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よう‐だヤウ━🔗🔉

よう‐だヤウ━ 助動 形動型ようだろ‐ようだっ・ようで・ように‐ようだ‐ような‐ようなら‐○ 比況 似たものにたとえる。 「もみじのような手だ」 「あたかも夢の━」 「一瞬体が浮くように感じた」 「火のように熱い」 「まるで生き返った━」 「彼はゆっくり近寄って来て、鮎太の顔を覗き込むようにすると井上靖」 「ひったくるようにして奪い取る」 《「…ようなものだ」の形で》ほとんど同じ状態である意を表す。 「これでもう勝ったようなものだ」 「対策もなく、まな板の鯉のようなものだ」 例示《「…のような」「…のように」の形で》具体的な例として示す。 「東京のような大都市」 「彼のように優秀な人材はいない」 前置き 相手がすでに知っていることをことわった上で、再度内容を示す。 「ご存じのように」 「先にお知らせしましたように 後で詳しく述べることを前もって告げる。 「以下のように」 「次のような結論に達した」 不確かな断定話し手の知覚や直接的な経験に基づいた推測や判断を表す。 「今日は来ない━」 「どこかでお会いしたような気がします」 「この分だとあしたは雨の━」 「彼は英語が苦手な━/苦手の━」 見かけ《「…ようで(いて)」の形で》一見そう思えるが、実はそうではない意を表す。 「鳥類のようで、実は哺乳ほにゅう類だ」 「易やさしいようで(いて)実は難しい」 婉曲 断定を避け、判断を婉曲に示す。 「少し塩辛い━ね」 《「…ようなら」「…ようだったら」などの形で》仮定を婉曲に示す。 「助けがいるようなら連絡してくれ」 「この薬で治らないようだったら病院へ行く」 《「…ようにする」の形で》意志的な行為として行う意を表す。 「門戸を開いて自由に出入りできるようにする」 「彼とはもう二度と会わないようにした」 「合格するまでテレビは見ないことにする/ようにする」では、前者は決定する行為に、後者は決定の内容に重点がある。 《「…ようになる」の形で》自分の意志とはかかわりなく、ある事態が帰結成立する意を表す。 「英語が話せるようになる」 「次第に彼に引かれるようになる」 「帰るつもりだが泊るようになる(=ことになる)かもしれない」 「親に頼らないようになる」 「一人で行くことになる/ようになる」では、前者は物事の決定に自分は関与していないという帰結の成立への不関与に、後者は、そのような内容になっていることは自分の意志とは関わりないという帰結の内容への不関与に重点がある。 《「…ように」の形で》 動作・作用の目的を表す。 「よく見えるように高く掲げた」 「風が入るように窓を開けた」 《発言・要求などの意を表す動詞を受けて》他にあつらえる内容を表す。 「行かないように頼む」 「無事帰れるように祈る」 《動詞連用形に「ます」「ません」が付いた形を受けて、「…ように」の形で言い切って》祈願を表す。 「どうか入学できますように」 「失敗しませんように」 ◆名詞「よう(様)」+断定の助動詞「だ」から。 活用語の連体形に付く。また、体言+「の」、または連体詞「この」「その」「あの」「どの」などに付く。 丁寧形は「ようです」。 もと「様だ」とも書いた。

明鏡国語辞典 ページ 6306 でのようだ単語。