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ふ・く【吹く】🔗🔉

ふ・く【吹く】 自五 風が起こる。また、動いて通っていく。 「突風[そよ風]が━」 それまで見えなかったものが表面に現れ出る。生じる。 「柳の芽が━」 「干物に塩が━」 「粉の━・いた干し柿」 〜ガに発生出現したものをとる。→ 他五 〔やや古い言い方で〕風が通ってきて物に当たる。 「薄い霜を渡る風がつらく肌を━時分になって漱石 口をすぼめて息を強く出す。息をはく。また、そのようにして吸い込んだたばこの煙を出す。 「ふっと息を━・いて塵ちりを払う」 「たばこの煙を━」 息を強く出して物に当てる。〜に息を吹きかける。 「みそ汁を━・いて冷ます」 「ろうそくの火を━・いて消す」 「消しゴムのくずを━・いて飛ばす」 管状のものに息を貫き通す。また、そのようにして楽器を鳴らす。 「火吹き竹を━」 「口笛[フルート]を━」 〜ヲに道具(=楽器名)をとる。 楽器を吹くことによって音楽を作り出す。演奏する。奏する。 「ファンファーレを━」 「行進曲を━」 〜ヲに結果(=作品名)をとる。 〔慣用句的に〕ありもしないことを言う。また、事実を大げさに言う。大言壮語する。 「ほらを━」 「酔いにまかせてラッパを━」 「彼は少々━くせがある」のように、自動詞的にも使う。 《多く「泡を━」の形で》 呼気といっしょに口や鼻から泡を出す。 「カニが口から泡を━」 食品などが沸騰したり発酵したりして泡を立てる。 「醸造中の酒がぶくぶくと泡を━」 《「霧を━」の形で》水を霧状にして吹きかける。 「葉に霧を━」 呼気といっしょに鯨くじらが海水を勢いよく体外に出す。 「鯨が潮を━」 「噴く」とも。 それまで見えなかったものを表面に現し出す。生じる。 「バラが芽を━」 「銅板が緑青ろくしょうを━」 〜ヲに結果(=発生出現するもの)をとる。現象としてはの自動詞と同じだが、のほうはみずからが作り出すといった意味合いが強い。 〔古い言い方で〕 鉱石をとかして金属をとり出す。精錬する。 「銅を━」 金属をとかして器具を作る。鋳造する。 「鐘を━」 ◇は、ふいごなどで風を送って火力を強めることからいう。 ◆「噴く」と同語源。 吹ける 関連語 大分類‖風‖かぜ 中分類‖吹く‖ふく

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