
《状態表現を伴って》
比較の基準を表す。
「新幹線の方が飛行機
より安い」
「きのう
より今日の方が寒い」
「思った
より簡単だ」
「写真で見る
よりきれいだ」
「死ぬ
よりましだ」

《選択するものを並べて》他と比べて退けられる物事を示すのに使う。…(の)ではなく。
「薬を飲む
より運動しろ」
「私
より彼女を選んだ」
「それ
よりご飯にしない?」
「怒ると言う
よりあきれはてた」

《多く「前」「先」「後」「上」「下」など、相対的な関係を表す語を伴って》基準となる時間・空間・数量を表す。
「三時
より後ならいい」
「まん中
より後ろに置く」
「これ
より先は立入禁止だ」
「ご予約は二名様
より」

動作・作用の開始時点を表す。…から。
「ただ今
より開始する」
「会議は三時
より行う」
「雨は未明
より降り続いている」
「明朝
より発売開始」

動作・作用の起点・経由点を表す。…から。
「横浜港
より出港した」
「車窓
より望む景色」

《方向性のある表現を伴って》動作を起こす主体を表す。…から。
「理事長
よりご紹介いただく」
「山田様
より電話がありました」
「学友会
より寄贈」

「から」よりもかしこまった言い方。

《下に打ち消しの語を伴い、「…より(ほかに)」の形で、方法や能力などを表す語を受けて》それしかないと限定する意を表す。…しか。
「あきらめる
よりしかたない」
「手術する
より手はない」
「歌
よりほかに能がない」
◆

体言や活用語の連体形に付く。


〜

は「よりも」「よりは」とも。くだけた言い方に「よりか」があり、さらにくだけた言い方に「よか」がある。
より‐あい【寄り合い】━アヒ


名


相談・親睦
しんぼくなどのために人々が集まること。また、その集まり。
「町内の━」

種々雑多なものが集まっていること。
「━所帯(=いくつかの所帯が一か所に集まって暮らすこと。転じて、主義・主張・派閥などを異にする人々が形成する、統一性に欠けた組織)」
関連語
大分類‖集まる‖あつまる
中分類‖
会合‖かいごう