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おろ・す【卸す】🔗🔉

おろ・す【卸す】 他五製造元や問屋が商業者へ商品を売り渡す。特に、問屋が小売店に売り渡す。卸売りをする。 「メーカー[問屋]が事務機器を問屋[小売店]に━」 「七掛けで━」 ◆「下ろす」と同語源。 卸せる

おろ・す【下ろす・降ろす】🔗🔉

おろ・す【下ろす・降ろす】 他五 下・降高い所から低い所へ移動させる。 「書類を棚から床に━」 「屋根の雪を━」 「子供をひざの上から━(⇔乗せる)」 「挙げた手を━」 「畳の上に腰を━(=座る)」 「十時に暖のれんを━(⇔掲げる)」 「クスノキが地中深く根を━」 ⇔上げる 下・降ものを下方向に動かして、さえぎり閉じた状態にする。 「幕[錠]を━」 ⇔上げる 下・降負担になっていたものがなくなるようにする。 「肩の荷を━・してほっとしています」 降・下乗せていた客を下車させる。また、積んでいた荷物を下へ(また、外へ)移す。 「運転手さん、交差点の所で━・して下さい」 「トラックから積み荷を━」 多く「降ろす」と書く。また、荷物の場合は「卸す」とも書くが、今はまれ。 地位や役割から退かせる。降格させたり辞めさせたりする。 「山田君を担当から━」 「主役を━」 体内にあるものを外に出す。特に、堕胎する。 「虫下しで寄生虫を━」 「子供を━」 堕胎の意では「堕ろす」とも。 神仏や客に供した飲食物を下げる。 「仏前から供物を━」 「膳ぜんを━」 生えているものをそったり切ったりして落とす。 「髪を━・して仏門に入る」 「枝を━(=落とす)」 野菜・果物をすりつぶす。 「大根[りんご]を━」 「卸す」とも。 魚肉を切り分ける。 「アジを三枚に━」 しまってあった新しい衣服・道具などを取り出して使う。また、外出専用の衣服を普段着にするなど、衣類などを一段階下げて使う。 「来客用の歯ブラシを━」 「浴衣ゆかたを寝間着に━」 預けてあったお金を引き出す。 「預金を━」 「五万円━」 印刷で、校了にした校正刷りを製版・印刷に回す。下版する。 ◇製版・印刷はもっぱら下の階で行ったことからいう。 自五下・降高い所から風が吹く。 「筑波山から━風が冷たい」 「吹き━」 ◇風がみずからを下ろす意で、「波が寄せる」などと同趣。「六甲下ろし」など、連用形名詞の形で使うことが多い。 下ろせる 下ろし

明鏡国語辞典 ページ 956