
雨・風・波などが物に激しく当たる。
「波が岸壁を━」
「雨が
ほおを━」
「滝水に━・たれて修行する」
「雷に━・たれて死ぬ」

受身も多い。

感動させる。また、強く刺激する。射る。
「迫真の演技が観客を━」
「献身的な愛情に心を━・たれる」
「臭気が鼻を━」
「耳を━非難の怒声」

物をたたいて、ある物の中に入れる。打ち込む。打ち入れる。
「柱に釘
くぎを━」
「出る杭
くいは━・たれる」

治療で針などを体に刺す。特に、注射器で薬を体内に入れる。
「腰に鍼
はりを━」
「右腕に点滴を━」

前方に放り投げるような動作をする。
「網を━」
「庭に水を━」
「型枠にコンクリートを━(=流し込む)」

バスケットボール(サッカー)で、得点するためにバスケット(ゴール)に向かってボールを投げる(ける)。
「シュートを━」


は〜ヲに

結果

をとる。

罪人などに縄をかけ(て動けなくす)る。
「縄を━」

ある計画などを実行する。ぶつ。また、ある手段・方策を講じる。
「境内で芝居を━」
「ストを━」
「逃げを━」
「不況打開に━手はないのか」
「先手を━・って攻撃をしかける」
「契約成立時に手金
てきんを━」

〜ヲに

結果

をとる。

博打
ばくちをして遊ぶ。
「博打[マージャン]を━」

〜ヲに

結果

をとる。

囲碁で盤面に石を置く。また、将棋で相手から取り上げた駒
こまを盤面に置く。
「角の頭に金を━」

囲碁をする。
「碁を━」
◇石を打ち下ろして戦うことからいう。


は〜ヲに

結果

をとる。

野球で、打つことによってその役割を務める。
「四番を━」

〜ヲに

役割

をとる。「議長を務める」などと同種。


の「ボールを打つ」、


の「ホームランを打つ」、

の「主戦投手を打つ」などと異なり、受身を作らない。

野球の打撃で、その打率の成績を上げる。
「三割を━」

〜ヲに

結果

をとる。

みずからを前方に打ちつけるような動作をして、その動作や状態を作り出す。また、刀などを打ち鍛えて反りをもたせる。
「寝返り[もんどり]を━」
「黒髪が波を━」
「雪崩
なだれを━・って攻め寄せる」
「刀が反りを━」

〜ヲに

結果

をとる。

心臓が規則的な動き(=拍動)をくりかえして、脈拍を生み出す。
「動悸
どうきを━」

〜ヲに

結果

をとる。

弾丸を発射して目標物に当てる。射撃する。
「ピストルで標的を━」
「猟銃で獣を━」
「逃げる敵を背後から━」

銃器を使って弾丸を発する。発射する。発砲する。
「大砲[ライフル]を━」
「空砲を━」


は〜ヲに

対象

を、

は〜ヲに

道具

をとる。

敵を攻め滅ぼす。倒す。負かす。やっつける。
「宿敵[敵
かたき・悪]を━」

野球で、相手の投手を激しく攻める。
「主戦投手を━」

→

◆

「打」は広く一般に使う。「撃」は

に、「討」は

に使う。

「柏手を拍つ(=たたく)」「脈を搏つ」「平手で撲つ(=なぐる)」「臭気鼻を撲つ」など、「
▽拍つ」「
▼搏つ」「
▽撲つ」とも書くが、今は「打つ」と書く。

「敵国を征つ」「宿敵を伐つ」など、「
▽征つ」「
▽伐つ」とも書くが、今は「討つ」と書く。

「
▽射つ」を「撃つ」と同じように使うこともあるが、「撃つ」が一般的。
打てる「ワープロなら打てる」
関連語
大分類‖快い心の状態‖こころよいこころのじょうたい
中分類‖
感動‖かんどう
大分類‖打つ‖うつ
中分類‖
銃撃‖じゅうげき
大分類‖打つ‖うつ
中分類‖
征伐‖せいばつ
大分類‖打つ‖うつ
中分類‖
打つ‖うつ
【打って一丸いちがんとな・る】
「一丸となる」を強めていう。
「全員(が)━・って事に当たる」