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はず【筈(弭)】🔗🔉

はず【筈(弭)】 弓の両端の弦をかける部分。弓筈ゆはず 矢の末端で弓の弦につがえる部分。矢筈やはず 《「…━だ」「…の━だ」の形で》 ある道理や事情などから必然的に結論が導き出される意を表す。また、その結論がそれらに基づく根拠ある推定である意を表す。…に違いない。 「飛行機なら二時間で着く━だ」 「二人は顔見知りの━だ」 「一分遅れていたら助からなかった━だ」 「方法は完璧な━だ/完璧の━だ」 現実が必然的な結論と食い違っていることに対する不審の念を表す。 「いつもだと連絡してくる━だが…」 「成績ならもっといい━なのに」 「理論的には可能な━なんだが…」 事の真相を知って、現実が当然の帰結として成立していることを納得する意を表す。 「〔雪が降っているのに気づいて〕道理で、寒い━だ」 「それもその━、彼はもう六〇ですからね」 《「…━がない」の形で》その理由や根拠がない意から、ある事柄を強く否定する。 「彼がそんなことを言う━がない」 「怒られないですむ━がない」 「これは現実なのだ、夢の━がない」 「賛成するはずがない()/賛成しないはずだ()」では、前者の方が意味が強い(前者は賛成の可能性が皆無、後者は可能性を残す)。 《「…━ではなかった」の形で》予想に反した事柄が起こったことを表す。 「こんな━ではなかった」 ◆弓の弦と矢筈が合うのは当然であることから、以降の形式的な用法が出た。 は「弭」とも。以降はかな書き。 関連語 大分類‖思う‖おもう 中分類‖推測‖すいそく

明鏡国語辞典 ページ 4947 での筈(弭)単語。