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おと‐うと【弟】🔗🔉

おと‐うと【弟】 きょうだいのうち、年下の男性。実の弟。実弟。 配偶者のきょうだいで、配偶者より年下の男性。また、妹の夫。義理の弟。義弟。 ◇本人より年上の場合もある。 義弟」と当てる。 ◆⇔ 「おとおと」と書くのは誤り。 「弟」の敬語表現 〔尊敬語〕 弟君おとうとぎみ「弟君が御存命の折にはよく御一緒させていただきました」 弟様おとうとさま「弟様にもお変わりなく結構でございます」 弟さん「弟さんはお元気ですか」 貴弟「この節は貴弟には大変お世話になりました」 賢弟「賢弟(=貴兄の弟さん)のお力添えには常日ごろ感謝いたしております」 令弟れいてい・御令弟・御令弟様「山田氏とともに、令弟の次郎様もいらっしゃいました」「御令弟様に何とぞよろしくお伝えください」  *「令弟」は、それ自体が尊敬の意を含む語だが、「御〜」「〜様」を添えた、より敬度の高い言い方も広く行われる。  *「弟君」は古風な言い方。  *「賢弟」には、目下の男性をいう二人称の代名詞用法もある。「賢弟にはますます文運隆盛の趣、大慶に存じます」などと使うが、近年は目下についても「貴兄」などと格上げして使うことが多い。 〔丁重語〕 愚弟「愚弟が御面倒をおかけし、大変恐縮です」 小弟「小弟の四郎を御紹介いたします」  *特にへりくだって言う場合以外は、「弟」という。謙けんそんした、やや古い言い方に「舎弟しゃてい」「家弟かてい」がある。  *「小弟」には、自分を謙けんそんして言う代名詞用法もある。「小弟めにお任せください」  *続き柄によっては、「実弟」「義弟」「小舅こじゅうと(=配偶者の兄弟)」などとも言う。

明鏡国語辞典 ページ 878