ。また、立派に育って収穫される。 「今年は特別に甘みの強いナシが━・きた」 「この地方ではいい米が━」 《「━・きた…」「━・きている」の形で、上に材料・手段・機能・様態などを表す語句を伴って》ものがそのような特徴をもって作られている、そのようなものから構成されている意を表す。 「このパンはライ麦で━・きている」 「精巧に━・きたおもちゃ」 「丈夫に━・きた(=生まれついた)体」 「砂岩で━・きた砥石といし 《「━・きた」の形で》課された問題などがうまく達成された意を表す。 「筆記試験は━・きたんだが…」 《「━・きている」の形で》〔俗〕男女がひそかに結ばれたり言い交わしたりして、特別の関係になっている意を表す。 「あの二人は━・きている」 《人為的な事柄の後に付いて》そうすることが可能であることを表す。 「…をする」の可能を表す。 「いく通りにも解釈が━」 「牛の放牧が━土地を探しています」 「もう我慢が━・きない」 「彼はあてに━・きない」 「今日はゆっくりと━」 「解釈[覚悟]をする」など事柄を表す名詞の場合は、「…ができる」の形になる。「時間を無駄にする」「これを基準とする」など、「〜を…に[と]する」の形のものは、「時間を無駄にはできない」のように「〜を」のままのこともある。 サ変の複合動詞の語幹に付いて、可能を表す複合動詞を作ることもある。「解釈━」「ゆっくり━」 《「…ことが━」の形で、動詞の連体形に付いて》助動詞的に可能を表す。 「夕方までに着くことが━(=着ける)」 「彼を信じることが━・きない(=信じられない)」 「━ものだ」「━わけがない」「━とは」など反語や否定の表現を添えると、極端なことでも行う可能性があることを表す。「よくもあんな厚かましいことが━ものだ」 そうする能力があることを表す。 「彼女は英会話が━」 「この犬は主人の介助が━」 人柄・技能などがすぐれている。 「苦労しただけに人間が━・きている」 「本当によく━・きた人ですこと」 「おぬし、━な」 補動《「お[ご]…できる」の形で、間に動詞連用形や漢語サ変動詞語幹が入って》謙譲Aに…する、A(の事物)を…することが可能であるという動作について、Aを高める。 「先生にお会い━・きた」 「お部屋をご用意━・きました」 「それにはお答え━・きない」 ◇謙譲の「お[ご]…する」に可能の意が加わったもの。 謙譲語は自分の行為について言うものなので、他人の行為を述べる尊敬語として使うのは誤り。「お[ご]…になれる」「お[ご]…になることができる」などが適切。「×会員であればご利用できます→ご利用になれます」「×(お客様は)ご乗車できません→ご乗車になれません」→ご(御) ◆カ変動詞「でく(出来)」の連体形「でくる」の転。 今はかな書きが多い。 「出来る」は意図的な行為を表さないので、希望の助動詞「たい」は付かない。「×友達が出来たい→友達が出来てほしい/友達を作りたい」「×英語が出来たい→出来るようになりたい」 可能動詞や可能の助動詞(れる・られる)に「…ことができる」は付かない。「×話せることができる→話すことができる/話せる」 出来 関連語 大分類‖できる‖できる 中分類‖できる‖できる 大分類‖生‖せい 中分類‖生む‖うむ

明鏡国語辞典 ページ 4180 での出来る単語。