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助動 特活型○‐ず‐ぬ・ん‐ぬ・ん‐ね‐○〔打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」が、終止形として使われるようになったもの。「ん」とも〕🔗🔉

助動 特活型○‐ず‐ぬ・ん‐ぬ・ん‐ね‐○〔打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」が、終止形として使われるようになったもの。「ん」とも〕打ち消しを表す。 「そんなことは知ら━」 「よから━ことを考えるな」 動詞、ク活用の形容詞、助動詞「(さ)せる」「(ら)れる」「しめる」「ます」の未然形に付く。サ変動詞には「せ」の形に付く(「悪いようにはせ━・遅刻せ━ように注意せよ」)。 仮定形「ね」は「…ねばならない」「…ねばならぬ」に残るのみ。 「ぬ」「ん」は、打ち消しの助動詞「ない」と異なり時の助動詞「た」と直接接続しないが、「ません」の後には「です」を介して、「知りませんでした」のように接続させる(「ます」を伴わない「知らんでした」は一般的でない)。 「ぬ」「ん」は文章語的な固い言い回しや方言的な言い回しに現れることが多く、口語の打ち消しの助動詞としては「ない」を普通使う。ただし、丁寧の助動詞「ます」には「ない」が付かず、「ません」の形をとる。また、連用形「ず」も「ないで」「なくて」とともにしばしば使われる。→ない 助動 ナ変型文語な‐に‐ぬ‐ぬる‐ぬれ‐ね 完了を表す。…た。…てしまった。 「久しく晴れたる空は夜に入りて雨となり━花袋 確実に実現する意を表す。きっと…てしまう。必ず…してしまう。 「銘々に申し合わせて生意気のありたけ、聞かば胆もつぶれ━べし一葉」 ◆用言と一部の助動詞の連用形に付く。

明鏡国語辞典 ページ 4726 での打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」が、終止形として使われるようになったもの。「ん」とも単語。