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さっ・する【察する】🔗🔉

さっ・する【察する】 他サ変 状況や雰囲気から推し量って、事情をそれと知る。察知する。 「危険を━・して現場を去る」 「敵の攻撃を━」 「口振りから━にかなり不満らしい」 他人の気持ちなどを推し量る。特に、思いやる。同情する。 「どうか私の立場を━・して下さい」 「貴殿の御苦衷、お━・し申します」 「最愛の子に先立たれる悲しみは━に余りある(=同情しきれない思いだ)」 ◆とも未然形で「られる」に続く形には「察せられる」と「察しられる」がある。「さぞや悲しかろうとその胸の内が察られる」「例の件は心配無用と察られる」 さっ・す(サ変) 察し 関連語 大分類‖思う‖おもう 中分類‖推測‖すいそく

さっする‐に【察するに】🔗🔉

さっする‐に【察するに】 連語〔副詞的に〕以下に述べることが推断に基づくものであることを表す。考えてみるに。思うに。 「━、失敗の原因は私の慢心にあっただろう」

ざっ‐せつ【雑節】🔗🔉

ざっ‐せつ【雑節】 太陰太陽暦で、二十四節気以外の、季節の移り変わりを示す名称。土用、節分、彼岸、八十八夜、入梅、半夏生はんげしょう、二百十日など。 雑節 土用立春前の一八日間。一月一七日ごろから。 節分立春の前日。二月三日ごろ。この日、いわしの頭を柊ひいらぎの小枝に刺して戸口にはさみ、炒り豆をまいて邪気を払う風習がある。 彼岸春の彼岸。春彼岸。春分の日を中日とする七日間。この期間に行われる法会を彼岸会という。三月一七日ごろからで、このころから気候が温暖になる。 土用立夏前の一八日間。四月一七日ごろから。 八十八夜立春から八八日目。五月二日ごろ。この日以後は霜がない(八十八夜の別れ霜)とされ、このころから農家は、種まき、茶摘み、養蚕などで忙しくなる。 入梅ぼうしゅから六日目。六月一一日ごろ。気象では梅雨に入る日をいう。 半夏生はんげしょう夏至から一一日目。七月二日ごろ。このころに梅雨が明け、田にカラスビシャク(半夏。サトイモ科の多年草)が生えるのを目安として田植えを終えた。この日を田植え終了の祝い日にしている地方も多かった。 土用夏の土用。小暑から一二日目の七月二〇日ごろを「土用の入り」とし、八月八日ごろの立秋までの一八日間。丑の日に鰻を食べて精気を養う風習がある。 二百十日にひゃくとおか立春から二一〇日目。九月一日ごろ。二百二十日にひゃくはつか(立春から二二〇日目)とともに台風が多く襲来する日とされ、稲の開花期を迎える農家では厄日とした。 彼岸秋の彼岸。秋彼岸。秋分の日を中日とする七日間。この期間に行われる法会を彼岸会という。九月二〇日ごろからで、このころから涼しくなる。 土用立冬前の一八日間。一〇月二〇日ごろから。

明鏡国語辞典 ページ 2426