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【後の祭り】🔗⭐🔉
【後の祭り】
手遅れになること。特に、取り返しがつかなくなること。
「失敗を悔やんでも━だ」
◇祭りのあとの御輿みこしや山車だしは用済みになることから。
【後は野のとなれ山となれ】🔗⭐🔉
【後は野のとなれ山となれ】
当面のことさえすんでしまえば、あとはどうなってもかまわない。
【後を追・う】🔗⭐🔉
【後を追・う】
後方からついてゆく。後を追いかける。
「逃げる犯人の━」
意味が抽象化した「事件[犯行]の━(=追跡調査する)」「犯人の━(=足跡をたどる)」などでは、「跡」と書くことが多い。
死んだ人を慕ってみずからの命を絶つ。
「恋人の━」



【後を絶たない】🔗⭐🔉
【後を絶たない】
同じような物事が次々に起こったり継続したりして絶えることがない。
「交通事故が━」
【後を弔とむら・う】🔗⭐🔉
【後を弔とむら・う】
→後

【後を引・く】🔗⭐🔉
【後を引・く】
物事の(悪い)影響があとに残る。尾を引く。
「初日の遅刻が━」
〔飲食物について言って〕いつまでもほしい感じが残る。
「ピーナツは━」


あと【跡・痕(▼址)】🔗⭐🔉
あと【跡・痕(▼址)】

名
何かが通っていったしるしとして残るもの。
「人が歩いた━がある」
「犯人の━を追う」
「車輪の━が残っている」
「━をつける(=尾行する)」
ある物事が起こったり行われたり(あるいは、あるものが存在したり)したしるしとして残るもの。
「書き直した━がある」
「手術の━が痛々しい」
「努力の━がうかがえる」
「犯行の━を絶つ」
「先人の━(=事績)を尋ねる」
「城の━」
跡目あとめ。家督かとく。
「山田家の━を継ぐ」
「━を取る」
◆「足あ所と」の意という。

〜
ともに、一般には「跡」を使う。
の「跡を追う」を「後を追う」と書くと、後方から追いかける意となる(「逃げる犯人の後を追う」)。「跡を絶つ」も「後を絶つ」と書くと、痕跡がなくなる意から後続が絶える意となる(「事故が後を絶たない」)。
では、「痕」は根絶できないあと(特に、傷あと)、くっきりと残ったあとの意で、「弾丸の痕(弾痕)」「墨の痕(墨痕)」「血の痕(血痕)」「傷の痕(傷痕)」などと好まれる。「址し」は建物のあとの意で、「城の址」などとも書くが、今は「跡」でまかなう。
の「跡を継ぐ」は「後を継ぐ」と書くと、後継者の意となる(「社長の後を継ぐ」)。













明鏡国語辞典 ページ 152。