複数辞典一括検索+

さる【猿】🔗🔉

さる【猿】 サル目のうち、人類以外の哺乳類の総称。知能が高く、発達した手の指で物を握ることができる。植物食または雑食で、多くは昼行性。原猿(アイアイ・キツネザルなど)・広鼻猿(オマキザル・クモザルなど)・狭鼻猿(ニホンザル・マントヒヒなど)・類人猿(オランウータン・チンパンジー・ゴリラなど)などに大別され、数匹で群生するものから家族群を構成するものまである。日本ではふつうニホンザルをさし、犬と不仲とされる(→犬猿)。ましら。 ◇十二支では第九番目の「申さる」に当てる。 小利口な人や、ずるがしこい人を軽蔑していう語。 雨戸などの上下の桟に取りつけ、敷居・鴨居にあけた穴に差し込んで戸締まりをする仕掛け。 自在鉤じざいかぎをつるす竹に取りつけ、自在鉤の高さを調節する仕掛け。

猿も木から落ちる🔗🔉

猿も木から落ちる その道に長じた人でも、ときには失敗することがあるということ。河童かっぱの川流れ。弘法こうぼうにも筆の誤り。上手の手から水が漏れる。

さ・る【去る】🔗🔉

さ・る【去る】 動五 ある場所や所属・地位などを離れる。また、そこを離れてよそへ行く。 「その場[職場・首相の座]を━」 「彼女は私の手の届かぬところに━・ってしまった」 「台風が太平洋上に━」 「若くして世を━(=死ぬ)」 本来は、移動する意で、離れる意にも近づく意にもいった。→ 《多く「…を━こと」の形で、後に距離や時間を表す数値を伴って》空間的・時間的に隔たる意を表す。 「東京を南に━こと二〇〇キロ」 「事件は今を━(=さかのぼる)五年前に起こった」 ◇やや古風な言い方。 ある季節・時期が遠のく。過ぎ去る。 「秋が━・って冬になる」 「幼年期が━と記憶も鮮明になってくる」 今まであったある状態(特に、危機的な状況や精神的苦痛)がなくなる。消える。 「ピンチ[痛み]が━」 「喜びが━・って悲しみが来る」 「一難━・ってまた一難」 心を占めていた想念や記憶がなくなる。 「病気のことが一瞬たりとも念頭を━・らない」 仏教で、修行の妨げとなるような想念から遠ざかる。離れる。避ける。 「煩悩を━・って涅槃ねはんに入る」 ◇〜ヲを対象(取り去る意)と解して、他動詞とすることもできる。→ 〔古〕時・季節などが近づく。めぐってくる。 「夕━・れば小倉の山に鳴く鹿は…舒明天皇・万葉集 〔古い言い方で〕離して遠くへやる。遠ざける。 「妻を━(=離縁する)」 「悪友を━」 有害・無益だとして遠ざけたり取り除いたりする。なくなるようにする。取り去る。捨て去る。 「雑念を━・って勉強する」 「華(=虚飾)を━・り実(=質実)に就く」 「日に当てて水けを━」 ◇→ 《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》すっかり…する。…しつくす。 「葬り━・消し━・忘れ━」 「消え━・逃げ━」 去れる

明鏡国語辞典 ページ 2460