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上・挙物が大きな音を出す。立てる。また、喜びや不満・反対など、感情や意見を表す声を出す。🔗🔉

上・挙物が大きな音を出す。立てる。また、喜びや不満・反対など、感情や意見を表す声を出す。 「ジェットエンジンが轟音ごうおんを━」 「歓声[悲鳴・笑い声・驚きの声・産声うぶごえ]を━」 「希望者が名乗りを━」 一般には「上」。意味を強めて「挙」とも。 上・挙物事に全力を出したり激しい意気込みを示したりする。 「全力を━・げて事に当たる」 「一同参集して気勢を━」 「酔って気炎[おだ]を━」 検挙する。 「真犯人[星]を━」 兵を集め軍事行動を起こす。旗揚げする。挙兵する。 「倒幕の兵を━」 「義兵を━」 式典、特に結婚式を執り行う。挙行する。挙式する。 「式を━」 「華燭かしょくの典を━」 《「…を━・げて」の形で》構成員のすべてにわたって。 「国を━・げて応援する」 「一家を━・げて渡航する」 〔やや古い言い方で〕子供をつくる。もうける。 「千代治等も長じて恋し子を━・げぬわが旅にしてなせしごとくに石川啄木 食材を熱い油の中に入れて煮る。また、そのようにして揚げ物を作る。 「車エビを━」 「天ぷらを━」 神仏に供える。 「お経[祝詞のりと]を━」 「霊前に線香を━」 「神棚にお神酒みきを━」 「やる」を上品にいう語。軽い謙譲の意を伴うこともある。 「(景品ノ洗い粉ヲ)姉さんに━・げましょう漱石」 「君にこの本を━よ」 本来は動作の及ぶ人物を高めて言うべきものとされるが、今はむしろ同等またはそれ以下の人に使う。近年は「金魚にえさを━」「花に水を━」など動植物に対してもいう。より敬意の度合いの高い言い方に「差し上げる」がある。 使用人として仕えさせる。奉公に出す。 「娘をお屋敷に━」 ⇔下げる 《「名を━」などの形で》名が上がるようにする。有名になるようにする。 「新進作家として名[文名・文声]を━」 仕事を終え(て作品を作り上げ)る。 「今日中に仕事を━・げたい」 「御注文の洋服は五日以内に━・げましょう」 稽古けいこ事などで、一つの作品を習い終える。 「半日でソナチネを━」 「一年がかりで初級を━」 ある金額(特に、安い金額)の費用で済ませる。まかなう。 「飲食費を一万円で━」 「諸経費をもっと安く━・げよう」 《「━・げてしまう」などの形で》放置したままにして、機械の機能などを停止させてしまう。だめにしてしまう。 「車のバッテリーを━・げてしまう」 満ち潮になって海面が上がる。 「だんだんと潮が━・げてくる」 自らを上げる意でいう。「霜が置く」の類。 《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》 謙譲の意を添える。 「厚く御礼を申し━・げます」 「少しも存じ━・げませんでした」 その仕事をすっかり終える。 「仕事は夕方までにし━」 「今日中に織り━」 「定年まで三五年間を勤め━」 「染め━・書き━」 はっきりと目立つようにことばで示す。 「条文に謳うたい━」 「賛同者の氏名を読み━」 極限まで…する。…し尽くす。 「徹底的に調べ━」 「ぴかぴかに磨き━」 「叙情味たっぷりに歌い━」 補動《動詞連用形+「て(で)」の形に付いて》「…てやる」を上品にいう語。その動作がそれを受ける人に恩恵を与える意を表す。 「叔母さんに梅川の鰻をとって━の芥川」 「少し話し相手になって━から漱石 本来は動作を受ける人を高めて言うべきものとされるが、今はむしろ同等またはそれ以下の人に使い、さらに動植物、無生物にも使う傾向にある。「ポチを末永くかわいがって━・げてね」「CDは大切に扱って━・げてください」 動作主が恩恵を与える立場にあるため、それを受ける人を一段下の者として扱うような感じとともに、恩着せがましさや押しつけがましさを伴うため、目上の人には使いにくいことが多い。 ◆あがる あ・ぐ(下二) 上げ 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖上下‖じょうげ 大分類‖仕事‖しごと 中分類‖昇進‖しょうしん 大分類‖終わる‖おわる 中分類‖終了‖しゅうりょう 大分類‖犯罪‖はんざい 中分類‖検挙‖けんきょ 大分類‖与える‖あたえる 中分類‖贈る‖おくる 大分類‖料理‖りょうり 中分類‖炊事‖すいじ あけ‐わた・す【明け渡す】 他五家や地位などから立ち退いて、その場を他人に渡す。 「城[土地]を━」 明け渡し 関連語 大分類‖与える‖あたえる 中分類‖譲る‖ゆずる

明鏡国語辞典 ページ 85 での上・挙物が大きな音を出す。立てる。また、喜びや不満・反対など、感情や意見を表す声を出す。単語。