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動詞、動詞型活用の助動詞の未然形に付く。サ変動詞は「し」に付いて「しない」となる。なお、「愛しない」は「愛する(サ変)」に、「愛さない」は「愛す(五段)」に付いたもの。
助動詞「ぬ」と異なり、助動詞「ない」は動詞「ある」には付かない(「優しく
○あらねば/
×あらなければ」「自分のために
○あらず/
×あらない」)。「ある」の打ち消しには形容詞の「ない」を使う(「優しくなければ」「自分のためでない」)。
接続助詞「て」に続く「なくて」は「ないで」と比べて用法が限られ、主として接続表現に使われる。→「ないで」の語法
→「ない」のコラム
相手の意向や考えを尋ねる場合、「一緒に
来るか/来ないか」「時間は
ありますか/ありませんか」のように、直接の疑問と打ち消しの疑問とができる。直接の疑問表現が話し手の意向を押しつけたり、聞き手に答えを強要するようなニュアンスを伴ったりするのに対して、打ち消しの疑問表現は、相手の意向を尊重するニュアンスが加わり、丁寧さが増す。同様に、
の「早くしないか」も、「早くしろ」と比べると一方的な命令というよりは、(脅したり諭したりはするものの)聞き手の意志でそうさせるというニュアンスを伴う。
「背中が
汚れているか/汚れていないか、見てくれない?」のように、「〜か(どうか)」を伴う表現も、同様の場面で両形が使われるが、直接の形は、ある程度確信を持って予測している場合に使われるのに対し、打ち消しの形の方は可能性が比較的低い、また、そうなっていてほしくないといった望ましくない場合に使われやすい。
「とんでもないこと/とんだこと」「滅相めっそうもないこと/滅相なこと」など、直接の形と打ち消しの形が同じような意味で使われるものがある。若者のことばでは、本来打ち消しの形でないと意味をなさない「なにげなく」「さりげなく」などが「なにげに」「さりげに」の形で誤用されている。
な・い

接尾
《性質・状態などを表す語に付いて形容詞を作る》程度のはなはだしい意を表す。
「あどけ━・しどけ━・はした━・えげつ━・せわし━・切せつ━」
→「ない」のコラム






















明鏡国語辞典 ページ 4532 での【◆】単語。