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はし・る【走る(▽奔る・▼趨る・▽疾る)】🔗⭐🔉
はし・る【走る(▽奔る・▼趨る・▽疾る)】

自五
人や動物が足を交互にすばやく動かして移動する。かける。
「ランナーが全速力で━」
「チーターが草原を━」
「廊下を━・ってはいけない」
「家から駅まで━・って行く」
「彼は━のが速い」
「マラソンを━」のように、同族目的語(=競技名)をとって他動詞としても使う。
乗り物などが進む。また、運行する。
「電車が郊外を━」
「ヨットが湖上を━」
「ここのバスは十二時を過ぎても━・っている」
目的の場所へ急いで行く。急行する。急ぐ。
「取るものもとりあえず事故現場へ━」
「悲鳴を聞いて隣室に━」
目的達成のために急いで行動する。特に、安易な手段での解決を急ぐ。
「ドル買いに━」
「対抗策として対立候補の擁立に━」
「売上げ減となるとすぐさま値上げに━」
ある目的のために忙しく動き回る。東奔西走とうほんせいそうする。駆けずり回る。飛び回る。
「金策に━」
「賛成の取り付けに━」
(急いで)逃げ去る。また、逃げてある側につく。
「味方を裏切って敵方に━」
水などが勢いよく流れる。また、水などが飛び散る。ほとばしる。
「岩間を清水せいすいが━」
「傷口から血が━」
すべり出る。
「刀が
さやから━」
投げた球がスピードに乗る。
「今日はボールがよく━・っている」
文字・文章などが思いどおりに書ける。
「すらすらとペンが━」
「筆が━・り過ぎて筆禍事件を起こす」
ある方向や状況に強くかたむく。
「悪の道に━」
「非行に━」
「流行に━」
「極端に━」
「感情に━」
「欲に━」
「私利私欲に━」
あるべき状態にとどまれない意から、多くマイナスに評価していう。
ある方向に通じている。また、細長く延びる。
「南北に国道が━」
「東西に山脈が━」
「道路に亀裂きれつが━」
「全身に━・っている神経」
光・音などが瞬間的に現れて消える。
「夜空に稲妻が━」
「閃光せんこうが━」
ある感覚・感情などが瞬間的に現れて消える。
「肩に痛みが━」
「顔に不安の影が━」
「声を聞いただけで虫酸むしずが━」
◆
「奔」は勢いよく走る意で、「趨」は足早に赴く意で、「疾」は近年速く走る意(「疾走」をふまえる)で、「金策[敵方]に奔る」「党利党略に趨る」「野獣[稲妻]が疾る」などと使うが、一般には「走」でまかなう。
走れる
走り
関連語
大分類‖体の動き‖からだのうごき
中分類‖走る‖はしる
























明鏡国語辞典 ページ 4945 での【走る(奔る】単語。