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ごえつ‐どうしゅう【呉越同舟】ゴヱツドウシウ🔗🔉

ごえつ‐どうしゅう【呉越同舟】ゴヱツドウシウ 敵対する者どうしが同じ場所に居合わせること。また、敵対する者どうしも共通の困難に遭遇すれば手を携えてそれに立ち向かうということ。 ◇中国の春秋時代、宿敵どうしの呉と越の者がたまたま同じ舟に乗り合わせたが、暴風に襲われて舟が転覆しそうになると、互いが左右の手のように動いて助け合ったという『孫子』の故事に基づく。

ごえもん‐ぶろ【五衛門風呂】ゴヱモン━🔗🔉

ごえもん‐ぶろ【五衛門風呂】ゴヱモン━ かまどの上に据え、下から火を燃やしてわかす鉄製の風呂。入浴するときは、浮き蓋ぶたを踏み沈めて底板にする。かまぶろ。長州風呂。 ◇盗賊の石川五右衛門がかまゆでの刑に処せられたという俗説から。

こ・える【肥える】🔗🔉

こ・える【肥える】 自下一 動物や人の体がふとってたっぷりと肉がつく。 「まるまると━・えた子犬」 「ふっくらと━・えた赤ちゃん」 方言的な言い方で、「太る」の方が標準的。また、「ビワの実がまるまると肥える」のように、植物の実にもいう。 地味が豊かになる。 「━・えた土地」 「当地は地味の━・えた緑豊かな所です」 ものを鑑別する能力が発達している。 「目[舌]が━・えている」 資産などが増大する。 「土地転がしで━」 ◆やせる こ・ゆ(下二)

こ・える【越える・超える】🔗🔉

こ・える【越える・超える】 自下一 妨げや境界となる物を渡って向こう側に行く。越す。 「山[塀・国境・白線]を━」 超・越一定の限度や数量を上回る。超過する。超す。 「定員[大台・枠・能力・想像]を━」 「五〇人[三〇度・五〇の坂]を━」 「一線を━(=禁断の領域に踏み込む)」 ◇「五〇人を超える」は、基準の数値を含まないでそれより上、すなわち五一人以上の意。「超す」も同じ。 先に行く人の実力や実績を上回る。追い越す。乗り越える。 「芸風で師匠を━」 「先輩を━・えて昇進する」 超・越通常の概念や区分にとらわれない。超越する。 「派閥を━・えて集結する」 「世俗を━・えた暮らし」 「年齢を━・えた人気」 「時を━・えて伝えられる」 ◆「越」は、境界を過ぎる意のほか一般的表記としても広く使う。「超」は、一定の分量や基準を上回る意に使う。 は「こす」ともいうが、ともに「こえる」が一般的。 こ・ゆ(下二) 関連語 大分類‖越える‖こえる 中分類‖越える‖こえる 大分類‖越える‖こえる 中分類‖超越‖ちょうえつ 大分類‖越える‖こえる 中分類‖超過‖ちょうか

明鏡国語辞典 ページ 2123