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はし・る【走る(奔る・趨る・疾る)】🔗🔉

はし・る【走る(奔る・趨る・疾る)】 自五 人や動物が足を交互にすばやく動かして移動する。かける。 「ランナーが全速力で━」 「チーターが草原を━」 「廊下を━・ってはいけない」 「家から駅まで━・って行く」 「彼は━のが速い」 「マラソンを━」のように、同族目的語(=競技名)をとって他動詞としても使う。 乗り物などが進む。また、運行する。 「電車が郊外を━」 「ヨットが湖上を━」 「ここのバスは十二時を過ぎても━・っている」 目的の場所へ急いで行く。急行する。急ぐ。 「取るものもとりあえず事故現場へ━」 「悲鳴を聞いて隣室に━」 目的達成のために急いで行動する。特に、安易な手段での解決を急ぐ。 「ドル買いに━」 「対抗策として対立候補の擁立に━」 「売上げ減となるとすぐさま値上げに━」 ある目的のために忙しく動き回る。東奔西走とうほんせいそうする。駆けずり回る。飛び回る。 「金策に━」 「賛成の取り付けに━」 (急いで)逃げ去る。また、逃げてある側につく。 「味方を裏切って敵方に━」 水などが勢いよく流れる。また、水などが飛び散る。ほとばしる。 「岩間を清水せいすいが━」 「傷口から血が━」 すべり出る。 「刀がさやから━」 投げた球がスピードに乗る。 「今日はボールがよく━・っている」 文字・文章などが思いどおりに書ける。 「すらすらとペンが━」 「筆が━・り過ぎて筆禍事件を起こす」 ある方向や状況に強くかたむく。 「悪の道に━」 「非行に━」 「流行に━」 「極端に━」 「感情に━」 「欲に━」 「私利私欲に━」 あるべき状態にとどまれない意から、多くマイナスに評価していう。 ある方向に通じている。また、細長く延びる。 「南北に国道が━」 「東西に山脈が━」 「道路に亀裂きれつが━」 「全身に━・っている神経」 光・音などが瞬間的に現れて消える。 「夜空に稲妻が━」 「閃光せんこうが━」 ある感覚・感情などが瞬間的に現れて消える。 「肩に痛みが━」 「顔に不安の影が━」 「声を聞いただけで虫酸むしずが━」 ◆「奔」は勢いよく走る意で、「趨」は足早に赴く意で、「疾」は近年速く走る意(「疾走」をふまえる)で、「金策[敵方]に奔る」「党利党略に趨る」「野獣[稲妻]が疾る」などと使うが、一般には「走」でまかなう。 走れる 走り 関連語 大分類‖体の動き‖からだのうごき 中分類‖走る‖はしる

明鏡国語辞典 ページ 4945 での走る(奔る単語。