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《自動詞+使役の助動詞「(さ)せる」の形で》使役を受けるものを対象として示す。🔗🔉

《自動詞+使役の助動詞「(さ)せる」の形で》使役を受けるものを対象として示す。 「子供待たせる」 「犬闘わせる」 「親困らせる」 「子供死なせる」 「子供を/に待たせる」では、「を」の方が対象の意向を無視して一方的な働きかけをなす傾向が強い。 《下に移動や時間の経過を表す表現を伴って》移動にかかわる場所や動きにつれて過ぎゆく時間を表す(以下の用法をもつ動詞は自動詞)。 《下に継続的な移動を表す動詞を伴って》移動の経路を表す。 「道歩く」 「グランド走る」 「トンネル抜ける」 「我が道行く」 「先頭走る」「トップ行く」のように、移動の相対的位置を表す言い方もある。 《下に移動の開始や経路の変更などを表す動詞を伴って》起点・離脱点・回避点などを表す。…から。 「門出る」 「席離れる」 「訪問先辞する」 「四つ角曲がる」 「脇道入る」 「コースそれる」 「水たまり避ける」 「攻撃かわす」 「十数年故郷を離れている」「三日間家を出ている」「昨年大学を出た」「会社を辞める」「現役を退く」「理事長の職を辞する」など、実際の移動ではなく、主体の状態や経歴を表すのにも使う。この場合は「から」に置き換えられないものが多い。 《下に通過を表す動詞を伴って》通過や経由する場所を表す。 「川渡る」 「山越す」 《下に、ある段階に至ることで動きの展開を特徴づける動詞を伴って》動きの展開の基準となる点を表す。 「土俵割る」 「一線越える」 「百人割る」 「一〇秒切る」 「平均上回る」 「株価が千円割り込む」 《下に時間の経過を表す動詞を伴って》経過した期間や時点を表す。 「混沌こんとんの時代生きぬく」 「不惑の年越える」 「三時過ぎる」 「今ときめく」 《下に時間の経過を表す動詞を伴って》ある状態で過ごされる時間を表す。 「不遇の一生送る」 「年月経る」 《下に不在を表す動詞を伴って》不在の場所や不参加の催しなどを表す。が転じた言い方で、離脱した場所に注目していう。 「学校休む」 「初場所休場する」 「会議欠席する」 「授業さぼる」 動作・作用が行われる周りの状況を表す。 「雨の中横断歩道を駆け抜ける」 「吹雪の中捜索を続行する」 《「何を」+動詞+「か」などの形で》→なに 接助文語逆接の確定条件を表す。…のに。 「大雨の折にも車の贅はやられぬ身成し、一念発起して帽子も靴も取って捨て一葉「のに」に比べて、論理関係を述べる力が弱く、詠嘆の趣がある。 をこと‐てん【乎古止点】 漢文を訓読するために漢字の四隅・上下・中央などに記入した符号。助詞・助動詞・活用語尾などの読み方を示したもの。平安時代初期に興り、室町時代ごろまで行われた。 ◇博士家点の右上の点が「を」、その下の点が「こと」を意味したことからいう。 多く「ヲコト点」と書く。

明鏡国語辞典 ページ 6647 での単語。