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いえ【家】イヘ🔗🔉

いえ【家】イヘ 人が(家族とともに)住むための建物。 「郊外に━を建てる」 「八時に━を出る」 「━を空ける(=留守にする)」 「一軒いっけん…」「一戸いっこ…」と数える。 夫婦・親子・兄弟など、住まいと生計を同じくする人によって構成される生活共同体。また、その構成員。 「僕の━は四人家族です」 「裕福な━に生まれる」 「犬を飼う━が増えている」 家名・家系・家督・家産・家柄など、代々受け継がれるものとして見た「家」。 「お━の家宝」 「━を興す」 「━を継ぐ」 ◇他家や主君の家のほか、自家についても「お家」と言う傾向がある。 民法旧規定で、戸主の統轄のもとで戸籍上一家をなしている親族の団体。 「━制度」 「家」の敬語表現 〔尊敬語〕 お宅たく「明日、お宅にお邪魔してもよろしいでしょうか」 御自宅「当日は念のため御自宅にお電話を差し上げます」「葬儀は御自宅で行われるそうです」 貴家きか「貴家にて拝顔の栄に浴することができますれば幸甚に存じます」 貴所「貴所における祝宴、心ゆくまで楽しむことができました」 貴宅「今夕、貴宅に伺いたく存じます」 高堂・御高堂「ふつつかながら、謹んで御高堂に参上仕りたく存じます」 尊家そんか・御尊家「では、新築なさった御尊家にて後日お目にかかることにいたしましょう」 尊宅・御尊宅「御尊宅での歓談、心に残るひとときとなりました」 尊堂・御尊堂「尊堂にてお目にかかりたく、お伺い申し上げる次第です」  *「高堂」「尊家」「尊堂」は、それ自体が尊敬の意を含む語だが、「御〜」「〜様」を添えた、より敬度の高い言い方も広く行われる。  *「貴家きか」「貴所」「高堂・御高堂」は、相手をうやまっていう二人称代名詞としても使う。「貴家[貴所・御高堂]には御健勝の段、お慶び申します」 〔丁重語〕 寓居ぐうきょ「我が寓居にもぜひいらしてください」 小屋しょうおく「先日、老生の小屋に田中先生をお迎えしました」 小宅「小宅への御来駕らいが、心よりお待ち申しております」「これは小宅での新年の集いを写した写真です」 拙宅「拙宅にもぜひお立ち寄りください」 弊宅「弊宅までお越しくださいますとありがたく存じます」 茅屋ぼうおく「茅屋にもぜひおいでいただけると幸いです」 陋屋ろうおく「佐藤先生がわざわざ我々の陋屋を訪ねてくださいました」 陋居ろうきょ「陋居にもぜひお運びください」 陋宅ろうたく「陋宅のことゆえ、御不便をおかけしますが、どうぞゆっくりとおくつろぎください」

明鏡国語辞典 ページ 290